「知らない」と「知る」をどこまで楽しめるか
12月、私は疲れていた。
仕事がどうにもうまくいかない。
というか、会社が組織としてうまく機能していない感じがとても気持ち悪く、その状態に疲れていた。
こんな時こそ、本屋という、自分の好きなものに貢献したい。
仕事はうまくまわっていないけども、何かに貢献していると思いたいのです。
そして買ったのがこちら!はいどん!!
ガウディ△!!
サグラダファミリアのような大きなプロジェクトを見て、自分を省みたのです。
こんな小さなことがうまくいかないからって、それに囚われていたら、もったいないですよね、ガウディ先生!!
小さなことがうまくいったり、いかなかったりを積み重ねて、実直にやっていくことが大事なのではと、雑誌をめくり、きれいな建築物に癒されながら思ったのです。
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私がこの雑誌を買ったのには、もうひとつ理由があって。
「ガウディとサブラダ・ファミリア展」が名古屋であって、行く予定をしていたからです。
いつものごとく、全然何にも知りません。
美術館に入る前に、一緒に行った友人に「サグラダファミリアってどこにあるの?」と聞いたくらいです。
基本的に「よく知らないけど行く。てか、よく知らないから行く」なのです。
こちらが私の鑑賞スタイルになります。今回も近い動きをしています。
感想はこちらです。
今回、行ってみてわかったのは、あれほど大きなものを作るのに、ガウディは検証を繰り返していたということです。
検証を重ねて、アレをアレしてるわけです。たくさんの人の手によって。
出来上がっているものばかりに目がいきがちですが、そこには検証や計算など、構想を形にする術と、思想が詰め込まれているんですね。
当たり前のことだけど、人って何かを見たり、どこかで聞いたりして、初めて「知る」のスタート地点に立てるんだと実感しました。
今回見たくらいで知れたことなんて、全体のほんの数ミリみたいなものだけど、それでも、素人なりに「知る」ことができたことで、世界はどれだけでも広くなるのです。
素人って、やっぱり面白い。
知るって、やっぱり楽しい。
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美術館から外に出ると、とんでもなく清々しい!
今日見たことをちゃんと覚えてなくてもいいと思えるほど、自由な気分なのです。
なんなら忘れちゃって、またどこかでサグラダファミリアの映像とか見て「うわぁーすげー!!」って言ってるくらいがちょうどいいのです。
忘れたらまた知れるし、そんな楽しい堂々巡りなんてのも、いいかもしれません。
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