#377 伝え方を気をつけるだけでいい
さて、今日のテーマは「伝え方を気をつけるだけでいい」です。
人と意見を交わすときに、どうしてもその場の雰囲気が悪くなる瞬間って経験したことあります。
これは、意見の内容とは別の問題です。
こういった、うまく物事が伝わらない原因のほとんどは、その内容よりも”伝え方”にあります。
今日はそのことを書いてみたいと思います。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!
◾️湘南OT Interaction
作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。
それでは本題に入っていきましょう。
思いがある人ほど
こういった、雰囲気が悪くなるような議論の原因は、内容ではなく伝え方にあります。
そしてこういう状態になる人は、往々にして「思いがある人」がそうなりやすいです。
その意見の良し悪しはありますが、何かしらをメッセージとして発信したい気持ちが強い人ほど、周囲に対して不快感を与える伝え方をしている可能性があります(経験談)。
思いがある人は、自分の意見の正当性を疑いにくく、その考え方が正しいと考えがちです。
「それが常識だ」
「当たり前だろ」
「なんでわからないんだ」
こういった感じのことを思っていたら、あなたは要注意です。
100歩譲って、あなたの意見が正しかったとして、
では、あなたの周りにいるスタッフがその考え方を同じように理解することができるんでしょうか?
人間というのは自分の目線でしか物事を見れません。
だから、人間が感じられる正しさの基準はいつも自分の中にあります。
いくら一般的な常識や、状況にて正しいことを言ったとしても、それがその人の中で「正しい」と判断されるわけではないんです。
正しさとはその人なりの正義でしかありません。
だから、その正義は武器になり、相手を傷つけるかもしれません。
一番ややこしいのが、こういった思いのある人同士の意見がすれ違ったまま話し合いなどが行われるときです。
まさに武器をお互い持って傷つけ合ってしまいます。
それでは、何も話は前進しません。
ただの「正しさ」を振り回して突っ走ったところでそこで得られるものは、憎しみや恨みや嫌悪感だけで、話が前進することはありません。
だから、意見の内容よりも、その「伝え方」に焦点を当てることが必要になるんですね。
自分を客観視できるか
こういう話をすれば、
「では優しく言えばいいのか」
「相手の言うことを聞いてればいいのか」
という意見が返ってきそうです。
えー違います。
相手への伝え方を考えるときに方法論に走る必要はありません。
伝え方を考えるときに大事なのは1つだけです。
自分を客観視できるか?
ただこの1つだけです。
そのため、物事がうまく伝わっていない理由は「自分を客観視できていない」ということになります。
先ほども書いたように、思いがある人は往々にして自分の正義を掲げます。
それは、あなたの中での正義であるということを忘れてはいけません。
客観的なデータを揃えてその意見を訴えたとしても、相手の正義が急速に変わるわけでもありませんよね。
自分の中の正義を主張するって、それは自分主観でも物事を見ている証拠です。
その意見を言うときに、
「周囲の人はそんな自分をどう見ているか?」
「今の状況ではどのような意見を求められているか?」
「自分の正義は本当に今正しいと言えるか?」
などの疑問を持つことが必要になります。
正しさと言うのは、その環境や状況によって大きく変わります。
その状況をしっかりと見極め、自分の意見の主張の仕方や、お互いの関心を確認し合う過程を踏む必要があります。
あなたがやりたいことは意見を主張することではないはずです。
では、どんな伝え方が良いでしょうか?
自分の意見を言う前に少し考えてみましょう。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
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