見出し画像

ジーンと心に染みる大会…RIZIN32感想レビュー

先程、RIZIN.32が無事終了しました。

正直序盤は「これ盛り上がるのか?」と思ったが後半になるにつれて熱が増していき、結果最高の大会になったかなと!
その辺も踏まえて、試合の感想を書いていこうと思います。

オープニングV

まず恒例のオープニングVは、玉置浩二の「田園」に乗せて、KIDから始まりKIDで終わる演出。なんと言ってもラストの絵が本当に泣ける。それぞれの格闘家の人生に幸あれといった本当に相変わらず最高のOPでした。沖縄出身ファイターが多いということで、それぞれの出身が表記されてるのが個人的に好きだった。

そしていよいよ試合開始!

【第1試合】寺山遼冴×弘樹

寺山日葵の弟でDEEP☆KICK第3代王者で17才という若き天才である寺山と、
RIZIN出場経験もある沖縄出身のキックボクサー弘樹との一戦。

【試合展開】
寺山は前蹴りと左のミドルでリーチの有利を生かす。弘樹は中々手が出せず寺山の膝蹴りとボディで1Rに2ダウン取られる。2R序盤に弘樹が打ち合いにに持っていく。一度は寺山がダウンを取るも、弘樹は前に出続け寺山が下がり始める。3Rも同じく打ち合いからダウンを取るも弘樹が諦めずに気持ちで前に出て試合終了。
結果は、3-0で寺山の判定遼冴の判定勝ち

天心、寺山日向がセコンドというのは最強の布陣だなと思ったし、17歳とは思えない落ち着きようは凄かった。あと弘樹も1RKO負けかと思ったところから粘って意地を見せて1試合目から会場を盛り上げた良い試合だったと思います。

【第2試合】TARKERvs関原翔

沖縄ALIVE所属で、これまでの勝ちは全てKOか一本というとTARKER、DEEPを主戦場とし直近4連勝の関原という一戦。

【試合展開】
序盤はお互い近い距離設定でどちらも打撃を貰ってヒヤッとさせる。中盤から関原がテイクダウンしてトップキープしノースサウスチョークを仕掛けるも逃げられスタンドに。2R序盤は打撃で関原が優位に立ちそこからテイクダウンし、トップから削る。3Rは打撃戦で途中は足を止めて打ち合う場面もあったがそのまま試合終了。
結果は、3-0で関原翔の判定勝ち

関原のセコンドには妻の古瀬美月と練習仲間の瀧澤謙太でしたね。あと予想通りテイクダウンに行きましたね。TARKERは序盤のゴチャゴチャな展開をもっと作れば試合自体もっとハネたかなとは思いました。ここで折角一試合目で盛り上がった熱が冷めてしまった感は否めない。

【第3試合】宮城寛克vsロペス薩摩

RISEで中村寛に判定勝ちし、“ブラックパンサー”ベイノアとの対戦経験もある宮城と、年齢50歳のベテランファイターでジムの会長でもあるロペスの一戦。

【試合展開】
1R序盤は宮城がローキックで試合を作っていき、中盤に宮城のストレートが入りロペスが効いたところにラッシュをかけスタンディングダウン。再開後に宮城の右ストレートがロペスの顔面にもろに入りレフェリーストップ。
結果は宮城寛克の1R TKO勝ち

年齢差20歳。身体付きも明らかに違くて組んではいけないマッチメイクではあるが、ロペス選手の男気がかっこよかったです。宮城選手はまだ実力を出せてないのでまた見たいですね。

【第4試合】熊澤伸哉vsタナー・ロレンツォ

元THE OUTSIDER 65-70kg級王者で現在は武術家の肩書を持ち約6年振りのMMA復帰戦となる熊澤と、沖縄の米軍基地に駐屯し、アマチュア3戦3勝というタナーの一戦。

【試合展開】
道着を纏った熊澤が1R早々に組み付きテイクダウン。一度はタナーに返されるがアキレス腱を狙う。しかしゴングに救われ2Rへ。2R熊澤が組み付くもタナーが肘連打で応酬し打撃を嫌がり引き込むもタナ―がバックに回り、そこから道着をつかって締め上げ熊澤がタップアウト。
結果は、タナー・ロレンツォの2R1本勝ち

