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【アメリカの小学校】日本ではありえない⁉算数の授業

海外旅行経験ゼロ、純日本人の私が、グローバルな視点を身につけるため、アメリカ駐在帯同生活で、驚いたこと、気がついたことを書き残します。

小学校1年生で、”かけざん”⁉

先日、息子の持ち帰ってきたプリントに、かけざんのプリントが混ざっていました。

息子に聞くと、選べるプリントの中にあったから選んだとのこと。
小学校1年生で、かけざんはまだカリキュラムには無いはず…。
どうして選べるプリントにかけざんがあったのだろう…。
そもそもアメリカの小学校のMath(算数)の時間は何をしているのか気になったので、息子に聞いてみました。

共通課題⇒個別課題⇒自由時間

現在のMathの時間は、45分間。

1)共通課題

まず始めは、全員で共通の学習をする時間をとります。
息子の学校の教材は「Eureka Math」。
(興味深い学習教材なので、また別途調べてNoteにまとめます)
先生が、例題をボード等を使って解説しながら解き、その後に類似問題を各自に解かせます。

新しい課題の時は、例題の前に理解をサポートする動画(YouTube)を全員で見ることもあるそうです。
 ※その動画や今週学んだことを補足説明するオススメ動画のリンクは、
  親宛に掲示板アプリで送られてきます。

なお、その日にやった共通課題の別の類似問題がその日の宿題です。

2)個別課題

共通課題の類似問題が解けた人から、個別課題に移ります。
1人1台のPCで、個別学習教材の「IXL」を主に使います。
(こちらも興味深い学習教材なので、また別途調べてNoteにまとめます)
子ども1人1人に合わせて、必要な課題が与えられて、単元ごとに100点を目指して問題を解くインターネット教材です。
苦手な課題に繰り返し取り組んだり、どんどん先に進みたい(進める)子は新たな課題に挑戦したり、その子のレベルにあった問題が与えられるのは、インターネット教材の強みで、”個別最適な学習”ができるのはとても良いことだと思います。

なお、この教材は選択宿題となっており、取り組みたい子は家でもログインが許可されています。

日本でもタブレットが普及してきていますが、こういった個別最適な学習ができる教材はあるのでしょうか…。
息子は好きなペースでできるこの教材が気に入っており、学校でも家庭でもたくさん取り組んでいます。
その子にとって難しすぎず、簡単すぎず、やる気が継続するタブレット教材は日本でも学校で取り入れられていると楽しく学べそうです。

そして、冒頭のかけざんのプリントですが、この個別学習をやる時間に、IXL以外の選択肢として提示されたようです。
3桁の足し算・引き算のプリントや、かけざんのプリントなどが並べられていたのだとか。
稀に上の学年の課題に挑戦してみたいという要望もあるのかも?しれません。(解き方の解説も答え合わせも無く、自由課題扱いでした。)
真意は先生に聞けていませんが、「やりたい!」に応えてくれる環境はありがたいことだと感じました。

3)自由時間

個別課題に決められた量を取り組んだ後は、自由時間です。
主には教育ゲームをやる時間にあてる子が多いそうです。
先生やお友達が次々とサイトを紹介してくれるそうで、毎週のように新しい教育ゲームのサイトを覚えて帰ってきては家でもやっています。
アメリカは教育ゲームが多い?と感じています。日本で知らなかっただけでしょうか。この辺りも深堀したいところです。

たくさんの教育ゲームから、今日やりたいのは何かを自ら選択する楽しみもあるようで、自主性が育まれそうです。

また、教育ゲームといえどもゲームなので、決められた課題が終われば授業中にできるとなると、個別課題もダラダラやらずにあっという間に終わらせるのだとか。

授業中に自由時間!?ゲーム⁉と、思う親もいるのかもしれません。
しかし、その日にその子にとって必要な課題は終わらせており、楽しく自主的かつ意欲的に過ごせる時間もあるとは、良い時間の過ごし方だといえるのではないでしょうか。
ここでも改めて、日本の学校ではどうなのだろう…と感じました。

アメリカの小学校は、まだまだ興味深いことが多くありそうです。

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