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実は勉強と営業って似てる

FROM 安永周平

以前、雑誌の『PRESIDENT』を読んでいたら、東大主席弁護士教える日本一短い勉強法、みたいな特集がありましてね。執筆者は山口真由さん。プロフィールを見ると、現役で東大法学部に合格し、在学中に司法試験・国家公務員Ⅰ種に合格し、東大を主席で卒業。卒業後は財務省勤務を経て弁護士に転身し、ハーバード大学法科大学院に留学して翌年に卒業…という、何かもう異次元のエリートです(苦笑)

そんな山口さん曰く「私は東大受験のための勉強をしている時に、最も効率的かつ確実な記憶法を編み出しました」とのこと。僕と同じように、覚えたことをすぐに忘れてしまう悩みを持つ方にとっては、ちょっと気になる内容ですよね。では、具体的にどうするのかについて、少し紹介させていただきます。

短時間の作業を、日を置いて数回繰り返す


1つのポイントとして「短時間の覚える作業を、日を置いて数回繰り返す」というものです。この方が脳にとってラクであり、記憶を長く保つことができるんだそうで。つまり、1度に長い時間をかけて覚えるよりも、楽な気持ちで何度も繰り返す方が記憶に残るんだとか。これが記憶を定着させる基本で、同じものを何度も見たり読んだり聴いたりして「繰り返し」覚えることが大切です。

まぁここまではよく聞く話かもしれません。ここで「何回繰り返せばいいか?」という質問が出てくるかもしれませんが、山口さんによれば必要な回数は7回です。どんな情報も7回以上読むことで、記憶が脳に自然に定着していくのだそう。で、その時に大切なのは「同じように読む(聴く)」ことです。読み方や聴き方を同じように保つことで、定着率が高まるし、繰り返しのハードルも下がるそうです。

こう考えると、うちで販売している音声教材なんて「同じペースで聴く」ことができるのでメッチャ有利です。読むのはスピード変わるけど、聴くペースは固定ですからね。2倍速とかにもできますから、毎回2倍速で聴く…ということで、ぜひ使っていただければと思うのですが(笑) まぁそれはさておき、この話を聞いた時、僕はあることが頭に浮かびました。あぁ、やっぱりコレって繋がってるなぁと思うことが。それは何かと言うと…

相手に思い出してもらうのも同じ


これは「人に覚えてもらう」のと同じだということです。あなたが営業をしているなら分かると思いますが、たとえば飛び込み営業で1回目の訪問から仲よくなるのって難しいでしょう。というより、1回しか会ったことがないと、その1回でどれだけ相手に気に入られようと、翌日になると相手は仕事が忙しくてあなたのことを忘れている可能性は高いです。

本を1回読んだだけでは、ほとんどの内容を覚えていないのと同じように、1度会っただけではなかなか覚えてもらえません。いや正確には、覚えてはいるかもしれませんが、いざあなたが仕事で役立てるタイミングになった時に”思い出してもらえない”のです。これでは、営業に行った意味がありません。肝心な時に思い出してもらえなければ、あなたに仕事が回ってくることもないでしょう。

だから、日を置いて数回会うことが営業でモノを言うわけですよね。知り合いの福一不動産の古川社長は『5カウントの法則』というものを提唱していて、要は5回会うと仲良くなるということを言っています。1回会うのを1カウントとして、カウント数を稼いでいくことで営業成果が上がる…と。実際、このカウント数と売上が比例関係に近いくらいのデータも出ているそうです。

美容師さんと仲良くなる理由


会う回数が効果的なことについて、分かりやすい例が、担当の美容師さんと仲よくなることです。僕はだいたい月1回くらい美容室に行って、担当の美容師さんに髪を切ってもらいます。そう、毎月会うわけです。でまぁ髪切ってもらう間って話すじゃないですか。僕の担当はその美容室のオーナーの森山さんという方で、まぁ経営の話やら採用の話やらなんやら…と色々話すんですよ。約1時間。それが月1回。年間12回です。

ちょっと考えてみてほしいのですが、数年来の仲いい友人でも年12回ってなかなか会わないですよね。学生の頃ならともかく、社会人になると就職先も変わって、年に2〜3回会うくらい。美容師さんの方がずっと多いんですよ。しかも彼らは、髪のカウンセリングも兼ねてるでしょうから「聴く技術」がとても高いんです。こちらが気持ちよくしゃべるようにリードするのが上手い。それが年12回もあれば、仲よくなるし信頼するんですよね。

コミュニケーションは頻度で決まる


同じ12時間という時間であっても、年1回12時間会うのと、年12回1時間会うのとでは…どっちが仲良くなるでしょうか? ここまで読んだあなたは、年12回の方が圧倒的に仲良くなれることが分かるでしょう。そう、コミュニケーションの濃さって、過ごした時間ではなく頻度・回数なんですよね。

お客さんと接する時も同じです。仲よくなりたい、信頼されたいのであれば、会う回数を増やさないことには始まらないのではないでしょうか? そのプロセスを経ることによって、初めて「◯◯のことで困ったら、●●さんに頼もう」と相手に思ってもらえるのです。何かあった時に思い出してもらえるのです。

一発逆転を狙いたいのが人間ではありますが、こうした地道な努力にはやっぱり敵わないというのが真実ではないでしょうか。でも、その方がなんだか人間らしくてよくないですかね…なんて僕は思うのですが、いかがでしょう?

PS
物理的・時間的に会えない時に超絶効果的なのは「手紙」です。そして、もっと重要なのはその手紙に”何を書くか”ということなんですが…詳しくはこちらのビデオを見てください。ただの手紙が『魔法の手紙』になる方法を解説しています。

ビデオ講座:営業マンを救った魔法のカード

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