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仕事だから

僕のやる気と商品のクオリティは比例しないし、僕のやる気と売上も比例しない。

これは飲食店の良さだと思います。

人によるかもしれないけど。

心の浮き沈みが露骨にパフォーマンスに影響する人もいるからな。

ただ、僕はそうではなく。

常連さんにぐちるぐらいで。

作る物は作るし、休むとかもない。

なぜなら、仕事だから。

趣味でやってる訳ではないのです。

だから、ちゃんとやる。

きちんとした商品を提供し、営業時間通りに営業し。

そこにお客さんが価値を感じてくれて、お金を落としていってくれる。

僕はそれで生活をしていて、お店も続ける事が出来て。

でも、お客さんが価値を感じなくなった時、お店は終わり、僕の今の生活も終りを迎える。

どこかに就職するだろうけど、もう自分でやる事はない。

暇な時間にニュースを読み。

空いた時間に株価をチェックして。

午後には欲しい物を探し。

お客さんとの会話で出てきた事を調べ。

本を読み、映画を観て。

仕事中に出来たこれらが、出来なくなってしまう。

それはちょっと嫌だから、まだもう少し続けていたい。

何よりも、会いたい人が会いに来てくれるという環境は、他に無い気がするのです。

じゃあ何をするか。

やる気が無くても店を開け。

気分が乗らなくてもドリンクを作り。

心が死んでいても笑顔で迎え。

筆が進まなくてもnoteを書き。

お客さんにとってのいつも通りを、いつも通りに提供する。

なぜなら、そこに価値があるから。

価値を生み出すのが仕事なので、僕はそれを愚直にやるだけで。

ただこれだけの事が、意外と難しい。

お店は、開けるよりも続けるほうが難しいのは、こういう事かもしれない。

仕事だと割り切れる人が少ないのだ。

カフェは好きで始める人が多いから。

お客さんにどんな価値を提供しているのか、理解してない人が多い気がするのです。

だから、無計画に広げ、個人の都合で休み、使ってる材料も変えてしまう。

いや、それが悪い訳じゃないんだけど。

ただ、ちゃんと理解していれば、ぶれずに続けられる気がするなと。

やる気の無い僕が言うのもなんだけどさ。

大雨の昨日も、良く晴れた今日も、お客さんが来てくれてるから。

きっと価値があり、それを提供出来てるんだろうなと。

こんな話を書こうと思った訳じゃないんだけど。

昨日に比べたらまだましか。



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