突発性難聴で入院した話

さて、以前のnoteで、突発性難聴を発症してから入院までのことを綴らせていただいたので、今日は入院中のことについて書こうと思う。


入院期間

6泊7日の入院だった。(本来は7泊8日だったのだが、私があまりにも帰りたい素振りを見せたからなのか、先生が6泊7日を提案してくれた。ありがとう、Y先生。)

初日は既にステロイドを飲んでしまっていたので、点滴治療は2日目から最終日の朝まで6日間行われた。



点滴治療

2日目の朝、看護師さんがテキパキと手際よく消毒し、針を刺し、あれよあれよという間に私の血管が半透明の管に繋がれた。

生理食塩水にビタミンやらアデホスやらを溶かしこんだものを2回と、白濁としたステロイドを1回、毎日3つの点滴を行った。

日が経つにつれ、半透明の管がまるで私の体の延長のように感じられて、少し愛着すら湧いていたのだが、最終日の点滴が終わったあと、管を全て外した時に心から解放された気分になったので、きっとなにかの錯覚だったのだと思う。




副作用

さてこのステロイド治療、本当に悩まされたのが副作用による不眠である。

病棟の消灯時刻が21:00なのだが、つい2日前までそれこそ21時近くまで仕事をしていた身には、かえって不健康になるんじゃないかと思うくらい早すぎる時間だった。

それに加えて、慣れない環境、他人の生活音、点滴部分の痛みなどが相まって、初日から4日目までは丑三つ時まで目が冴えていたのを覚えている。


5日目を迎えた朝、看護師さんに相談し、眠剤を出して頂いてからはかなりぐっすり眠ることが出来た。

眠剤を飲むのは初めてだったのだが、あのカクンと一瞬で眠りに落ちる感覚には驚いた。
お陰様で5日目と6日目は、消灯と同時に瞼が重くなり、枕に頭が吸い込まれるように眠りにつくことができた。


それから、ステロイドの副作用として易感染(免疫が低下し、感染症にかかりやすくなる)が挙げられる。

この状況に加えて流行病にでもなったら、、、

想像することすら怖くなったのでとにかく自衛に努めた。

一日に何度も消毒をしたせいか、夏場なのに手がパッッッッサパサに乾燥をした。



入院中の耳の変化

さて、6泊も入院をして、点滴でしっかりステロイドさぞ右耳は良くなることだろう。



なんて、甘い考えだった。

これがまあ、なんということやら、入院前と入院最終日の検査では数値が全く変わっていないのである。

耳閉感や耳鳴りといった体感も特に変化は無かったので、ただただ入院して体力が衰えた上に感染症にかかりやすい体が出来上がったのみなのである。


今後について

退院後の今、主治医との相談の上、今後はアデホスコーワとメチコバールを飲みながら、鍼灸に通う方針になった。

主治医曰く、(鍼灸は東洋医学の分野だから理が違う以上あまり詳しく伝えることが出来ないが、)鍼灸で多少快方に向かった、という一例もある。らしい。


主治医の紹介もできるとのことだったが、紹介先の病院が住まいからは遠かったため、クチコミで突発性難聴の健常例がある鍼灸院にお世話になることにした。


右耳の高音域の聞こえの悪さと、耳鳴り、耳閉感はもう一生付き合っていくのだろうと、一定の覚悟が出来ている今、鍼灸は気休め程度(少しでも緩和したらラッキー☆くらい)に考えて臨もうと思う。



「右耳だけおばあちゃんになった感覚だ、これがホントの耳年増(笑)」と夫に言ったら乾いた笑いが返ってきた。


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