「考える」というアクションの居場所

いきなり意味不明なタイトルかもしれませんが、判断力を養うために様々な思考法を整理するにあたって、そもそも「考える」というアクション(活動)自体が、どのように定義され、それが我々の日常的なアクションのどこに存在するんだろう?と疑問に思いました。

ビジネスでは「思考停止するな」というアドバイスもよく使われます。そもそも、思考停止とはどのような状態を表しているのでしょう? 普通、考えないと仕事は進まないはずですが、この場合「思考停止」という言葉は「言われたことを(考えずに)そのまま実行に移す」という意味合いで使われています。

「考える」という言葉を辞書で調べると、goo辞書には「物事を理解したり、感受したりするために心を働かす。」とあります。そこでふと気づいたのは、「考える」というのは「頭を働かす」のではなく「心を働かす」ということなんだと。

そこで「考える」というアクションの居場所をこう整理してみました。

① 考える前のアクション = 頭のなかへの「インプット」

② 「考える」というアクション = インプットを使って心を働かす

③ 考えた後のアクション = 頭から外への「アウトプット」

図解すればもっとわかりやすいのですが、すなわち、頭における「インプット」と「アウトプット」の間の、心におけるアクションだと捉えてはどうか、ということです。

こう定義すれば、「思考停止」という状態は、頭の中のみでのアクションを示すことになります。つまり、言われたこと(=インプット)に対し、全く心を働かさず(=考えず)、行動(=アウトプット)に移してしまうということです。

すなわち、「考える」ということは「インプット」と「アウトプット」の間にある、心のなかでのアクションである、と居場所を定義できます。よって、考える方法=思考法を論じる際には、インプットとアウトプットとの関係性も考慮に入れて整理するのがよいと思います。

…と、学問としての知識なしに思うがまま記したので、こういうことを研究されている方からすると違和感があるかもしれませんが、そこはご容赦ください。

「インプット」→「考える」→「アウトプット」のプロセスをどう分解していくかについては、次回触れたいと思います。