効果的な肘と相手の道着を使って絞め上げるのはデビュー戦と思えないポテンシャルを感じました。よくよく考えればブラジリアン柔術紫帯で柔術コーチのタナ―に対して道着は相性が悪かったか。送襟絞めという技らしく、MMAで柔道技が見れるという新鮮な気持ちでした。


【第5試合】にっせーvs古賀愛蘭

DEEPJEWELS女王にパウンドでTKO勝利したこともあるストライカーにっせーと、日本拳法で培ったステップとKOで倒せる強い打撃を持つ古賀の一戦。

【試合展開】
1R序盤は打撃戦で、中盤からにっせーが組み付きテイクダウン。2Rも組み付きたいにっせーと、打撃をしたい古賀という感じ。3R後半は徐々に古賀が打撃で追い上げるも試合終了。
結果は、2-1でにっせーの判定勝ち

終盤は古賀に押されるも、序盤のテイクダウンが効いた印象。ただまだトップ戦線に絡める実力ではないけど、そもそもタレント少ないから今後どうなるか。あいちゃんとの試合とかどうでしょう?

【第6試合】安谷屋智弘vs宮城友一

DEEPのトップ戦線で活躍している安谷屋と、GLADIATORライトフライ級王者の宮城で、今回唯一の沖縄出身同士の一戦。

【試合展開】
開始早々に安谷屋が組み付こうとするが宮城が下がりながらの右フックでぐらつかせる。安谷屋が宮城をコーナーに押し込むも、入れ替え際に宮城が膝蹴りで顎を捉え安谷屋がダウンしレフェリーが止めに入る。
結果は宮城友一の1RKO勝ち

一瞬の出来ことで、何が起きたか最初分からなかったくらい、ビックリ過ぎるKO劇でした!宮城選手の試合後の涙と娘さん見つけたときのリアクションが感動しましたね。あとこの試合から会場の雰囲気がガラっと変わったので、大会の命運を分けた試合でもあったと思いました。

【第7試合】越智晴雄vs曹竜也

元DEEPストロー級王者で今年9月からフライ級に階級を上げてきた越智と、
PANCRASEを主戦場に、自身が営業しているかき氷店「氷ヲ刻メ」で有名な曹との一戦。

【試合展開】
1R序盤は様子見であったが中盤から越智が組みつき、お互いボディを責め合う。離れての打撃で越智がラッシュをしかけ1R終了。2R越智はテイクダウンを狙うも曹は肘などの打撃で攻め、倒されても立ち上がる。3Rも越智がテイクダウンすれば曹は立ち上がり前に出て打撃を当てお互い譲らず試合終了。試合は3-0で越智晴雄の判定勝ち

終始展開を作ったのは越智だが、反撃の打撃をしっかり入れ、尻上がりに良くなってきた曹は2年ぶりとは思えない動きで素直に面白い試合でした!沖縄に行ったら絶対に「氷ヲ刻メ」いきます!越智はRIZIN次戦が誰になるのか気になります。

【第8試合】大原樹理vs 渡慶次幸平

現DEEPライト級暫定王者で約10年のキャリアで47戦もしている鉄人ファイターである大原と、ラウェイで18戦8勝4敗6分という誰にも負けないメンタルと強烈パンチを武器とする渡慶次の一戦。
事前番組ではこの大会の裏メインであり、100%完全決着だと言われていた試合。

【試合展開】
1R序盤は見合うも、大原がジャブ、ミドル、ハイキックでプレッシャーをかけ距離が縮まったときに、大原のストレートで渡慶次がダウンし、追撃のパウンドでTKO。
結果は、大原樹理の2R TKO勝ち

大原選手はめちゃくちゃ貫禄と色気が出てきたなと思いました。大晦日の出場もアピールしていたし、めちゃくちゃみたいです!矢地、グスタボ、ムサエフ、サトシ誰とやっても絶対面白そうなので期待してカード発表待ちます。

