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〈スペシャルティコーヒー入門22〉コーヒー豆の保存方法について【2022年最新版】

こんにちは、THE COFFEESHOPです。

コーヒー豆を購入したあと、豆の保存方法はどうするのが正しいのか悩んだことはありませんか?

保存場所はどこが良いのか?
保存容器はどんなものが良いのか?
美味しく飲める賞味期限はどのくらいなのか?など…。

今回はTHE COFFEESHOP 焙煎士の萩原が、コーヒー豆の保存方法に関するよくあるご質問に、一問一答方式でお応えしていきたいと思います!

Q1. コーヒーを美味しく飲むには『抽出』よりも『保存』が大事って本当?

これはその通りだと思います。
抽出は、豆の美味しさを取り出してやる工程です。いくら上手に抽出できたとしても、豆が持っているポテンシャル以上のコーヒーを淹れることはできません。

焙煎されたコーヒー豆は、放っておくとどんどん風味が抜けていってしまうので、できれば焙煎から2週間以内(※挽き豆の場合はもっと早く)に飲みきっていただくことをおすすめしています。

とはいえ、何だかんだで忙しかったり体調を崩してしまったりで、2週間では飲みきれないこともありますよね。
そんな時のために、保存の知識をしっかり身につけていただいて、出来るだけ最後まで美味しいコーヒーを楽しんでいただけたら嬉しいです。

Q2. 保存しておいたら、酸味が強くなった気がする。これって良くないの?

焙煎から日にちが経った豆は、だんだんと風味が劣化していきます。なかには劣化によって、酸味が強くなってしまう豆もあります。
保存して置いておいたもので酸味が強くなった場合、酸化などの成分の劣化によってネガティブな酸味が増えてしまったというケースが多いと思われます。
(※ちなみに酸っぱくなること=酸化と言うのではありません。 酸素と触れて起こる化学変化を酸化といいます。)

Q3. 保存の際に気をつけるべきことは?

コーヒー豆保存の大敵は、大きく分けると以下の4つ。

・空気(酸素)
・水分
・温度(高温)
・光(紫外線)

焙煎豆の表面は多孔質といって、スポンジのように小さい穴が無数に空いている構造をしています。
通常、焙煎豆は 1~3%の水分を含んでいますが、湿気が多い場所に晒されるとこの多孔質な表面から水分が吸着されます。
水分を吸ってしまった焙煎豆は、本来のフレーバーが損なわれ、ネガティブな味が出てしまったり、フレーバーに曇りが感じられるようになってしまいます。

また、コーヒー豆は酸素に触れることで、酸化という現象が進んでいやな酸味や渋み、枯れたような香り出てしまうこともあります。
さらに、温度の高い環境では化学変化のスピードが上がるため、酸化や水分による劣化のスピードも早くなります。
また、紫外線によっても劣化が進むため、太陽光や強い蛍光灯の光も大敵となります。

コーヒー豆の保存って、意外とデリケートなんです。

Q4. 冷蔵庫や冷凍庫で保管するのはオッケー?その際の注意点は?

冷蔵庫や冷凍庫での保管は、低温で温度変化が少ないため劣化しづらく、2週間以上の長期保存をする場合にはとても有効です。

保管の際は他の食品や庫内のニオイが移らないよう、密閉できてニオイを通さない容器に入れるのがおすすめです。
また前述した通り、コーヒー豆にとっては水分も大敵なので、季節によっては室温との温度差による結露にも注意が必要です。

Q5. 保存して置いたら油みたいなのが滲み出てきた。これって良くないの?

あまりご存じない方も多いかもしれませんが、コーヒー豆にはもともと油分が含まれています。
この油分には香味成分が多く含まれていると言われており、身体に悪いものではありませんのでご安心ください。

コーヒー豆の表面に油分が浮かんでいる要因は、2通りあります。

1. 深煎りにしたことによる油浮き
2. 焙煎から日にちが経ったことで豆からにじみ出てきたもの

一定以上の深煎りにした場合、焙煎直後から表面に油分が浮いている場合があります。この場合は、焙煎日を確認して日にちが経ちすぎていないようであれば、特に気にせずとも大丈夫。美味しく飲んでいただけます。

問題は2.の方です。1.の場合でも焙煎から時間が経ってしまっていたら同じなのですが、当然ながら表面に浮かんだ油分も酸化によって劣化します。皆さんご存知の通り、酸化した油って美味しくないですよね。

賞味期限の目安として、油分が浮かんできたコーヒー豆は早めに飲みきるのがいいかもしれません。

Q6. コーヒーの賞味期限はなにで判断する?味?香り?見た目?

コーヒーは嗜好品なので、飲んだときに美味しいと感じるかどうかが、まずは賞味期限の判断基準になると思います。
飲む前に判断するポイントとしては、豆の表面の油分の浮き具合や、挽いたときの香りの強さも大切ですね。

豆の種類や焙煎度合いによって異なりますが、焙煎から時間が経った豆は、表面に油分が浮き上がってきたり、粉の状態での香りが弱くなってきます。
基本的には焙煎後2週間を目安に飲みきることがオススメ
なので、きちんと焙煎日がわかるコーヒー豆を購入して、飲み頃を確認しながら楽しみましょう。

・THE COFFEESHOPおすすめの最高の保存容器。 『 COFFEE BEANS BAG [pake] 』

THE COFFEESHOPでは、コーヒー豆保存のための条件をほとんどクリアしているオリジナルのコーヒー豆保存バッグ『COFFEE BEANS BAG [pake]』を販売しています。

丈夫なプラスチック製バッグで、開封部は特殊仕様の強力ジップになっており、外気や水の侵入をシャットアウト。また、透明なボディながら紫外線をカットできるという特徴も持っています。

・ジップバッグとなにが違うの?

ジップロックなどの市販ジップバッグは、中のコーヒー豆の量に合わせて小さくコンパクトにでき、できる限り空気との接触を避けられるというメリットがあります。

しかしながら強度がそれなりなので、何度も繰り返し使い続けることができないというデメリットも。そして、実は紫外線や匂いを通してしまうという点も、コーヒー豆保存における懸念点でした。

『COFFEE BEANS BAG [pake]』は、市販ジップバッグのメリットを維持したまま、強度・耐候性・耐気性に優れた保存容器です。

高い密閉度で食品の匂い移りもしないので、冷蔵庫や冷凍庫での長期保存にも対応しています。

丈夫で厚みのあるフィルムは、登山やキャンプ・スノーボード・マリンスポーツ・釣りなど過酷なアウトドアシーンにもおすすめ。防水ドライバック・防塵バックとしてもご使用頂けます。

お買い求めはTHE COFFEESHOP ONLINE STOREまたは、店頭にて。MAX150gと350gの2サイズで展開しています。

・COFFEE BEANS STICKER

pakeでコーヒー豆を保存する際に、焙煎日・国名・農園名を記入して貼り付けておける便利なステッカー(10枚セット)もご用意しました。もちろん、綺麗に剥がせる再剥離仕様です。

以上、コーヒー豆の保存に関する素朴な疑問6つと、THE COFFEESHOPおすすめの商品についてご紹介いたしました。

まだまだ細かく知りたいという方、ぜひコメント欄でお気軽にお声かけいただければと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございます!


◼︎THE COFFEESHOP
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電話番号 TEL.03-6407-1344
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