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「入門 うつ病のことがよくわかる本」を読んで(読書感想文#38)

心理学や精神医学関連の書籍を中心に読書をすすめていますが、避けては通れない「うつ病」の本をはじめて読みました。

▼入門 うつ病のことがよくわかる本/野村総一郎監修

今までうつ病の本を選ばなかったのは、なんとなく分かっている気になっていたからで、でも入門書を読んでみて、やはり知らないことだらけでした。

家族がうつ病になったこともあるので、少しずつ理解を深めたいなと思います。

うつ病は、思考、知覚、認知が障害されている

◆思考
悲観的な考えが巡り、そこから抜け出す発想の転換が出来ない
◆知覚
感覚が鈍くなり、声が遠く聞こえたり、離人感がある
◆認知
現実を正しく認識できず、悲観的になる

うつ病になりやすい性格

メランコリー親和型性格といって、ドイツのテレンバッハが提唱したタイプがあります。
・きまじめ
・秩序を重んじる
・他者に合わせようとする
・こだわり症

発症の原因のひとつとしてモノアミン仮説が注目されている

モノアミンとは、ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンの総称です。量そのものが少ないためという可能性もありますし、受容体の数による感受性の違いも仮説として提唱されています。

また、脳の神経細胞は減る一方と言われてきましたが、一部は新生することが分かってきており、この細胞新生が起きにくいことがうつ病の原因という仮説もあるそうです。

うつ病に関連する病気

抑うつ障害(DSM-5での分類)は、うつ病、気分変調症、非定型うつ病に分類されます。

気分変調症は、症状が強くないが慢性的。非定型うつ病は過眠・過食などの症状があり、対人面で過敏なところがあります。他の原因(薬品の副作用や月経前不快気分障害、重篤気分調節症)での抑うつ障害もあります。

さらに、DSM-5での分類は別になりましたが、双極性障害も抑うつ症状はあるし、きっかけがはっきりしていれば適応障害ということになります。

他の疾患の二次障害として生じることも多いので、難しいなぁと思います。

治療は、薬物療法や認知療法

私は認知行動療法が好きなので、また書籍を読んでみたいと思っています。

ストレスがたまるとうつ的な思考パターンに陥りがちということで、「ストレス解消の60の提案」というものが載っていました。面白い。
「やってみてもいいかなと思うものに〇をつけましょう」とのことで、私の例を記載してみます。

・ウォーキングをする
・ストレッチをする
・ドライブをする
・日帰り旅行に出る
・温泉に行く
・読書をする
・日記を書く
・編み物をする
・映画をみる
・美術館に行く
・書店や図書館に行く
・熱い風呂に入る
・ショッピングに行く
・ほしかったものを買う
・マッサージに行く
・髪型を変える
・片づけをする
・花を飾る
・静かなところで休養する
・深呼吸してみる
・アロマテラピーをする
・神社に行く
・喫茶店にいってお茶を飲む

23個。「ストレス解消方法って、みんな一緒じゃないの?」と思っていたけれど、実際半分くらいはやりたくないということで、ストレスへの対応方法も人によって異なるということかなと思いました。

その人に合ったストレス対応方法を一緒に考えてみたり、支え方も工夫していきたいなと思いました。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

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