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人に好かれたいのなら、自分から好きになればいいのか?

人に好かれるために、自分からまず歩み寄る人はいると思うが、
その人には嫌いな人はいないのだろうか?
そんなことを思った。
プライベートの付き合いなら、別に嫌いなら嫌いで、関係を持たなければいい。
ただ、学校や職場など、閉ざされたコミュニティーで、かつ関係が悪化することで
自分の生活に支障が出るような場だと嫌いは嫌いで放っておけない。
実は僕も会社という閉ざされたコミュニティーの中で、上司というどうしようもできない存在に対して苦戦している。
どうやっても好きになれないし、好きになってくれない。
むしろ、僕も相手もお互いのことを嫌いだ。
ただ、それでは円滑なコミュニケーションは取れないし、どうにかしないととにかく苦痛な時間を過ごすだけなので、どうやったら嫌いな人を好きになれるか、
もしくは嫌われている人から好きになってもらうかを考えるようになった。

で、どうしたか?
自分から歩み寄ることにした。
僕が最近行っているのはだいたい以下の3つだ。

①とにかく反抗しない
とにかく従順に、「そうですね。その通りです。おっしゃるとおりです。」
自分の意見をいうことは辞めた。
とにかく上司に従順に、話は全て肯定して、自分の意見は一切言わない。

②上司が困っている時に助ける
ちょっとしたことだが、探し物をしているときや、情報が欲しい時などは
気づいてあげる。
自分の仕事があっても手を止めて、上司に寄り添う。

③こまかく報告する
ささいなことは付箋で机に置いて置いたり、すれ違う時に話したり、
報告を多く、早めにするようにした。

このあたりを意識して、最近の僕は、上司に対して歩み寄っている。
自分から好意を寄せているよという感じで接している。
自分にすり寄ってくる動物に愛着を感じるように、この上司も僕のことに愛着を
覚えてくれるはずだ。
そう思って、数ヶ月前から実践している。
心を鬼にして、顔は仏にしている。
毎日毎日どうでもいいつまらない話を、「うんうん、そうなんですね。へえーすごいですね、それでそれで?へー。おもしろいですね。おっしゃる通りです」
と聞いている。
「あれ、どこだっけ?」と言われれば、一緒に探してあげて、
「ありましたよ!」と教えてあげている。
こんなこと報告しなくてもいいのにと思うことでも逐一報告している。

これを続けているのだが、少しだけ上司が歩み寄ってきた。
周りからも「だいぶ関係が良くなりましたね」
そういう声が聞こえてきた。
やっぱり、自分から歩み寄らないと、相手は歩み寄ってくれない。
それを痛感している。
あーよかった。
これを続ければ、上司と険悪な関係で居続けることはなさそうだ。

でも、でも、でも、疲れるんだよな。
人から好かれるためには人のことを好きになればいい。
好意をよせればいい。
歩み寄ればいい。
コミュニケーションをとればいい。

たしかに、それをやって、今までのような険悪な関係は無くなった。
向こうも僕に対して頑張ってコミュニケーションをとっているのがわかるぐらい
頑張ってくれていると思う。
ただ、お互い無理しているでしょ。
疲れるだけだもん。
嫌いな人は絶対いるよ。
どんな人でも好きになって歩み寄れば円滑なコミュニケーションが取れるなんて
妄想だよ。
たとえ表面的に良い関係になったとしても、心の底からそう思えるのは難しいよ。
なので、嫌いでどうしようもない人とはどうしようもない。
そういう結論に至った。





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