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書道について

今日は私の学びの一つ書道について考えてみたいと思います。

写真は、今月の課題を書いた習作です。

小中以来書道を始めて早3年がたちます。私の選んだ九州の書道団体は新聞社主催の団体です。様々な団体がある中で、この団体を選んだのは、先生につくことなしに競書で学べることでした。書道雑誌は月900円で課題提出は郵送料のみですから他の団体に比べれば良心的です。雑誌の手本を参考に課題を書きます。先生がいないということで、わからないことは法書で古典を参考にします。また、知識として不足することは書道家の著作を読むことで習得しています。

このような自学で気付いたことは、書道の一番の目的は字がうまくなることではないということです。字を学ぶ、きれいに書くことは習字です。書道にという字が付いているのは精神性、道徳性などに重きを置いているためなのです。つまり書道とは修行道ということです。それは芸を実践する道であり、具体的な技を習得することだけでなく、人格的精神的な完成をめざすものです。無念、無心という芸道の極致があり、それに向かう階梯が書道の本質と思われます。

このように考えると、書の道に終わりはありません。「百尺竿頭一歩を進む」(すでに努力・工夫を尽くしたうえに、さらに尽力する)という禅語の示す通りです。

私にはいまのところ師匠はいませんが、書道の師範と呼ばれる方には、字がうまい、美しいというに前に人格者であることが最も大切になってきます。師匠についてのびのび楽しくできる環境であることが大切です。

大学を卒業したての若い先生が、書道店に来て、この春から書道教室を始めるのですが、どうやったら儲かりますか。とたずねたらしいのですが、お金儲けを主としてしまったら本末転倒です。


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