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イギリスMBA留学中に肺炎になった話①

久々のNote、しかも英国渡航後初のNoteがこんなネタになるなんて…。
それでも、本記事は今後の自己への戒め、これから海外暮らしをする方向けに書きたいなと思ったのと、XのDM上でそれなりにリクエストがあったので記録&教訓として残しておきます。
ちなみにこのアカウントは
・1996年生まれの今年28歳
・既往歴: 5歳14歳15歳→胃潰瘍
8歳→腎盂腎炎
20歳→肺炎(肺炎球菌)
免疫異常や癌などの持病なし
・当然非モテなので非妊産婦

です。


1.事の始まり

1/30(火):この日は朝から痰が絡む咳と胸の痛みがありました。あ、風邪の引きはじめだ…と思ってました。授業が終わったらゆっくりするか~と思っていたら仲のいいクラスメイトから散歩の誘いが。長距離じゃないだろうと思って承諾したらおいおいそこそこ歩くじゃないか…(距離にして新宿→品川間に匹敵する距離です)。寮に帰ったときに軽い寒気が。おっ…!?と思ってシャワーを浴びて体温を測ると37.5度。課題をやっつけ次第寝ることに。そして眠りにつく前にやたらと顔が熱くなり、体温を測ると40.5度。インフルかコロナだろうか…でも40.5度でもまだ寒気がするのはなぜ?

1/31(水):水曜日は1日全休だけど、オンラインカテキョ(それも受験生)がある!というわけで、体育会系でもないのに気合で乗り切りました。体が寒くて顔だけが熱い…と思って体温を測ると…大変だあ~朝から1018度もある!!少しでも早く良くなるように、イエス様シート貼っておくねえ〜(キッズライン並)

朝7時でこれだったので先が思いやられる


でもインターンのタスクが残っている…そこで、タスクをさっさと片づけてその後は、寝ることに。念のため、GP(注1)に電話してみたら、「コロナかインフルっしょ。いずれにせよ5日寝とけば治るで。痰とか大量に出てきたらそろそろ治るサインや。あと、食欲あるなら回復早いで~。」とのこと。食欲はいつも通り、そして汚い話、痰が絡む咳と共に濃いい黄色い痰が大量に出たので、それを聞いて安心してしまいました。(しちゃダメでしたね今回は!!)
そして夜、また体温が39.5〜40.5度に…そしてまた意識があるときはずっと寒気です。

2.本気出してきた…?

2/1(木):朝5時半に何故か起床。昨日より頭が重いぞ…?と思って熱を測ると朝から39.5度。おいおいまじかよ…。昼間になったらなぜか解熱剤を入れていないのに37度台後半になったので希望を持っていたら…
夕方以降寒気が襲ってきてあっという間に40度を超えました。その寒気の質も変わってて、単に震えるというより歯までガチガチしたくなるような寒気でした。いわゆる、悪寒戦慄がヤバくなったやつですね。もちろん咳と痰は続いています。この日から食欲がぐっと落ちました


2/2(金):ハッピーフライデー!のはずが前日(2/1)と体調が何一つ変わっていないじゃないの。昼過ぎに体温が37度を切ったので希望を持っていたら、また夕方以降寒気が襲ってきてあっという間に39度台後半。咳と痰は相変わらず。でもまだ発熱して4日やそこらだからな…と思いつつ就寝。この日も当然朝から晩まで24時間寒気です。

2/3(土):土曜日で楽しげな音が聞こえる中、2/1から変わらない体調にゲンナリ。この日もオンラインカテキョが4コマ…。全員例外なく受験生、この入試直前期にやらないわけにはいかない!というわけで解熱剤を飲んで強行(これはあかん)。最後の1人が終わった後、頭のクラクラ感が追加されました。そしてこの日のハイライトは1日中38.5度を切らない体温。ネットで5日間 高熱と検索したら細菌感染だのその手のワードが出てきたものの、イギリス 細菌感染 抗生物質で検索したらなかなか抗生物質を処方してもらえないなるブログがヒット。軽いものは抗生物質を飲まなくても治るし、マイコプラズマなら抗生物質はなくても大丈夫とのこと。仕方ない、おとなしく寝るかと言って眠りにつきましたが、咳で2~3時間おきに目が覚める、エンドレス寒気で目を覚ますを繰り返してました。

3.そろそろ命の危機!?

2/4(日):この日はオンラインカテキョがありましたが、中高一貫の中2の子だったので、緊急性はないと判断しお休み。にわか婚活民の私は、残り少ない体力で某フジのドキュメンタリー番組の婚活特集の感想ツイを検索してましたが(体力無駄に使うなや…)、熱は6日目にして38.5~40.5度を行ったり来たり。コロナでさえも4日間(高熱はうち3日程度)で解熱したのに…幼稚園の時にインフルで寝込んだ時はノータミフルでも3日(うち高熱は2日やそこら?)で解熱したのに…成人式後に肺炎になった時でも5日で解熱(高熱は4日程度)したのに…今回は6日目でも微熱になるどころが、高熱それも38.5度から下がらない不安が頭を駆け巡ります。

