本日晴れときどき反抗日和

表参道に用事があったついでに、近くの岡本太郎記念館なるものへ行ってきた。

この記念館は、生前彼の自宅兼アトリエであったところを死後に美術館という形で一般公開したものであり、絵画や彫刻含む数々の作品が所狭しと展示されている。

館内にはショップも併設されており、オリジナルグッズとともに著書も並んでいた。
記念館へはふと思い立って訪れただけで、特に岡本太郎ファンというわけでもない私は、
棚に並べられた本を眺めているうちに、自分がかつて『自分の中に毒を持て』を買って読んだことを今更ながら思い出した。

久々に読み返したい衝動に駆られ、家に帰って本棚を漁ったのだが、本は見当たらず。
そういえば前に読んだときに、「こんな過激な持論、(岡本太郎は)天才だから言えるんであって、私みたいな凡人には何ら適用の余地がない!」と勝手にムカついて、そのままゴミへ棄ててしまったのであった。

記念館の余韻に浸りながら本著を読めない残念さが湧き上がる一方で、
本の内容にムカついて棄てるという行為が、『自分の中に毒を持て』というタイトルを見事に体現しているようで、何だか笑ってしまった。

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