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真面目を呪う人に

「自分の真面目さが嫌ですね」

「分かるよ。呪うよな」

類は友を呼ぶので、真面目さ故に悩んでる人が来てくれます。

「朝、会社に行くのが嫌になって反対の電車に乗れる人って羨ましいですよね」

「そうなんだよ。でも、俺らはそれをすると罪悪感で楽しくなくなってしまう」

真面目だ。

分かってるからこそ、上手く付き合わないといけない。

なんで自分だけ。なんで周りは。

これは不幸の始まりなので、まず期待しない。

自分は自分、周りは周り。

自分の性格を変えるのは難しく、周りの性格となると難しいではなく、不可能に近い。

だから、考える。

真面目の良い所はなんだろかと。

いくらでも出てきそうだから、逆に考えよう。

不真面目な人と比べて一番の優位性はなんだろうか。

僕が思うに、堕ちるよりも、上がるほうが難しい事だと思う。

不真面目な人は、サボり癖、逃げ癖が付き、自分への言い訳ばかり上手な人。

それが通常運転になってしまうと、真面目に取り組むには相当の労力がいる。

僕らにとって当たり前の事が、彼等にとっては頑張ってるに値する事がある。

「5連勤頑張った」と、誇る人の横で、「それぐらい当たり前だろ」と、思ってしまう真面目組。

不真面目な人は、継続性に乏しく、伸びしろも感じない。

そんな人が組織で評価される事はなく、個人だとしてもきっと上手くはいかないだろう。

不真面目は不真面目で大変なのだ。

真面目な性格が得だと思うのは、堕ちようと思えば堕ちれる所で。

罪悪感に目を瞑る事が出来れば、楽になる。

これは真面目かどうかは関係無いかもしれないけど、ロジカルに考えれる人はサボり方を見つけるのが上手くて。

さぼっていい事と、さぼってはいけない事を、きちんと分けて考える事が出来ます。

だから、堕ちるとはいえ、たかが知れていて。

それでも本人からすれば、さぼっている感覚を得る事が出来る。

すると少し生きやすくなり、何ならさぼった余裕のせいで他の問題を見つけてしまったりする。

そして、「さて、やるか」と、手を動かし始める。

これが真面目な人が辿るルートだと思います。

結局は逃げられないし、外れる事は出来ない。

それで辛くなる瞬間はあるけれど、トータルで見たら損をしてる訳ではないと思う。

あと、多分みんな思ってるだろうけど、不真面目な人間への憧れを口にする事はあるけど、ああなりたいと心から思った事はないでしょ?

きっとちょっとだけ軽蔑してる。

口に出さないだけで。

まずいな、僕だけだったらどうしようか。

真面目な人の賛同をお待ちしてます。



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