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なぜ僕は歯科医師を辞めたのか、やっとわかった。

 僕は約1年前に歯科医師を辞めた。厳密にいうと臨床の現場から離れてビジネスの世界に飛び込んだ。その当時はさまざまな理由があって勢いよく飛び出したわけだが、ようやくその理由が纏まりつつあるので、ここに書いてみようと思う。

 結論から言うと、僕は病院という環境ではなく、一人の人と人として、心と体のサポートをしたかった人に寄り添いたかったからという結論に辿り着いた。

 まずは、当時の理由をまとめると以下のようになる。(ポジティブな理由もネガティブな理由も全て書いてありますが、僕自身の偏見も含まれていますのでお含みおきください。)
1)お金目当てで歯科医師になりたい人が想像以上に多かった(営利目的で人の体を見るとはどういうことか、と疑っていた)
2)歯科という学問に6年間勉強しても興味を持てなかった
3)人の体を治療する責任を持てなかった
4)やる気がなかったので他の同期に勝てる自信がなかった
5)異色のことをすることが好きだった(人と同じことをすることが大の苦手)
6)旅で人生が変わったので多くの人に旅してほしいと願っていたから
7)思考回路がビジネスよりだった(新しいことを考えることが大好き)
8)学生時代のとある事件により業界に不信感を抱いていた

まだまだ他にもあるがざっと上げてもこんな感じである。
(ネガティブな要素が多いことから初めから業界にいい印象を持っていないことは確かではあった)

しかしこれはどれも表面的な理由であり、根本の理由ではないことに気づいていて、自分が実際にやりたいこと目指したいことに関してはずっと言語化できずモヤモヤしていた。

そこで改めて自分のやりたいこと、目指したいことを整理してみると、
 ー旅人を増やしたいーー第3の場所を作りたいーー孤独で自殺する人を減らしたいーー地方創生(地域活性)に関わりたいーー頼ってくれた人の”月”でありたいー
なんてたくさん出てきた。

共通することと言えば、「人に寄り添っていたい、サポートをしていたい」ということだった。そして、ステージとしては、介護現場でもなければ臨床の場でもなく、あくまでも「日常生活」において、という話だ。

「社会的処方」「予防医療」という言葉が近いかもしれないが、

一人一人にちゃんと向き合いつつ、地域のつながり、日本中、ゆくゆくは世界中のつながりを作ることで誰しもがより生き生きしやすい、どんなことでもチャレンジしやすい環境をいろんなところに作りたい

それが僕自身一番やりたいこと

ネットが普及している現代だからこそ足りないオフラインでのつながり。人間は一人では生きていけないからこそ重要な要素。

今やっているシェアハウスもお散歩イベントも全部その第一歩。将来的には旅人を増やす仕組みを作って、(旅がしやすい環境を作って)地方にも影響の輪が広げられたらいいな。

観光がメインの旅から人に会いに行く旅が主流に移りつつある観光形態において、ますますこのようなコミュニティーの輪が重要になっていくと信じている。

歯科医師を辞めた選択が正解不正解とかないけど、僕の夢を叶えるために撮った行動としては正解だと考えている。これからは人の心と体に寄り添うことに全力を注げるよう、シフトしていく。

みなさま引き続きよろしくお願いいたします。

2020.6.5

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