恋歌七首

初めて嫌いな季節を忘れた、と。それは初恋というやつです

終止線迎えてなおも響く恋 お帰りの際足元にお気をつけ下さい

抱きしめて そうせがまれてそのままに 罪を出力とする関数

艶やかなきみのすべてを糖にする 灼け沸く唾は その為にこそ

はじめての柔く波打つ肌だった 海と空とを代わる代わるに

万障お繰り合わせの上に降る雨だけがぼくらをWeと呼ばせる

今やどの見慣れた街の佇みも「きみといない」が接頭辞になる

延命に使わせていただきます