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笑顔あふれる場をあなたに。

2021年の12月にレゴ®️シリアスプレイ®️のファシリテーターとして活動を始めているのですが、これまで、“何故”レゴ®︎シリアスプレイ®︎(以下、LSPとします。)だったのか?
について思考の整理や、アウトプットをしてこなかったので改めてしてみたいと思います。


現実はいつも対話から生まれる

これまで沢山の組織やチームに所属し、運営にも携わってきました。
自分がチームの中心にいる時もあれば、複数のチームや組織の「端っこ」で関わることもあれば、外部の人間として俯瞰してお話しさせてもらうこともあったりした。
これまでの中心と端っこの両方の経験によるメタ認知がありました。

その一つは「現実はいつも対話から生まれる。」でした。
このフレーズは、社会構成主義の入門書でもある本のタイトルにもなっているのでぜひ手にとってもらえたらと思います。

この本を開いてすぐにこの文章があります。

社会構成主義の基礎的な考え方は
とてもシンプルなようでいて、
非常に奥深くもあります。
私たちが「現実」だと思っていることはすべて
「社会的に構成されたもの」です。
もっとドラマチックに表現するとしたら、
そこにいる人たちが「そうだ」と「合意」して初めて、
それはリアルになるのです。

これまでも、そして今も関わっているいくつかの組織やチームは、個々の能力は高くとも、縦割りで進んでいることが多く、横でコミュニケーション取れていないために、ポテンシャルを活かしきれていない感じることがとても多くありました。
それどころか、ギクシャクしていて風通しが悪く感じた時もありました。

ここにもある通り、「そうだ」と「合意」をなされないまま、個々で進んでいることが多く、「リアル」として認識されていないことが多々あります。
これまでの企業文化的なところ、チームリーダーの個性などによるところもあるかと思います。

つまり、わかりやすく言えば、自分のチームも含め関わっているチームの多くが「そうだ」と「合意」してないまま、「リアル」現実として物事が進んでしまっている、ということです。

対話とは?

そのプロセスは一方的なトップダウンでこう決まったから、というものに始まり、仮にコミュニケーションがあったとしても、下記の図にあるような「討論」や、「議論」、といったものに分けられるもので「合意」していて、自由な雰囲気の中で行われる新たな意味づけを作る話し合いの「対話」ではないものでした。

対話・議論・対話・雑談の違い

自分が中心となって関わっていたチームにおいても例外ではありませんでした。
コロナ禍になって、これまでのコミュニケーションもままならない状態であったので、自分もどうしていいかわからず、きちんと対話ができないまま、嫌な思いをさせてしまっていたこともあったことは否めません。

だからこそ、場(オンラインでもオフラインでも、リアルな場所であっても、目に見えないつながりであっても)を作る人たちには、笑顔あふれる場にしてもらいたい。
そのためには「対話」できる環境を作ってもらいたい。
そう思うようになりました。

レゴ®️シリアスプレイ®️との出会い

2021年ごろ、たまたま読んでいた「問いのデザイン」の中でワークショップの面白さを知り、LSP(レゴ®️シリアスプレイ®️)に出会いました。

どうやったら分け隔てなく、対話することができるのか悩んでいて、藁にもすがる思いで、ファシリテーターのトレーニングを受けました。
小中の同級生が先輩ファシリテーターにいたことも気持ち的に後押しをしてくれました。
(彼とはこのお盆休みに一緒にワークショップを企画・開催させてもらいました。)

ちなみに、「問いのデザイン」の話はLSPと同じぐらい、ここ数年の自分に大きな影響を与えたものですので、またの機会に。

同様にLSPの楽しさについては、これからお伝えできれば思います。

LSPは対話するためのツールの一つ、つまり”How”対話の手法の一つだと考えています。
(いくつかある手法の中で今は、LSPが一番良いと思っています。)
Howである、LSPをつかって、チームや組織全体のWhy?や、What、ひとりひとりのWhy?やWhatも共有して100%の人が100%話す、100/100(百分の百)の対話をしたい。
そうすることで組織やチームに、笑顔があふれていくと信じています。

「場」を作る人のためのハシゴになる。

この下の写真は、今年の5月に東京で開催されたLSPファシリテーターの皆さんが集まって行われた錬成会(勉強会のようなもの)に参加した時の自分が作った作品です。

「私の生きがい」

問いは、「あなたの心から楽しめるものとは?」だったと思います。
自分が作った作品には、黄色いプレート、これを「新しい場」、「コミュニティ」と言い換えても良いかもしれません。
それを作ること。そして自分はその場所に立っている。
それが心から楽しい。

そう作品を通じて答えたように記憶しています。

ですが、作品について、他のファシリテーターからフィードバックをもらう中で自分がなりたい姿は、ひょっとすると、黄色のプレートに立っている人、つまり新しいステージ、「場を作る人」ではなく、そのステージの下で順番待ちをしている人でもなく、その場に登るための「ハシゴ」なんだと気づくことができました。

正直、自分は「場」を作る人、と思っていました。
この気づきは自分にとっても結構な衝撃でした。笑

作りたい「場」、「コミュニティ」は黄色かもしれないし黒いかもしれない。
大きさは、この作品よりずっと大きく、小さいかもしれない。
ひょっとしたら、四角じゃなく、丸かもしれない、星型かもしれない。

場を作りたいと思っている人の思いを実現するためのハシゴ(そのためのハシゴも色々な素材や形、幅の大きさもそれぞれあると思います。)

まだまだレゴ®️シリアスプレイ®️は私が住んでいる浜松や、静岡では知られてない対話のツールです。
まして、大人がレゴかよ。。。。と避けられてしまうこともあります。

ですが、年齢、性別、職業や職種やポジション、地位に関係なく作品の前では平等に対話ができる。
LSPはそんなツールです。

ご興味あれば、ぜひ、Jumboまで。

次回は、少しLSPの成り立ちや、なぜLSPが優れているのか、などについてお伝えできればと思います。


静岡県浜松市でTEDxHamamatsuのfounder/organizerとして活動中。 https://tedxhamamatsu.com/