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非常識な読書テクニック


「年間100冊ぐらいです」

私がいつも始業前に本を読んでいる
ことを見て気になっていたという上司。

「オレ読書できないんだよね」

と、どうしても
集中力が続かない自分と比較して、

私は特異な存在に映るようです。

昨年はじめて、
年間読書量が100冊を超えましたが、

そのことを伝えるとまた驚かれて、
その事実に私もびっくりしました。

読書が習慣化され、

どんな本でも3日あれば読めるようになったのは
つい最近の話。

ですが、

「自分」では労せずしてできることが、
「他人」にとってはすごく感じることって結構あるようです。

私は料理をしませんが、

同じ単身赴任で毎晩料理をする同僚は
尊敬しかありません。

ですが当の本人はいたって普通。

「歯を磨く感覚に近い」と、

料理をする負荷をそこまで減じられるなんて
私には想像できません。

料理は私にとって一大事。
正月に帰省したときにチャレンジしましたが、

台所は”てんやわんや”という、
まさか使うとは思わなかった形容詞が飛び出るほど、

たいへんな負荷で

完成後の料理を味わう気力は
残っていませんでした。


■何度かnoteで記したと思いますが、

読書が得意になった理由は
いくつかあります。

そしてそのほとんどが
非常識なものばかり。

「世の中の常識は間違っていることが多い」
とはメンタリストDaiGoさんの言説。

「常識にしたがってうまくいくんだったらほとんどの人が成功してるはず。でもほとんどの人は成功してないじゃない?だったら常識が間違っているんですよ」

とYouTubeで語っていました。

こと読書に関しては、
ですが、

DaiGoさんのおっしゃっていることが
めちゃくちゃ分かります。

たとえば私は、
座って本を読むことはほぼありません。

家でも会社でも
いつもスタンディング。

家ではステッパーに乗ってますので、
足元は常に動いています。

ふくらはぎは第二の脳と呼ばれるぐらい
重要な部位。

常に動かすことで集中力が高まり、
眠くなることも一切ありません。

でもこれ、
あきらかに「非常識」ですよね。

ゆったりとしたソファーに座って本を読む、
というのが

多くの方がイメージする
読書の常識だと思います。

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■また

長時間連続して読み続ける
ことはありません。

ですが速読ができない私。

3日(早ければ1日)で
なぜ1冊の本が読めるかというと、

読書時間の「総量」が長いから
に他なりません。

つまり読書は「細切れ」が基本。
最長25分が自分にとってベストな長さです。

25分ごとに休憩を挟み、
また25分間。

これをくり返すことで集中力を持続させています。

イタリア人のフランチェスコ・シリロ
によって考案された

「ポモドーロ・テクニック」

を学び、
取り入れたところ自分にぴったり。

でも25分ごとに5分休むなんて
効率悪そう、非常識だ!

と思われるかもしれません。

事実私も、
ポモドーロ・テクニックを知るまでは、

1時間とか2時間とか、
続けて読書をしていました。

幼いころから染みついた
「授業」の体内時計がそうさせていたのか?

いずれにしても休憩を挟むのは

2時間ぐらいがんばってから、
というのが常識でした。

そして常識にあらがった結果、
読書量が飛躍的に高まったのです。


■ツァイガルニック効果とは、

完成されたものより、
未完成のものに興味がわく、

という効果のことです。

「続きはCMのあとで」はテレビの定番。

アニメをよく見ていた小学生のころ、
キャプテン翼(というサッカーマンガ)が

シュートを打った瞬間CMに入るもんだから
テレビから離れられませんでした。

未完成、
もしくは中途半端なものに対しては、

「完成させたい」

という心理が働くそうですね。

でもなぜか、
勉強や読書になると

「切りのいいところまで」
と、
完成させようとしていました。

ツァイガルニック効果を学んだあとは、

気持ち悪くても
25分たったら本をすぐ閉じる。

休憩後は「早く続きが読みたい」と、

脳が興奮するような感覚とともに
リスタートできます。

これも集中力を高める工夫。

そして同時に、
いままでの「常識」をひっくり返すことで手に入れた
テクニックです。

常識に縛られていると

いつまでたっても
読書量は増えなかったと思います。


■企画に創造性をもたらして、
大きな結果を得る。

ビジネスパーソンがいつも
自分に期待するイノベーションは、

正しい引き出し方というものがあって、
いくつかは書籍でも紹介されています。

今日は紙幅の関係で割愛しますが、

テクニックのひとつに
疲れたときに狙って行う」というものがあります。

これもなんだか
「常識はずれ」の匂いがただよってきますが、

脳のフィルタリング機能
が低下したときは


あたらしいアイデアを思いつきやすくなる
とされています。

人間の脳は、

長期的には役立ちそうにない情報を捨てて、
必要な情報だけを倉庫に残す
フィルタリング

を行っていますが、

頭が疲れ切った状態、
時間帯でいうと午後や夜は機能しなくなります。

すると、

捨てるはずだった小さな情報が頭に残り続け、ふとした瞬間にこれらのデータが予想外に結びつき、創造的なアイデアにつながる。

とされています。

感覚的には、
頭がクリアな午前中にアイデアを考えたいところですが、
夜が効果的。

そして朝は認知機能が働いて、
意志力も高いので、

読書などのインプットに向いているようです。

なんとなくですが、
ちょっと暗くなって落ち着いた時間帯に、

ゆったりとコーヒーやワインを飲みながら
ソファーで読書をする

なんてイメージが
常識として定着していませんか?

でも科学的見地に立てば、
それは誤った常識。

なので私も
午前中(朝の早い時間帯)にしか本を読みません。

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■私たちが知っている常識は、

すべてが間違っているとは言いませんが、
けっこうな割合で疑ってかかったほうが、

成果につながるかもしれません。

私の実体験と
それを裏付ける科学的な心理効果

についてまとめてみました。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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