部下や外部に仕事を頼む際、何を見て頼むべきなのでしょうか？
技量だけでなく、人柄や特性も考慮する必要があります。
人間には長所と短所が必ず存在し、それは自分から見た目線である場合が大半です。違う目線から見ると「良い面も悪い面になり、悪い面も良い面になりえる」ということです。
まずは相手を一面的に見るのではなく、多角的に視点を持つことが重要です。

情報としてとらえる

完璧さやアベレージを求めすぎる必要はありません。自分も含め誰もが完璧な人間ではありません。
そこで大切なのは、相手の悪い点だとしてもただの悪口として扱うのではなく「良い点も悪い点も相手の特性や性格を理解するための【情報】として考える」ことが大切です。
適材適所の原則に従い、相手の能力を最大限に活かせる仕事を依頼しましょう。

仕事ではなく人にあわせる

仕事のやり方については柔軟性を持つことも重要です。
効率化のために最適化されたマニュアルややり方などが存在しますが、個性を大切に育てられてきた世代にはそれらが合わないことが多々あります。
一つの方法だけに固執するのではなく、各人の特性や個性を考慮して柔軟に仕事の進め方を変えてあげることが必要です。
テンプレート的ではないため管理が大変になりますが、道筋を頑張らせるのではなく作業自体を頑張らせる方が効率的であり、頑張るのは管理をする自分自身ですればよいのです。日本では忘れられがちですが「管理をすることを頑張るのが管理職の仕事」だと常に考えておくと良いでしょう。
結果が良ければ、道筋が少し異なっていても問題ありません。重要なのは成果です。

使えないのは部下ではなく自分

昔のように上からの指示口調で「これが正しい！」と主張するスタイルは、現代の時代には合いません。
管理職の役割は、偉い存在ではなく、相手を理解し、相手の最大のパフォーマンスを引き出し、適した仕事を割り当て、プロジェクト全体を管理することです。
もし部下や外注の能力に疑問を持った場合、「自分は十分に相手を理解し、適切な指示を出せたか」と自己評価することが大切です。相手を【使えない】と感じた場合、自身の管理職としての能力を疑い再考することが必要です。

部下や外部に仕事を頼む際には、技量だけでなく、人柄や特性を見極めること、完璧さを求めずに相手の能力を最大限に引き出すこと、柔軟な仕事の進め方を選ぶこと、指示口調を変えて相手を理解し、適切な指示を出すことが重要です。

管理職に必要なポイントと深掘り

前章を踏まえたうえでポイントをさらに深く見ていきましょう。