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計画的自死の提案

はじめに

今、自殺したい気分の人は「自殺」と検索してどれでもいいから目についた電話番号に電話してください。いくつか掛ければ必ず助けてくれる人がいます。私は突発的自死を勧めるつもりはないし、明確に反対する立場です。この文章はむしろ若くして自殺しないために考えたものです。人間讃歌、豊かな人生のための提案です。

計画的自死とは

私は鬱病でもなく、幸せなことに友人にも恵まれています。悲観主義者でもありません。しかし今を楽しみつつ天寿を全うできるほどの能力あるいは気力が私にはありません。
私は30代で知力、体力ともに優秀ではないが十分満足しています。しかしいつか衰え、私は私自身をコントロールできなくなる日が訪れる。病を得て意識は朦朧とし、歩くこともままならなくなることを想像して生きるのはあまりにつらい。その日が来る前に、例えば65歳になったら自死しようと思いました。これを計画的自死と名付けました。
二兎を追える人は追うべきだと思います。しかし、どちらも手に入れられないと絶望し早くに自死したり、どちらも追い続けついぞ一羽も捕まえられないのであれば、一兎を選んでも良いのではないでしょうか。

死の分類

計画的自死派と対立するのは自然死派です。健康を気遣い続けて生活し、できないことが増えてくるなか病に耐える。自然死派の人に対して私は純粋に尊敬しているし、それをサポートできる福祉社会を実現すべきだとも思います。私の尊敬する祖父は100歳近くまで生き天寿を全うしました。しかし、私がそのように生きられるかと言われたらおそらく耐えられない。正直言って怖い。生を長くする生活と、生を良くする生活には共有する部分が大部分だが、対立する部分もある。生を良くする生活に比重を傾けることの帰結が計画的自死なのです。
ひ孫に囲まれ、思考ははっきりしていて、食欲もあり、眠るように死ぬ。このような死に方が理想だと私も思います。しかしそれは奇跡のような確率でしか起こりえません。その確率を高めるように福祉サービスや医療を良くしていくことに賛成します。私はその確率に賭けないことで、平均よりも20年か30年の生を犠牲にして今の生を謳歌したいのです。
人生はよくマラソンにたとえられることがあります。何分走ったか、何キロ走ったか、速度はどうか。どこに比重を置くかは人それぞれだと思います。そして決して両立できないことがあります。長く走るためには速度を遅くしなければなりません。そのことが決定的に許せない人もいるのです。
突発的自死とは若年層の自死のことです。死にたい気持ちが沸き上がったときに心理的視野狭窄、動揺するほどの自殺念慮、強い焦燥感が襲い掛かるかと思います。しかし、その状況からうまく逃げられて、時間が経つとそういった考えから少し距離を置ける人が少なからずいます。そういう人は計画的自死を考えるともっと楽になれるんじゃないかと思います。

計画的自死の勧め

65歳で自死すると仮に決めると人生の感じ方が大きく変わることがわかりました。あと30年しかないと実感することで不必要な仕事などにかかわらなくなりました。とにかく時間を自己実現や社会貢献に割り振ることにしたのです。なにより生きることへの漠然とした不安が減り今に集中できるようになりました。
計画的自死が社会に受け入れられれば絶望して突発的に自死することが少しは減るんじゃないかと思っているのですがどうでしょうか?
自死の直前になってもっと生きていたいと思ったら延長すればいいと思います。

私が目指していること

計画的自死はよい生き方になると思います。しかしまとまった情報が見つからなかったので自分で書いてみるつもりです。もしかしたら計画的自死をしてる人はたくさんいるが各々が独立して計画、実行しているのかもしれません。それならばそれらの情報をまとめてある種のマニュアルにしたいです。自死の計画をしている人がいたら意見を交換したいです。
一定条件(認知機能、運動機能等)で自死する計画的自死派と天寿を全うする自然死派が共に認め合える社会を実現したい。
自死するときに苦痛のない方法を選択でき、出来れば臓器提供できる法と医療。
経済的、哲学的理論を構築したい。そうすることによってある種の後ろめたさが払拭されるかもしれない。

懸念
フェイクニュースや陰謀論を現実として信じてしまう人は自分が特別気が付いた人、または特別な情報を持っていると思ってしまうことが原因の一部だと思う。私の今の状態はそのような人々と同じ可能性がある。その点には用心する必要がある。本当に死ななければならないのか?

ブックリスト
私が調べた限り計画的自死をした人は須原一秀さん、西部邁さんのお二方だけなので、まずはそこから考えを進めていく。
須原一秀 自死という生き方:覚悟して逝った哲学者
西部邁 死生論

橋田寿賀子 安楽死で死なせて下さい
宮下洋一 安楽死を遂げるまで
死ぬ作法、死ぬ技術
立石真也 良い死
ヌーランド 人間らしい死にかた
安藤 泰至 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

課題
命の所有権 哲学
後期高齢者医療の軽減 経済
後天的なできなささについて 福祉
安楽死処置をする医師の心理的負担
残されたものへのケア
具体的な方法の理想と現実


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