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BSN取得までの道のり

一つ前の記事ではビザ取得を詳しく記しましたが、今回の記事ではBSNナンバーの取得のお話をしたいと思います。

オランダで生きていくためにはBSNナンバーは必須です。銀行開設(BSNナンバーがいらないオンラインバンクなどもありますが、iDEALの利用や特定の機関に申し出(私の場合はpostnl に抗議したのでその時にオランダのIBANが必要でした…!)とかが必要の時にオランダの銀行が必要の場合があり、その際はBSNナンバーが必要です。)や、Digid (全体的な管理システム) への登録、保険加入(必須、なお、BRP *長期滞在者データベースに 登録済みのBSN。よってRNIで取得したBSNはダメ。)、など、すでによくわかりづらい単語を並べてしまいましたが;;; 順を追って説明します。

BSNナンバー取得における用語について

(注:私流の解釈にもなる場合もあります)

BSNナンバー →日本でいうマイナンバーみたいなもの。銀行開設、保険加入などで必要。自分が住む地域で取得する必要がある。なので、予約がなかなか取れないからと言って、アムステルダムに住んでるのにデンハーグで取るとかはできない。
+The Burgerservicenummer (BSN) 

BRP→(長期滞在者のための)個人記録データベース=住民登録。4か月以上滞在する人は自分のBSNナンバーをこのBRPに登録しておかなければならない。このために、住居はRegistrationできる物件でなければならない。(=一つの家、部屋に大勢住まわせるなどといったイリーガルな物件だとRegistrationはできない。大体1つの家に2人くらいRegistration可。)
+The Personal Records Database (BRP)

RNI→(短期滞在者 *4か月未満* のための)非居住者記録データベース。短期滞在だけど、BSNが必要な人は、RNIというシステムを利用してBSNナンバーを取得できます。短期滞在者用ということで、BRPに登録されたBSNナンバーとは、許容されることが少なくなります。RNIで取得したBSNナンバーでは、”銀行口座の開設が可能になる”ということだけだと思います。なお。RNIの登録はオランダの住所がまだ確定していなくても、日本の住所で登録することができます。先に銀行の口座を開けたいから、ということでしたら、RNIでBSNナンバーを取得するのがいいと思います。なお、4か月以上滞在される方は再度Gemeenteに赴き、BRPに更新する必要があります。(そして、この方法でBSNを取る場合は、短期滞在である旨を伝える感じです。電話先で、長期と短期、どちら滞在か?とか聞かれるので、長期というと必然的にBRPでBSNナンバーを取る方法を取らされると思います…!)
+Non-residents Records Database (RNI)

Digid→オランダ政府が提供するデジタルIDのようなもので、BRPに登録されているBSNナンバーと紐づけて個人を識別することができますシステムです。オンラインもありますが、アプリをダウンロードして使用します。
税金の支払いや各種申請、住居変更の届、年金の確認などをオンラインで管理できるようです。

BSNナンバー取得の流れ

ビザ取得の手続きと同時並行で行うと効率的かな、と思います!

上記の記事にも書いたように、ビザ取得までのタイムラインに、BSNナンバーの取得のために動いたことを太字で追記します。

▽10/4 書類投函
▼10/11 在蘭日本大使館へアポスティーユ戸籍謄本の翻訳依頼@デンハーグ
▽10/14 V#のレター着
▼(確かこの頃~何度も) Gemeenteに来訪アポを取り始める(電話Only)
▼10/17 ・在蘭日本大使館へアポスティーユ戸籍謄本の翻訳引き取り
    ・外務省にて翻訳された戸籍謄本をリーガライズ@デンハーグ

▽10/19 バイオメトリクス
▽10/19 INDへ支払い
▽10/20 ビザ申請認証
▼(確かこの頃) 部屋のオーナーに、Address registration permission form を書いてもらう
▽10/21 仮ビザ(Endorsement sticker)
▼10/27 Amsterdam GemeenteにてBPR登録、BSNナンバー取得
▽10/31 本ビザ

BSNナンバーを取得するステップ

私はBSNナンバーをBRP登録で取得しました。必要書類が揃って、Gemeenteのアポがあれば、BRP登録でBSNナンバーを取得できます。

必要書類は、
・パスポート
・アポスティーユ付き戸籍謄本
・リーガライズされた戸籍謄本の翻訳
・Vナンバーが記載されたレター
・居住地のRegistrationの書類
(お家をRealtorから借りた場合は賃貸契約書。私の場合はルームシェアなので部屋のオーナーにAddress registration formを記入してもらいました。なお、この場合はオーナーのResidence IDのコピーが必要となります。私はオーナー同伴でGemeenteに行ったので、Gemeenteのかたがコピーを取ってくれました。)

