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【前編】20社共同“採用を、変えようプロジェクト”特別イベント『原田 曜平氏ご登壇「学生の今を知り、学生と向き合う採用へ」』レポート

2023年2月22日(水)に、学生の『いま』を知り、学生と向き合う採用へ~原田曜平氏と考える、企業と学生の「真のマッチング」とは~と題したオンラインイベントを開催し、約250名の方に参加申し込みをいただきました。

イベントには若者研究の第一人者である原田曜平氏と芝浦工業大学の学生2人がご登壇。今の学生の価値観を知って企業と学生の「真のマッチング」を実現するためにディスカッションを実施しました。

Z世代の価値観「チル」・「ミー」を理解し、学生との価値観のズレをなくすことが、就活生の心をつかむ鍵だという話で盛り上がりました。本イベントの模様をお届けします!

“採用を、変えよう。プロジェクト”について

本イベントは“採用を、変えよう。プロジェクト”の一環として実施しています。

“採用を、変えよう。プロジェクト”は「学生と向き合おう。いま、本気で。」をスローガンに、HRサービス20社共同で立ち上げました。

従来型の採用に対する問題を提起したJR山手線広告の掲出を皮切りに始動し、採用のベストプラクティスストーリーの公開や本イベントを通じて新卒採用の変革を目指しています。


期間限定公開:イベント動画

イベントの動画を期間限定で公開しております。本レポートとあわせ、ぜひご覧ください。


イベント概要

  • タイトル:学生の『いま』を知り、学生と向き合う採用へ~原田曜平氏と考える、企業と学生の「真のマッチング」とは~ 概要

  •  開催日:2023年2月22日(水)13:00-15:05

  •  主催 :Thinkings株式会社

  • 協力 :ProFuture株式会社

  • 会場 :オンライン(Zoomウェビナー)


講演プログラム

  • 開会のご挨拶

  • <主催者講演>“採用を、変えよう。プロジェクト”で実現したい未来

  • <特別講演>採用担当者が知っておくべき、今の学生の価値観と行動特性

  • “採用を、変えよう。プロジェクト”ご賛同企業からのメッセージ

  • <パネルディスカッション>『採用が難しい』は企業と学生の価値観のズレから 企業が就活生の心をつかむポイント


Thinkings 吉田講演:採用を、変えよう。プロジェクト”で実現したい未来

一人ひとりと向き合う採用を、テクノロジーの力で

本イベントのファシリテーターで、イベントの協力をしていただいているProFuture株式会社の代表である寺澤氏より開会のご挨拶の後、弊社代表の吉田よりプロジェクトを通して実現したい未来について講演を行いました。

吉田:今、非常に採用が難しい時代になってきました。かつては企業が圧倒的に優位な立場で選ぶことができましたが、今はそうはいきません。まず企業は候補者から選ばれ、次に企業が選ぶ。この順番を間違えると採用ができなくなっています。

企業が選ばれるには、一人ひとりに向き合った採用をしていくことが重要です。しかし、一人ひとりに向き合おうとすればするほど、人事リソースは逼迫してしまう。そこにジレンマを抱えてしまいます。

