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それはなしじゃないか

それはなしじゃないか。

僕は飲食店に行った時、ほとんどの事は飲み込みます。

小さく書かれた座席料。

どこにも書いていないサービス代。

売り切れの名物料理。

しょうがない、しょうがない。

多少なりとも裏側を知っていますし、お店を眺めているとどんな状況かは分かるので。

それでも気持ちよく過ごせたらまた行くし。

ないなと思ったら二度と行かなければいいだけで。

でも、それはなしじゃないかと思ったのです。

思っただけではなく、口から出かかりました。

言葉は飲み込みましたが、それは一口だけ食べて残しまして。

昨日、ジンギスカンを食べに行き、お米が欲しいとなったのです。

あっさりしたお肉に、甘いタレ、これには白米だろうと。

「ライス」

と、メニューに書いてあったので、注文したら、運ばれてきたのは十穀米で。

受け取ったお椀を眺めて、僕は目を白黒させ。

でも、そのお椀には彩りがあり。

「ライス」だよ。

メニューに書いてあったのは。

ジンギスカンがヘルシーなのは分かる。

でも、米までヘルシーにするかね。

しかも選べるとかではなく、問答無用の十穀米で。

十穀米一本足打法。

せめて表記はあるべきではないか。

※十穀米です

これを書いてほしかった。

僕は白米にタレを付けたラム肉をバウンドさせたかったんです。

白に茶色は美味しいの法則があるじゃないですか。

でも、茶色っぽいというか、色とりどりのライスにバウンドは違くて。

はっきり言うと、合わない。

「ライスです」と、受け取った時のがっかりから始まり。

頭に思い描いていた、バウンドからの白米を十穀米では超えられない。

ほとんどのお客さんはがっかりしてるんじゃなかろうか。

僕は思う。

ジンギスカンのいとこは焼肉だ。

焼肉屋に行って、ライスを頼んだら十穀米は出てこないだろう。

出てきたら茶碗をひっくり返すかもしれない。

「俺は白米にバウンドさせたいんだ」と、猛烈に怒り出す人もいるだろう。

だから、いくらヘルシーなジンギスカンとはいえ、焼肉を食べに行く感覚と近いと思う。

そこで提供されるのは、焼肉とメニューはほぼ同じで、ラムチョップという変化球があるぐらいの違いだし。

だから、ライスは白米でお願い出来ないでしょうか。

僕の偏食が問題なのは分かるけど、せめて書いておいてほしかった。

カフェラテを注文したら、ソイラテが出てきたようなもんよ。

それは、なしでしょ?


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