【第9試合】“ブラック・パンサー”ベイノア vsロクク・ダリ

柔道がバックボーンでありながら破壊力のあるパンチが武器のダリと、
現RISEウェルター級チャンピオンでRIZINでMMA2戦目となるベイノアの一戦。

【試合展開】
1Rはパンチのプレッシャーをかけるダリに対して、ローキックで試合を作ろうとするベイノア。ダリがテイクダウンをしかけベイノアもすぐに立ち上がる。後半にベイノアのローキックが効き始める。2Rベイノアの蹴りに合わせてダリが左フックでダウンをとる。立て直すもベイノアはなかなか攻撃が出せず2R終了。3R、ダリが調子を上げてきて組みと打撃を混ぜ、撃ち合いからベイノアをテイクダウンする。しかしベイノアが立ち上がり際の右フックが綺麗に入りダリがダウン。追撃を仕掛けたところでレフェリーストップ。
結果は“ブラックパンサー”ベイノアの3RTKO勝ち

予想では塩になるかと思ったし、ダリがこのまま優勢で試合が終わるのかと思いきや、3Rにまさかの逆転勝利でめっちゃ盛り上がる試合となりました。予想以上にベイノアの立つ技術がうまかったので、ぜひ大晦日お願いします。

【第10試合】ボビー・オロゴンvs 北村克哉


「最強の素人」として約14年振りの復帰戦となるボビーと、レスリング・プロレス・ボディビルで実績を残しMMAデビュー戦となる北村の一戦。
直前にボビーの要望で3分3Rに変更になったとのこと。

【試合展開】
1R開始早々に北村が足を掴んでのテイクダウンで常にトップキープして2Rへ。2Rも始まってすぐに北村がテイクダウンをするもロープ外に出てしまいスタンドの展開に戻されてしまう。そこからボビーの打撃が入り北村が出血。タックルで逃げるもバックに回られボビーのパンチ連打からのチョークが決まりタップアウト。
結果は2RボビーオロゴンのTKO勝ち

3分が思ったより早かったので、北村がテイクダウンしてボビーは漬けられて終わると思ったけど、やっぱり体力の差と過去にキックボクシングをやっていた打撃スキルの経験の差が出た試合だと思いました。大晦日含めてどうなるか今後の動向に注目。

【第11試合】砂辺光久vs前田吉朗

約40戦以上のキャリアを積みパンクラス軽量級を長きに渡って牽引してきた沖縄出身のハイブリッドファイター砂辺と、DREAM・戦国・DEEP・修斗などで実績を残し50戦以上の戦績を誇る前田の一戦。
18年ぶりの再戦であり前回は前田が勝利している。今回はもともと砂辺の対戦予定であった村元の欠場により、砂辺が前田を指名する形で実現した試合。

【試合展開】
1R前田がテイクダウンで常に優位にたつも、砂辺が下から三角を仕掛けてからのスクランブルの攻防で2Rへ。2Rは1Rの攻め疲れか若干前田の動きが悪くなり砂辺の打撃をもらう。前田もバックをとり砂辺に主導権を渡さない展開。3R序盤砂辺が打撃を当て効かせるもバッティングとなり砂辺が出血。タイムストップが明けてからは前田が組み付いて漬ける展開となるが、終盤にお互いが立って殴り合いの展開。会場は今日一番の盛り上がりとなり試合終了。
結果は、3-0で前田吉朗の判定勝ち

3R開始時に2人が抱擁してから始まったのが印象的。

まさに大熱戦で今大会ベストバウトの呼び声も高い。バックを取る時間の長かった前田吉郎がポイントを取ったものの、砂辺も沖縄ファイターの総大将としてしっかり大会を盛り上げてくれました。両選手の魅了が存分に出た試合でした。砂辺選手は負けてしまったが、今回欠場となった村元との試合を見たいと思わせてくれたので、ぜひ組んで欲しい!