この課題をテクノロジーで解決していくのが、“採用を、変えよう。プロジェクト”です

煩雑化しやすい業務をテクノロジーで支援していきたいと考えている20社共同で取り組み、企業と候補者の「真のマッチング」を目指していきます。

そして組織づくりの入り口でもある採用で「真のマッチング」を実現することができれば、企業の成長や日本経済の活性化も目指していけるのではと考えています。

まずはそのスタートとなる採用を変えていきたい、そんな思いで本プロジェクトを始動しました。

講演前の吉田

吉田の講演を聞いて「熱い思いが伝わりました」という声をアンケートでいただきました。本プロジェクトにかける想いを感じていただけて嬉しいです。


原田曜平氏講演:日本の世代論とZ世代の特徴、企業がZ世代と付き合う時のポイント

一人ひとりに向き合った採用活動をするためには、今の学生を理解することが欠かせません。そこで、原田曜平氏より今の学生の価値観と行動特性について講演いただきました。

まずは、今の学生の価値観を理解するために、上の世代と比較しながら日本の時代背景に伴う世代論についての解説です。

・日本の世代論

  • 1947-51年 団塊世代…経済復興の始まりの世代。人口が多くて競争意識が高い

  • 1952-60年 ポパイ・JJ世代…女性の社会進出が進む。人生は楽しむものという考えが強い

  • 1961-65新人類世代…男女雇用機会均等法が施行される。「楽しい」ということが大きな価値

  • 1966-70 バブル世代…就職売り手市場。バブルで貯蓄よりも消費が進む

  • 1971-74/1961-65団塊ジュニア世代/ポスト団塊ジュニア世代…バブル崩壊で就職氷河期。賃金格差や非正規雇用が増加する

  • 1988-97 ゆとり(さとり)世代…物心ついた時から不景気。将来に対する不安が大きく、安定志向に

  • 1998- Z世代…脱ゆとり世代。少子化で競争が少ない。就職超売り手市場


今の学生が属するのはZ世代。このZ世代の特徴は「チル(Chill)」と「ミー(Me)」であると原田氏は言います。

原田氏:Z世代はアベノミクス景気と超人手不足による売り手市場であることにより、マイペースでいこう、まったりいこう=チル(※chill outという単語より由来)という感覚が強いです。

また、スマホとSNSの第一世代であることから、発信意欲や承認欲求がとても高いことも特徴です。これを私はミー(Me)意識と呼んでいます。この「チル」「ミー」がZ世代の特徴であるといえます。


・Z世代、7つのクラスター

Z世代には「チル(Chill)」「ミー(Me)」といった特徴がありますが、そのZ世代の中でも学生のタイプは違ってきます。そのタイプを以前の調査をもとに7つのクラスターに分けて解説していただきました。

①    無気力、無感度、無購買男子…消極的な安定志向
②    ミーハーインスタ女子…前向きな安定志向。感度が高い。
③    意識高い系多趣味男子…最先端にこだわる野心家
④    ズボラな発信系男子…社会や人の目を気にしない
⑤    推し活節約女子…趣味への関心が強く、プライベート重視
⑥    安さ節約重視の個人主義…生活に変化や刺激を求めない。コスパ意識が高い
⑦    「自分」を持った真面目男子…上昇志向を持つ真面目、前向きな性格

原田曜平氏講演資料より

調査データをもとにそれぞれのSNS利用特性や消費傾向、性格などが分かり、企業としてはどんな学生を狙うべきか考える良いきっかけになりました。


・Z世代との付き合い方3つのポイント

以上の講演を踏まえて、原田氏が提案する企業のZ世代との付き合い方3つのポイントはこちら。

  1.  ミー意識を満たす…承認、発信欲求をどう満たすかで入社意欲や帰属意識が変わっていく
    例)頻繁で丁寧なフィードバック、多様な社内表彰制度、思わず写真をアップしたくなるような魅力的なオフィス

  2. チル意識を満たす…ワークライフバランスやプライベートな時間が大切なZ世代を応援するような姿勢を示す
    例)長期休暇取得、ボランティア休暇、資格取得休暇

  3. SNSやYouTubeなどで質的、量的発信をする。…スマホやパソコンに時間を使うことが多いZ世代には、SNSやYouTubeでの企業情報の効果的かつ頻繁な発信が重要
    例)若手社員の過ごし方の発信や、若手社員による企業情報の発信を行う。すると、Z世代がより入社後をイメージしやすくなる


原田氏の講演によって今の学生にはどのような価値観や行動特性を持っているのかを知ることができ、これからの採用活動に活かしていくことができそうです!(後編につづく)


Thinkingsが展開する 組織づくりのプラットフォーム「sonar HRテクノロジー」

sonar HRテクノロジーは、導入実績1,400社以上の「採用管理システムsonar ATS」や、HRサービスの購買・管理ができるマーケットプレイス「sonar store」など、Thinkings株式会社が提供するサービスからなる、組織づくりのプラットフォームです。

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