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#185 他者と比較しても、あまり良い事はない

さて、今日のテーマは「他者と比較しても、あまり良い事はない」です。

先日、同僚と話しているときに「自分の仕事を他の仕事と比較して考えてる人って大変だよね」という話になりました。

この話をしながら、改めて自分の仕事や生き方について考える機会になったんです。

この会話について辿っていきながら、働き方について考えてみたいと思います。


自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、中堅管理職として管理と現場の間をつなぐ役割を担っています。 

このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えたこと
・日々、感じたこと

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。

それでは本題に入っていきましょう。


同僚の違和感を紐解く


冒頭でも述べたように、同僚と働き方について話していました。

話の発端は、同僚の学生自体の話から始まりました。

就職活動の際に、同級生が「あの職場なら他の専門職がいないから自分の専門性を活かせる」と言っていたことに違和感を覚えたそうです。

なぜ、違和感があったかというと、同級生の「専門性を活かせる」と思った理由が「他の専門職がいない」だったからだそうです。

つまり、その同級生は「競合がいない場所の方が自分の才能を活かしやすい」と考えていたということになります。

これはマーケティングなどいえば「正解」になりますよね。

他者と比較することで、自分の立ち位置を明確にしていく。

効率的で一見良いように感じますね。

ただ、個人の成長として考えるならば少し考えないといけないと思います。

競合がいないということは「自分の専門性」という確かな軸を持って働くことが必要になります。

しかし、この同級生は「自分の専門性を他者と比較することで見出している」可能性があります。

そうなると、比較すべき他者がいないという事は「自分の専門性を見出しにくい」ということにもつながるかもしれません。

こういう人の場合、個人の成長を望むとするならば、むしろ競合のいるところで他者と比較しながら、自分の仕事について考える方が良いと思います。

では、この同級生が競合がいない職場に行こうと思ったのはなぜでしょうか。

それは「楽に専門性を発揮できるかもしれない」と考えたからだと思います。

おそらく、実習なんかを通して、自分の専門職としての難しさを強く感じたんじゃないかと思います。

その経験から考えれば、「できるだけ自分の存在意義が見出せる場所に行く方が良い」と思うのも自然なことです。

ただ、先ほどから言っているように、その場合、比較対象になる他者はいないため、自分の軸を持って仕事に望まないと、個人としての成長は難しくなると考えられます。

おそらく、僕の同僚は「他者比較」で自分の存在意義を考えるタイプではなかったんでしょう。

だからこそ、この同級生の発言に違和感を覚えたんですね。


他者と比較することのデメリット


そんな僕はどうだったのかというと、まさに就職したての頃は「他者比較」で頑張ってきたタイプです。

僕は幸い、ライバルのような他者が多くいたので、「負けるか」と反骨精神でここまでやってきました。

ただ、数年このような働き方をしていると、どうしても疲れてしまい、頭を抱えて悩むことが多かったように思います。

働きだして8年目くらいの頃に、ある人の一言でこの考えは崩れ去ります。

「君は何がしたいの?」

と言われた時に、「あれ、なんで頑張ってるんだろう」と思って涙止まらなくなったことがありました。

自分は「他者に負けないこと」「追いつくこと」に目が向くあまりに、「自分の専門性が本当に正しいのか」「誰かの役に立つ働き方になっているか」という、僕たち医療従事者にとって大事な視点を見落としていたことに気がついたんですね。

他者との比較により、自分が成長できた側面は確かにあります。

ただ、それを続けて行った先に待っているのは「本質を見失う」ということです。

人間は自分の感情や価値観で物事を見ています。

何かを決めるにしても、基本的には自分が決めていることです。

それはつまり「自分の価値観を大事にしている」ということになります。

他者との比較は「自分の価値」と向き合うことを棚上げして、「他者に負けない」というプライドを保つことを原動力に動いているということになります。

スポーツ選手なども基本的に勝負の世界にいるので、他者比較で能力を伸ばしているように見えますよね。

でも、おそらく彼らが向き合っているのは「今の自分」です。

いつも目の前の自分を見つめ直し、それに対して練習を積む。

一番難しい壁を越えようとするからこそ、かっこいいんですね。

はい、とりとめのない話になってきました。

結論を言うと「自分軸」で物事を判断することを忘れないようにしましょう。

という話になります。

今日は以上です。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

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ではまた。

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