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あざみ 11

平成という時代が急ぎ足で目の前を猛スピードで駆け抜けて行った様な気がする
三十年は早かった…

令和初日と云うこともあり
いつも行く朔詣りには普段より参拝客も多かった
何より御朱印を貰いに長蛇の列で最後尾の人は何時間ぐらい待つのだろう?
等と余計な事を考えてしまう

メモリアルデーと云うのに人は弱い
こういう時は必ず、何か記念になることをやりたいと思うのだろう

その気持ちはよく解るのだが
印象に残る思い出は常に日常の中にあるように思う
例えば体育祭や文化祭、入学式や卒業式の印象は殆どないが
日常の友との会話や行動は印象深く残っている
時々、その場面は僕の頭の中で、その時のあの気持ちのままに甦ることさえある

時代が令和になり
天皇陛下の前で皆が万歳しているのを見て
ここに居る人々が右翼思想やナショナリズムを掲げているのではない事がよく分かった
それはきっと平成の天皇が象徴としての天皇であることを貫いた結果だと思う
天皇制に関しては紆余曲折あると思うが
君主的ではない天皇が国として存在し続けることで国の安定や諸外国の評価も上がるはずだと思う
封建的な君主の成れの果てはクーデターや処刑等と、ろくな死に方はしていない

実に不謹慎な話であるとおもうが
地球と言う一生命体と考えると
昭和では戦争と云う形で人員整理させられ
平成は度重なる震災で人員整理させられた様に思う
高齢化社会になり少子化が加速したのは当然の話であり
恐らく高齢化社会にならなければ、少子化は防げられたのかも知れない
地球と言う生命体はそうして生き延びて来たのだと思う
中国が一人っ子政策を打ち出したのも、戦争や災害があるのも、人がある一定水準しか増えないのも、それは地球生命体が生きるためにそうしているのどと思う。

続く