ステップ①日本から持ってきたアポスティーユ付き戸籍謄本を翻訳してリーガライズさせる

まず、第一の段階として、日本から持ってきたアポスティーユ付き戸籍謄本をオランダで使用できるようにしなければなりません。これは、RNI登録してBSNナンバーを取得した場合でも後々BRP登録に切り替えるときに必要になります。((日本国籍のかたは、リーガライズされた戸籍謄本が必要です))

このリーガライズする方法は2つあります。私はこちらのWebsiteを拝見して理解しました。( http://file-g.ivory.ne.jp/apostille/a-holland.html )
方法としては、日本大使館ルート宣誓翻訳者ルートがあります。私が行ったのは、日本大使館ルートです。この場合、デンハーグに赴く場合があります。デンハーグに、日本大使館と外務省があるからです。翻訳者ルートでは、翻訳者の方が翻訳すると、リーガライズまでされた文書になるので、デンハーグに赴く必要はありません。

ちなみに大使館ルートだと、2回デンハーグに行かなければなりません。NSの電車で行くと片道約12€します。。。ですが、Flixbusという長距離バスを利用すると、片道3€~から行くことができ節約できます!!!もちろん私はこのFlixbusを利用しました!日にちや時間によって値段が変動するので、確認して予約します。
1回目のデンハーグは、日本大使館だけに訪れればいいだけなので、安い日時を選んで予約しました。ちなみに、1回目の行きのバスは、出発が35分くらい遅れたので、余裕を見ることが必要です;;;
また、大使館へ翻訳の依頼に行く日時についてはホームページからご確認ください。
アムステルダムからバスに乗ります。乗るバスが来るとバスの運転手が予約した際に発行されたQRコードを機械で読み込み、Approvedされたら乗り込めます。約1時間、バスに乗ってデンハーグCentraal駅のバスターミナルに到着です。到着したら勝手に降りるだけです。(その後バスはベルギー方面に向かって走っていきます。)

わかりにくいですが、バスターミナル側の端っこに到着します。帰りも同じところから乗ります。

初めは土地勘もないので、バスを使って大使館まで行きました!私は24番バスに乗りましたが、2つくらいバスのオプションがあったと思うので、状況に応じて9292を使って調べてみてください。

遠くにFlixbusが止まっているのも見えます!Flixbusから降りてそのままローカルバスプールが直結しています。

OV chipkaartを使って24のバスに乗りました。たしか片道1.3€くらいだったような。。。最寄りのバス停から歩くこと10分程度。。。(私は常に迷子になるので本当はもっと掛かっていますが…。)日本大使館に到着します。(基本的に写真撮影とかはNGな厳粛な雰囲気です。セキュリティの人とか大使館の人はフレンドリーな感じでしたが!)
インターホンを押して、英語で用件を伝えます。セキュリティのところでパスポートチェックと身体検査→財布と書類だけ持って→あとの持ち物はロッカーにいれて→大使館へ入ります。
大使館内は日本語です。用件を伝え、必要書類を記入し提出して少し待機。次回受け取りは〇日という控えの紙をもらって、この日は以上です。その紙にも書いてあり、伝えられもしますが、大使館での翻訳は現金にて9€掛かります。

帰りは時間もあったし、街の散策もかねて、徒歩でデンハーグ中央駅まで行きました。大体40分くらいですかね…? 途中でいろいろ立ち寄ったりもしたので。。。

デンハーグの駅。ガラス張りでモダンです!バスターミナルとは反対側です。

帰りも同様にFlixbus に乗って帰りました。

さて、重要なのは2回目のデンハーグです。というのも、”大使館で翻訳を受け取り、外務省に持って行ってその翻訳をリーガライズしてもらう” プロセスにおいて外務省に11:30amまでに受付することが必要だからです。この受付を過ぎると、後日受け取りになってしまうようです。2回目のデンハーグ行もFlixbusで行きたかったのですが、前回と同様に万が一バスが遅れた場合を考えて、NSの電車で行きました。片道12€です。OV chipkaartに20€の残高を入れて、そのまま電車に乗り込みました。もちろん2等席(笑)こちらも約1時間弱で、デンハーグに着きます。今回は電車で、また、余裕を持って行ったので、大使館まで、朝のお散歩、40分歩きました。9時に大使館は会館します。途中でカフェも空いているので、コーヒーとともに朝のすっきりした空気で気持ちよかったです♪

