ある日突然、本当になんの自覚も前兆もなく、ポキッと心が折れて、ベッドから動けなくなってしまった、昨日までやれていた仕事がなにも手につかなくなってしまった、熱中していたことに少しも興味が湧かなくなった――そんな経験をする人が世の中には一定数います。

　オラオラとパワフルに、バリバリと仕事をこなしていた人が、本当に同一人物なのかと疑ってしまうほど、ある時を境に気力体力を失って悄然とした姿をさらすようになり、そうして人前に姿を見せなくなってしまうこともあります。もしかしたら、そういうことを自分で経験した人も、この文章を読んでいる方のなかにはいらっしゃるかもしれません。

　私の経験則では、このような経験を持つ人にほぼ確実に共通している特徴がひとつあります。それはなにかというと、