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心がつらい時、人は”名作”に出会う

留学に来てからなんだか頑張れなかった。
割と怠惰な一日を過ごし、何もしないことを嘆く。
そんな日が続いてた。
そしてようやく、自分の中のエンジンがかかり始めている音がする。

特に何があったわけじゃないけれど、結構しんどかった。
それでも振り返ってみて思う。
今までで「あーしておけば良かったな」って思うことがビックリするほどない。
自分の今のところの人生は100点だなって結構真面目に思う。
多分この怠惰な日々は自分の身体が本当に求めていたことだったんだろう。

人生を振り返ると案外この怠惰な時間は要所要所で訪れる。
浪人の春とか、修士一年の春とか。
でもこの二つの時期に素晴らしい人や本、映画に出会う。

浪人の春

浪人の春は自分が明確に建築を志した時期だった。
建築もいいなと思ってたし、獣医もいいなと思っていたあの頃。
併願校として出願していた早稲田大学を合格していた僕にとって、浪人は文字通り東大のためだけの一年だった。
だからこそ仮に一年頑張っても東大とは縁がなかった時に、自分の進学先に満足できるように、進路を決めようと図書館に足繫く通ったのを覚えている。

そんな中、僕は「14歳からのケンチク学」という一冊に出会った。
様々な教科から建築を見るという一冊で、哲学や宗教も好きで英語や物理も好きな自分にとって心惹かれるものがあった。
その本が今の自分を東大建築学科に居させているんだと思うと感慨深い。

大学院の春

修士一年の春。
ここで出会ったのは素晴らしい”人”だった。
本当はここでその人の紹介をしたいくらいだけれども、許可は取ってないし取れないと思うのでやめておく。
その方は建築家で、自分の将来とかそういう私的な悩みをぶちまけた。
その方との出会いには非常に感謝している。
その方から紹介された本。

この本は凄くよかった。
もう3周はしたかな。
自分の好みの宗教とか思想を分かりやすく書いてくれている。

14歳からの本に19で出会い、17歳からの本に22で出会う。
5年ほどずれているのがまた面白いけど。

現在

そして今現在であった自分にとっての名作は、映画「かぐや姫」だろう。
あーでも「Perfect Days」もよかったな。
でも僕にとっての一番は「かぐや姫」かもしれない。
どっちも好きだけど特に「かぐや姫」のnoteは見てほしいな。

本だと今読み途中だけれど、「『空気』の研究」かな。

結び

まあ、で、何が言いたいかというと、
心がつらい時に人は名作に出会う。
それは本かもしれないし、映画かもしれないし、人かもしれないし、名前の無い景色かもしれない。
つらい心の穴を埋めるように、何かしらがすき間を埋める。
心が名作を求めているんだろうな。

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