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【感想】気候危機とグローバル・ニューディール政策

『IPCCが明らかにしているように、世界のCO2排出量はこの先30年以内に現在の330億トンからゼロへ減少する必要があるーー』 世界の誰よりも熱心に地球を破壊した国は短期的に大きな被害を受ける可能性が最も低く、直接の原因ではない国が大きな被害を被っている。

これは、今の日本の高齢者と若者の非対称性と瓜二つだな、と思った。

本書では、以下のような具体的な政策が挙げられている。①炭素税の導入②世界の軍事支出の6%を気候安全保障の強化に割り当てる③グリーン債による資金調達④化石燃料助成金を廃止※簡略化しています。

この本は情報量が多くて私も全部理解できているわけではないのだけど、世界でどのようなことが起きているか、どんな対策をかかげていてどれほど達成できていないのか、現状の課題を網羅できる内容だった。

政治家の方々には、十分勉強してもらいたいなと思う一方で、最近の政治的課題はあまりにも複雑すぎて、一般人ではどのように解決するのが正しいのかわからない問題が増えすぎたと感じる。

市民から政治家が選出されることを考えると、市民では把握が難しいような世界規模の問題に対して、民主主義的なシステムを採用するのは厳しいと感じた。

っていうか、政治家。。。いらんよなー……って考えることが増えた。データ分析とか使って、客観的に正しい政策を採用する必要があるので、より専門的な知識を持っている人が意思決定権をもつ必要があるかもと。

まぁ。コロナ対策とか見ると、医療と経済の専門家で意見が真っ二つに割れていたので、その中でどういうバランスをとるのか決めるのは国民あるいは政治家かもしれないが。

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