咳、痰、頭重感、悪寒戦慄は相変わらず。ガラスを吸い込んだような鋭い胸の痛みもあり。寒気は24時間。加えて、手が震える、爪が白っぽくなる症状も(これは酸素が行き渡らなくなってきたというまあまあやばいサイン)。
そして、高熱6日間で検索すると、「白血病」「悪性腫瘍」などの恐ろしいキーワードが出てきて震撼
しました。

白血病サバイバーのブログを見て震撼


ここで、物資が尽きてきたことが発覚。そこで、やむを得ず、オンラインスーパーでゼリー、プリン、水を購入。その購入したものの引き取りのために、その日の夕方に寮のレセプションにマスク着用で向かいましたが、その途中にある坂道で息切れを起こしました(普段は息切れを起こさない、比較的緩やかな坂道です)。あ~これは…もうアレしかないと直感しました。そうです、筆者は成人式の直後に肺炎になったことがあるのですが、その時の状況に近づいてしまいました。たまらずツイートしたら、とある日本人MBA留学生男性ffがイギリスの救急についてリプで教えてくれました。彼曰く、もう救急車でもいいんじゃないかということでしたが、ACジャパンの「もしもしあなたのモラル大丈夫ですか」(注2)のCMを思い出して葛藤。

とはいえ、MBA取得するまでは死にたくはないのでいろいろググっていたところ、NHS111(注3)なるワードが。早速電話してみることに。このとき、すでに英語を話す元気も聞く元気もなかったのですが、電話を取ってくれた看護師さんが日本語の通訳さんとつなげてくれました!わ~神だ!そして問診を受けました。出産もしくは中絶を1か月以内にしたか(産後の免疫低下疑い?)、身に覚えのないあざや鼻血がないか(多分今にして思えば白血病疑われていた説)、光がまぶしすぎてしんどくないか、激しい頭痛や嘔吐はないか(髄膜炎や脳炎系を疑われていた説)、寝ていても息が苦しいとかはないか(重度の肺炎を想定されていた?)などを聞かれました。その結果、緊急性はないと判断され、まずは一安心。とはいえ、こんなに高熱と咳が続くのは人生でも初めて。そして、何より症状を検索したときに白血病とかヤバいワードが出まくったので、海外旅行保険のサポートデスクに電話することに。すると、今私が住んでいるWalesのBangor付近にプライベートクリニックはなく、一番近いところがリバプール(Bangorからは電車で2時間)とのこと。さすがにこれは無理だ…と諦めかけていたら、サポートデスクのお姉さんが「ロンドンの日本人クリニックのオンライン診療はどうです?明日予約が取れるかは保障できませんが…」と提案してくれました。でも、もう藁にも縋る気持ちだったので、お願いしました。そして、その電話を切った後に間髪入れずNHSから電話が。明日にでもGPに行った方がいい、でも予約すぐとれるとは限らないけど!と…。おいおい絶望させるなよとは思いましたが、もうプライベートクリニックのオンライン診療の予約がいつ取れるかわからない以上Walk in(注4)で行くしかない

そう思って死なないことを祈りつつ眠りにつく前に、whatsapp(注5)を覗いたらクラスメイトやフラットメイトから「最近見ないけど、どしたん?」的な大量のメッセージが。そこで今の状況を伝えると、「救急車呼ぶ?」とか「看病しに行こうか?」「神に祈るね…」「死なないでお願い」などのメッセージが寄せられました。EUの医師免許ホルダーのクラスメイトからもメッセージが来ており、彼曰く「どんなに低く見積もっても確実に軽度の肺炎までにはなってるので、死にたくなければ明日絶対病院に行った方がいい」と改めて釘を刺されました。ああ、そうか私は死んでられない。そう思い、死なないことを祈って明日の病院のために体力を温存しようと、この日は早めに眠りにつきました。

に続く

4.注の解説

(注1)General practionerの略で、イギリスに長期滞在するときに必ず登録しなければいけない最寄りのかかりつけ医のこと。使えるGPもいるが、使えないのもたくさんいて地域ガチャが激しいです。そしてなかなか予約が取れないし、取れるor直接駆け込みしたところで院内では某齧歯類園の人気アトラクションのスタンバイ並みの待ち時間になったり…。

(注2)「もしもし、あなたのモラル大丈夫ですか?」とは2009年のACジャパン(公共広告機構)の広告。救急車のタクシー代わりの利用やゴキブリ出たぐらいで110番はやめようねというものですが、「もしもし、あなたのモラル大丈夫ですか?」の煽り感がやばいです。(でも私はあのCMすごい好きでした。)

(注3)医療相談です。NHS(国民健康サービス)の看護師さんが医療相談に乗ってくれて、緊急性ありと判断された場合は救急車などの指示を出してくれます。このサービスも救急車も無料です。

(注4)Walk-inとはアポなしで診察を受けること。某齧歯類園のセンターオブジアースかソアリン並みの待ち時間になることもあります。スタンバイってことですからね…

(注5) whatsappとは欧米版LINEみたいなアプリです。ここでいろんな情報がクラスのグループチャットとかで流れてきたりするので、留学生必須アイテム。

5.最後に


ここからは写真&一言だけ書かれています。今回の治療費そしてポンド高対策ということで支援してくださる心優しい方はご購入ください

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