【第12試合】皇治vs 祖根寿麻

K-1からRIZINに電撃参戦してから今まで勝ち星がなく負けたら引退と発言した皇治と、第7代修斗環太平洋バンタム級チャンピオンでキックボクシングでも勝ち星のある祖根の一戦。

【試合展開】
1R祖根はカーフ、皇治はローで試合を組み立てる。中盤の膝蹴りが効果的になり、皇治が押し始める。2Rは距離が近くなり少しずつ祖根の攻撃も当たり始めるも皇治は相変わらず前に出てローとパンチを出す。3R序盤にフックで相打ちとなり祖根がダウン。皇治はギアを上げ仕留めにかかるも、ローブローでタイムストップ。タイム明けに祖根も最後のラッシュをしかけ皇治も迎え撃ち試合終了。
結果は3-0で皇治の判定勝ち

皇治はRIZIN初勝利。祖根も相手の土俵で撃ち合いに行ってかなり善戦したと思います。勝利者マイクで大晦日にシバター、大雅、ヤーマンとの対戦をアピール。なんだかんだで皇治が勝った時は嬉しかったです。

【第13試合】RENAvs山本美憂

RIZINのジョシカクエースとして、圧倒的な華やかさと殺傷力をもつRENAと
レスリング力はもちろん、最近はボクシングスキルが覚醒した山本。
5年ぶりの再戦であり、当時はお互い総合格闘技がほぼ初心者であったがMMAファイターとして成長した二人がどんな試合をするのか楽しみな一戦。

【試合展開】
1R打撃で距離を探る二人だが中盤に山本がタックルを決めテイクダウン。RENAは下から腕を取り十字を仕掛けるも逃げられて1R終了。2Rも最初は打撃戦となったが途中で山本がテイクダウンをきめ、後半までパウンドでRENAを削る。RENAは隙をついて立ち上がり、再度山本がタックルに来たところにドンピシャで膝を合わせ、そこから山本が動きを止めたところにパウンドラッシュをしかけレフェリーが止めに入る。
結果は、RENAの2R TKO勝ち。

山本がこのままテイクダウンで圧倒するのかなと思った矢先でのRENAの膝蹴りはかなり衝撃でした。最後まで左手を離さなかった山本の執念も凄いし、しっかりフィニッシュしてメインを締めるRENAはやっぱスターですね。
なんかジョシカクの一つの歴史が終わって、次のステップにいった感じがしました。これから新しい女子格闘家が出てきてほしいし、きっとこの試合を見て格闘技を始めようと思う女性が出てくるんだろうなと感じた試合でした。

試合後のこの写真、めちゃくちゃいいですね。

ジーンと心に染みる大会だった。

序盤のカードは実力差があったりRIZINでやる必要あるの?っていうマッチメイクで正直盛り上がりに欠けると思いましたが、やっぱり第6試合の安谷屋智弘vs宮城友一の1R決着で明らかに会場のボルテージが上がった。そこからメインにかけては本当に尻上がりに面白くなり、めちゃくちゃ見入ってしまいました。

そして、見終わった感想としては、ジーンと心に染みる大会だったなと思いました。
前田vs砂辺のベテラン同士の18年振りの対決もそうですが、これまでジョシカクを引っ張ってきたRENAvs山本美憂の5年振りの再戦はなんか試合が終わったあとも、なんとも言えない気持ちになりましたよね。

あとは、沖縄勢が勝てなかったのが少し残念だったかなとは思います。
沖縄出身同士の試合を除いて、縁のあるファイターの、試合が計9試合あり勝てたのが3試合。今後沖縄大会を定期的に開く上でも、沖縄自体の総合格闘技のレベルを上げるためにも、受け止めるべき結果と同時に、確実に良い経験になったはずです!

あと、個人的な話ですが今回は勝敗予想や展開予想がそこそこ当たったので少しホッとしてたりもします。

今回のRIZIN32の感想は以上となります。

そして来週にはRIZIN TRIGGER神戸大会があるというね!!やばい!!


また懲りずに来週も勝敗予想アップしますのでよろしくです!

そんなわけで今回はこの辺で!
お疲れ様でしたー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?