大使館に着いて、前回同様に来館し、現金にて9€お支払いして翻訳を受け取ります。その後はすぐに外務省へ向かいます。時間もあったので、また歩いて外務省まで行きました。デンハーグの駅前にあるので、ほぼ往復ですね(笑)
11時半前に余裕をもって到着した外務省では、入り口付近に何人かの係りのかたがいらっしゃってリーガライズで来たって言ったら、番号札まで出して渡してくれました。順番が来たら、翻訳された書類を渡し、10€お支払いします。ここでは現金不可で、Credit/Debit/PINのみとなります。

(帰りはFlixbus の安い値段で帰りました ^^)

これにて、BSNナンバーを取得の一番大事なステップは終わりです。

ステップ②Address registration permission form を用意する

上記にも書きましたが、お家をRealtor(不動産屋さん)から借りた場合は賃貸契約書を用意します。私の場合はルームシェアなので部屋のオーナーにAddress registration formを記入してもらいました。詳しい情報はGemeente Amsterdamのページに書いてあります。BRP登録でBSNナンバーを取得する際は、”First registration in the Netherlands during immigration”のステップになりますので、ここに記載されていることに従って準備を進めます。なお、Address registration formを記入して持参する場合はオーナーのResidence IDのコピーが必要となります。私はオーナー同伴でGemeenteに行ったので、Gemeenteのかたがコピーを取ってくれました。

ステップ③Gemeenteのアポを取る

正直このステップが一番大変でした。。。書類が全部そろう頃、さて、そろそろGemeenteのアポでも取るか…と動き出したころ。なお、INDのアポとは違ってGemeenteのアポは電話でのみ取ります。(実際に近くのGemeenteにいきなり行ったとしても、手続きをやってくれることはないし、アポのスポットを探してくれるとは思いますが、タイミングよく見つかることは結構難しいです…なので、電話で取ることをおすすめします。)
初めて電話をした日に取れた直近のアポ。。。ずばり、1月5日!3か月先!!!(笑)えええええ、ってなりました。Agentの人も、そうなの、混んでて空いているのはこれしかないの...と。キャンセル待ちを狙って電話またかけてみて。と言われました。その後何回も、何回も何回も、何回も電話すること、予約日はだんだん近づいてアポを取ることができてきました!
1月5日 → 12月12日 → 11月29日 → 10月27日
本当に何回も電話しました(笑)キャンセルは知らせなく突然やってきます。タイミングと運のみの勝負です(笑)数日間にわたり何回も気づいたときに電話かけまくりました。自転車で移動しているときも電話しました(笑)
その中で、何人ものAgentの人と話しましたが、中にはアドバイスくれる人もいて、朝1番に電話してみるといいよ!とか、月曜日の朝1番がねらい目!とか。。。そうなんです!というのも、アポは電話でのみ取るのですが、キャンセルはオンラインでできるのです!ですので、直前に、明日行けないな、、、とかなった場合、その日の夜にキャンセルする人もいるかもしれないのです!これはBig tipsだな、と思いました。
また、自分自身も新しいアポが取れたら、キャンセルするのを忘れずに行ってください。中には、代わりにキャンセルしてくれるAgentもいますが、基本的には自分でもキャンセルできるので^^
また、予約が取れた時に、自分の名前とメールアドレスを電話先のAgentに伝えるのをしっかり行ってください。メールアドレスが誤っていると、予約の詳細が届きません。AmsterdamのGemeenteはいくつもあり、どの場所を予約できたかは、メールで確認することになります。それがわからないと再度問い合わせとかになりますので、、、;;;;

ステップ④GemeenteでBRP登録を行いBSNナンバーを取得

ステップ①~③が終われば、揃えた書類をもって予約の時間にGemeenteに行くだけです!ステップ①~③だけが大変であり、最後のBSNナンバーを発行するのはGemeenteの仕事なので(笑)
無事手続きが終わると、BSNナンバーが書かれた紙をもらって終わりです。


これで、銀行口座を開設したり、Digidのアカウントを作ったり…。
ようやく生活の基盤を作れます!
本当にここまでお疲れさまでした!


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