とあるプロの写真家さんが「料理をうまく撮る方法」のリール動画を投稿されていたんです。興味津々でのぞいてみたら、こう書いてありました。

あー、うん、「自然光で撮る」ね。悪いけど、それ知ってる。もうずいぶん前から知ってるし、料理写真を撮るときの基本中の基本だよね。

プロの写真家さんだから、もっとすごい技を教えてくれるもんだと、勝手に思い込んで、勝手にガッカリしてしまった。その写真家さんは何も悪くないです。ホントごめんなさい。

でもね、そこで思ったんです。

私にとって、「料理写真を自然光で撮ると綺麗に写る」というのは、当然の常識だったんだけども、最近になって写真を始めた人とか、そもそも写真に興味がない人にとっては常識でもなんでもないんだよなーって。

もちろん私にだって、「自然光だと綺麗に撮れるんだー！」と初めて知って、感動した瞬間があったはずなのに、すっかり忘れちゃってて。初心が完全にどこかへ飛んでしまっていて、ちょっと反省しました。

実は私、今の仕事を辞めることになって、面接に行ったり、派遣会社に登録したり、絶賛求職活動中なんですけど。

「社外の人と電話やメールでのやり取りはありましたか？」「発注はしていましたか？」「新人教育はしたことがありますか？」等々、事細かに聞かれるんですよ。

日々当たり前にやってきたことを一つ一つ尋ねられて、「あー、それも仕事を探す際の一つのスキルになるのか！」って、心底ビックリしたんですよね。

私、次のお仕事はデスクワークがいいなーって思ってるんですけど、書類作成なんてほとんどしたことないし、Excelの関数もわかんない。

できないことばかりに目が向いて、正直自信もないし、不安のほうが大きかったけど、これまでの経験を振り返ったら、まったくゼロというわけではないんだなーって。

自分にとっては当たり前すぎて、まったく気づいていない強みとか、知識、スキルがきっとある。人は生きているだけで、絶対に何かを手に入れている。何かを持っているんだよ。

そんなことに気づいて、少し勇気づけられたのでした。
ではでは、またー！