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頭蓋形状矯正ヘルメットなんて嫌いだ!


Y君は右を向くクセがあります。

特に緊張が強い時は90度右を向いて、さらに目も右を見ようとしてしまいます。
そこまでして真後ろを見たいのでしょうか(汗

ほとんどの時間を右を向いて生活してるのですが、
リラックスしている時や深い眠りについている時は正面や左を向いていたりします。

またY君の左側から声をかけると一瞬だけ、は?って感じで声をかけた方を向いたりします(笑

NICU・GCUで生活した新生児


保育器に入ったことのある新生児は、右を向くクセがついてしまう子が多いみたいです。

仰向けで寝ていて吐き戻してしまった場合、のどを詰まらせてしまう危険性があります。

新生児は胃の入り口が発達していないので、飲んだミルクが逆流しやすく吐き戻しが多いんですよね。

それでNICUでは意図的に右を向かせて寝かせているらしいです。
クセがついてしまったとしても!

でもそれは仕方なくて、命の危険性があるため正しいんだと思います。マニュアルにそう書いてあるんだと思います。多分!

うつ伏せができるようになったり、成長とともに自然に治るパターンみたいが多いです。
あとは親の努力が大切ですね!



Y君は脳性麻痺を患っているので、それも原因の1つかも知れませんが、未だに治っていません。


退院してから右向きが気になっていましたが、Y君の場合は色々あったのでそれどころではありませんでした。

試行錯誤したこと

  1. ドーナツ枕を使って右に向かせないようにした結果 → 顔が埋もれる

  2. タオルを折りたたんで右腕の下に入れて矯正的に左を向かせる → 意地でも右を向こうとして首が変になる

  3. 傾斜枕を通常使用する → 全く効果なし

  4. 傾斜枕を顔の右側が高くなるように設置 → 効果なし

など、調べて試しましたが、効果はありませんでした。


ドーナツ枕
傾斜枕 ネットから引用


寝ている間に頭の向きを変えたりしようとするならギャン泣きされていました。

発作のせいでなかなか寝付けなかったため睡眠優先で対応していました。


てんかんのホルモン治療が終わり、薬で対応できるようになったのが生後8ヶ月を過ぎた頃でした。
この頃になると頭の形がかなり歪な形になっていました、、、


頭蓋矯正ヘルメット


小児科の担当医との話し合いにより、ヘルメット治療を行うためまた新たな病院へ通うことになりました。

そこでY君の頭の形を検査してもらったところ、だいぶ状態が悪い上に
月齢を重ねてしまっているのでやるなら今すぐやり始めること、ヘルメット着用を始めても思うような結果で出ない可能性が高いと言われました。

Y君は正面から見るとあまり気になりませんが、右後頭部が前に押し出され顔の右側が前に出ている状況です。
なので頭を真上から見ると、右耳の位置がかなり前にあるのと、右目の方が若干大きかったりします。
このままだと、歯の噛み合わせが悪くなると言われました。

分かってはいましたけどね。何度も担当医に相談したり家族内で話し合ったりしましたが、タイミングかこの時だったのです!

もちろんお願いすることにしました。
ヘルメット代はなんと、、、

キャッシュ58万3000円。
保険適用外なので自費

頭抱えるような金額でしたが、まあ、自分の子どものためになるのなら払いますよね。
でもせめて保険適用なら‥‥

治療のためのヘルメットなのでそれくらいお願いしますよって。
まあ仕方ないんですけどね。歯の矯正と同じような感じです。

はじめに金額を払えば、その後の追加料金はありません。
定期的に病院には通い、子の頭の大きさに合わせて調整してもらう感じです。

頭蓋矯正ヘルメットは、基本的にはつけっぱなしです。
1日のうち、入浴を含めた1時間を除いて23時間は着用することになっています。

しかしここ最近Y君は3〜4時間しか着用していません(汗

相当不快感が強いんですかね。
自我が発達したためかギャン泣き&寝ないんです。
あまりにも泣くため、可愛そうで親が折れて外してしまいます(汗

月に1回Y君を連れて病院で頭の形の検査をしてもらっていますが、
ヘルメット治療を始めた時よりは多少良くなったかな?という感じです。
まだまだ全然ですけど。


ヘルメット
ヘルメット内部

さいごに


大体、ヘルメット治療は月齢が低ければ低いほど効果があるんですよね。

新生児は骨がまだちゃんと形成されていません。

ひたいの上にあるふにふにした部分が大泉門(触っちゃダメなところ)があります。この部分の骨同士が完全に閉じていなくて、ひし形の隙間が空いています。
ここが閉じてからではヘルメット治療の効果が薄いみたいです。

なので、ヘルメット治療を考えている方がいらっしゃいましたら、早めの受診をお勧めします。

ちなみにY君は来年の4月まで治療を続ける予定です。


ミルクタイム





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