デザートを最後に食べさせる教員は要らない

公立の小学校、中学校には給食があり、
栄養教諭なる、栄養士の資格をもった教員が子どもたちの栄養のバランスを考えて毎日の献立を立て、衛生管理を徹底しながら昼食を提供している。

そして、学校が子どもたちに施すべき教育の中には、食育なるものが存在し、食を通して自分の健康や、食品の大切さ、食品に関わる人々の取り組みなどについて学習する。

その一環として、学級では給食の時間に食事の配膳や食べ方やマナーなどの指導を行うことがある。

この給食のルールというのが最悪で、教員一人ひとりルールが異なるのだ。
子どもたちにとっては、毎日楽しみである給食の時間を気持ちよく過ごすためには、この給食のルールは極めて重要である。

厳しい教員であれば

•お盆の上の食器の配置
•箸の使い方
•食べる順番
•完食するための指導

などなど、こと細かく指導が入る。
このような給食指導は、多かれ少なかれ日本全国の学校で行われている。

私だけではないと思うが、年度初めの頃の給食で子どもから必ずこのような質問をされる。

「嫌いで食べられないものがあるのですが、デザートを食べてもいいですか?」
「みかんはデザートですか?先に食べてはダメですか?」

このような質問をされると背筋が凍りつく。
ゾッする。

その子どもは、自分ではデザートを食べるタイミングを決められないということだ。
そんなことも判断できないということである。
なんともかわいそうなことである。

それは、今まで
『デザートは最後に食べなさい』
『デザートはそれ以外のものを全部食べてから食べなさい』
と担任教員から指導され続けてきたからだろう。

しかし、この質問は
以前別の記事にも書いたが
「先生、今黒板に書いたことはノートに書きますか?」
という質問と同じぐらい低レベルでバカな質問だ。

はっきり言って、そんなことは自分で考えればいいこどだ。
もちろん、デザートは通常食後に食べるものであるということは、一般論として教えても良いが、最終的には自分で決めることだ。

「そんなことを許したら、好きなものだけを食べるようになってしまう」
などと言う声が聞こえてきそうだが、
食べる順番を考える機会を奪われ
それを他人に委ね続けて過ごして来た人間が
どうして、自分の健康を考えた食生活を送れるようになるだろうか?
絶対にそうはならない。

デザートのタイミングだけでなく
子どもに何を考えさせるかを、教員はしっかりと考えなくてはならない。

もしかすると、子どもがデザートのタイミングを教員に委ねるのと同じように、教員は子どもたちに何を指導するかを他人に委ねてしまっているのかもしれない。

だとすれば、学校はバカがバカを育てているということになってしまう。

そうでないことを切に祈る。

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