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人生はアートだ

人生は全てアートだ。
アートとは「文脈」・「空間」・「造形」によって成立している。

例えば絵画。
絵画自体にフォーカスを当てた際、その絵画の描かれた絵の内容という”文脈”がある。
宗教画なのか風景画なのか自画像なのか。
自分の好みや知識によってその絵画を美しいと思えるかどうかは変わってくる。

また、絵画鑑賞という行為に対しても、どうしてその絵画を観に行ったのか、というのも”文脈”に含まれる。
こうした”文脈”には自分のその時の感情も含まれる。
誰とどういう状況でその絵画を観に行ったのか。
記憶に遺る絵画というのは、その絵画を美しいと感じられる”文脈”が必要なのだ。

そして”空間”
美術館で見るのか、自邸で見るのか。
海外の美術館なのか、日本の特別展なのか。
同じ美術館でも人が多いときか、少ないときか。
そういった空間の与える印象は大きい。
物寂しい絵画であれば人でごった返している空間では、その絵画の本当の魅力は感じ取れない。
真夏の真っ昼間に冬の風景画を見てもあまり心に響かないかもしれない。
逆に響くこともあるかも。
そういった四季や日時、観客を含めた、絵画を取り巻く全ての”空間”に人の感情は左右される。

最後に”造形”
これが恐らく最もその芸術作品の持つ力なのかもしれない。
造形美。
絵画であれば色の選択であったり、描画法。
繊細さや詳細さ。
逆にその内容にあった粗雑さや漠然感。
その作品がどういった造形で表現されているのか。
そしてその”造形”が”文脈”や”空間”に沿っているのかは非常に重要だ。


人生はアートだ。
全て「文脈」・「空間」・「造形」で成立している。

食事。
誰と、どこで、何を食べるのか。

服装。
何のために、どういった場所で、何を着るのか。

睡眠。
どのような状況で、どこで、どんなふうに寝たのか。

「恋愛」が映画や作品、初対面の人とでも話題に上るというのはアート性があるんだろう。
どういった出会いで、どんな場所でデートをして、どんな子と恋愛をしたのか。
それを通じてその人となりが透けて見える。

そして人生も。
どういう経験をしてきたのか。
どういうところで生活をしたのか。
どういった性格で一生を終えるのか。

「文脈」・「空間」・「造形」。
この三拍子揃って人は美しいと感じるのだろう。

だから僕は人との関わりを大事にしたい。
その人とどういう文脈で出会ったのか。
その人との関係性に合う空間で。
その人と楽しみたい時間という造形美の中に自分を投じたい。
それを日本では「おもてなし」と言うのだろう。


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