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就職イベントに出展して思ったこと※採用業務

何度か就職イベントに出展したことがあります。
人材会社が大きなイベントホールを貸し切って、企業ごとのブースが並んでいるやつです。電車の広告でよく見かけます。

転職のイベントに何度か出展したことがあり、あとは新卒だと大学主催のイベントに出展したことがあります。主に転職向けの就職イベントに出展した経験で思ったことをい書いてみようと思います。

採用ターゲット

マネジメント層の採用や、一つの分野において高度な専門性を求めるのであれば、就職イベントは違うと思います。
スタッフクラスの採用で、広い意味で事務職・営業職・企画職、あとは未経験OKの技術職などであれば、イベントに出展すると採用できるかもしれません。ただし、来場者は不特定多数なので、広い池の中から探す作業になるので、そう簡単にうまくいくとは思わないほうが良いでしょう。「前回開催時は〇万人が来場!」など説明を受けますが、その中で自社のターゲットに会えるかどうかはわかりません。あくまで採用方法が色々ある中での1つと思ったほうが良いです。

出展費用

企業が主催しているイベントは当然、出展費用がかかります。採用規模が大きい場合は、様々な施策に対し計画的に予算を配分することになると思いますが、私の会社は数名の採用なのでなかなか予算感としてはなかなか厳しいです。それでも、選択肢の一つとして考えてみても良いでしょう。

新卒の場合の大学主催イベントは当然無料です。あとは、行政機関が主催しているものも無料でしょう。とにかく、母集団形成のために接点を増やしたい場合は無料で参加できるイベントにも積極的に参加したほうが良いです。手間はかかりますが頑張りましょう。(私は採用業務専任ではありませんの
で、そこまで手間はかけられませんが)

ブースを装飾しよう

企業ブースはテーブルがあり、その前に12脚くらいパイプ椅子が並んであって、その1区画をパーテーションで区切ってあります。そこに、自社のロゴやポスターを貼ったり、採用についてのキャッチコピーを貼ったりします。一般に知られていない企業であれば、そもそも何の会社かがわかる必要があるでしょう。その周りに幟を立てたりしても良いのですが、高さや場所の制限があったりするのでイベントのルールに従って装飾を行ってください。パイプ椅子にもロゴを貼り付けます。専用の椅子カバ―を作っても良いでしょう。
ここまでが、「なんの会社」かという装飾。
次に働き方です。「土日祝日休み」「残業月10時間以内」「女性管理職〇%」「研修が充実で安心」など、貼り付けます。イベント会場に張り紙が用意されていたりもします。
ただ、「うちは根性がないとダメなんだ」という会社も実際あるでしょうし、それ自体が必ずしも悪いわけではないですから、世間の風潮に流されて、実際と違うことを表示しないほうが良いです。
「土日祝は休みだが、年に2~3回土曜日出勤がある」場合に、年に数回だから良いだろうと思って「土日祝休み」と表示してしまうと、入社後に「話が違う」と言われます。そんなもんです。直接話をする場合に、「こうこうこういう理由で、土曜日の出勤があります。大丈夫ですか?」と確認したほうが良いです。

会社によってはミニプロジェクターを持ち込んで壁に投影しながら説明していたりしますが、それだったら対面のリアルイベントでなく、オンラインでもいいんじゃないか、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

会社案内パンフレットを用意しよう

会社案内のパンフレットってありますか?一般に知られていない会社だとたいてい作ってますよね。誰もが知る会社だとなかったりします。
私は自前で、Wordを使って作っています。職人芸のごとくWordでそれっぽいデザインのパンフレットを作るのですが、費用もなく手作りパンフレットも難しければせめてチラシ1枚でも良いでしょう。
どういう会社で、どういう人に来てほしくて・・・など、求職者に読んでもらえるように自分の言葉で記載してください。とにかく何か形に残るものを渡して、少なくとも覚えてもらうようにはしてもらいたいです。会社自体の広報宣伝でもあると思いたい。

呼び込み

ブースが完成したら呼び込みを行いましょう。ナンパではありませんし、物を売るのとも違いますので、真摯な態度、言葉遣いで呼び込みを行ってください。
人を雇うということの成果はすぐには現れませんし、簡単に結果が見えるものではありません。人数揃えればいいわけじゃないですからね。
呼び込みもイベントのルールがある場合がありますので、指示に従ってください。

求職者とのトーク

求職者がブースにやってきました。転職イベントであれば簡単な職務経歴書のようなものを持っているので、相手のキャリアから話に入っていきましょう。こちらの会社のことを一方的に話すのではなく、対話が重要です。
その人の求めていることに合うかどうか、こちらで採用したい人かどうか、会話を進めていってください。
極力多くの人に会ったほうがいいので、違うのであれば、「そうですかぁ、ちょっとうちでは〇〇の点で違うかもしれませんねー。」と言って切り上げたほうがいいかもしれません。あまり一人の人に時間をかけ過ぎないようにしましょう。
逆に採用したいと思ったら、「よろいしければ来週の〇日に本社に来ていただけませんか?○○担当の部長と面接をさせていただければ」と、その場で面接の約束をします。〇〇担当の部長のスケジュールもすでに開けてもらっているのです。(その場で面接の約束をせよ、ということは転職イベントの会社の人にもよく言われることです)
イベントにやってくるのはあくまで入口であり、良い思ったらすぐに面接や会社見学など、次の段階に進めることが重要なのでしょう。
そんな風に、とにかく多くの人と会い、(表現はアレですが)良さそうな人を拾い上げていくのです。

求職者が大勢やって来た場合は一度に大勢に説明するしかないです。ミニ説明会みたいな感じです。ブランド力がある会社なら良いですが、そうでなければ、説明が終わったとたんにサーっといなくなるので、一人一人には向き合って、少しでも個別に話すことが必要なんじゃないかって思います。

翌日に連絡

イベント終了後の翌日、良さそうな人で面接の約束ができていない人にはすぐ連絡をしましょう。スピード感が重要です。とにかく面接に来ていただくのです。即決したいくらい採用したいのであれば、こちらも本気であるアピールをしましょう。メールを送った上で電話でもいいでしょう。
ちなみに私はその辺のトークは苦手です。必ずしも人事の人である必要もないので、現場責任者の人でも良いかと。
こちらは本気であっても、求職者がそこまでではない場合はカジュアル面談的なものを案内してみましょう。
そんなふうに、とにかく選考につなげていってください。(ちなみに、転職イベントで採用したけど、すぐ辞められた経験あり)

おまけ

転職イベントでは、自社のブースの訪問者が途切れたタイミングで他のブースも見まわしてみましょう。データではわからないようなリアルな求人市況の雰囲気を感じることができます。あの有名企業が求人に力を入れてる!この業界はブースに誰も訪れてない!あの会社が注目されているのか!など。

あとは、近い業種の会社があったら、私は声をかけて名刺交換します。サービス業であるホテルチェーンが大規模に出展していたので、そこの責任者っぽい人に声をかけて、どれくらいの人数を取るのか、うまく採用できているか、他にどんな採用方法を使っているのかお互い情報交換をしました。「来年ホテルを5棟新規オープンする予定なんですよー」っていうようなことを言っていました。そりゃあ採用も本気だ。大変だろうけど、やりがいのある採用業務だし、わくわくするだろうなと思いました。
他社がどんなふうにやっているのか、色々情報収集もしてみましょう。





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