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【呻吟】砂の世界 旅路の日


 かつて砂の世界だと思っていた空間は、牢だった。年齢的にも少年院入りだったため、牢とはいえ、そこそこ部屋は明るかったようだ。
 ようだ、というのは閉ざされた記憶が流れ出したのち、私が三日間寝こんでいたからだ。知恵熱だろうか。夢であの日の事件がループしていたが、思い出せないよりずっといい気分だ。
 目が覚めると、折よく釈放日だった。出る際に、色々とメンドウな説明を聞かされたが、なにせ、メンドウで覚えていない。
 そんなことより、動き回りたかった。今までのつまらん日々とは別れを告げ、思考し続ける人生を旅できる自信がある。動きたい、その一心だった。何が待っているだろう。





ここからがちょっとずつ明るく…?って感じです。なんで、ちょっとフワフワしてます。

こっちの方が読みやすい人もいるかもです。よろしくお願いします。

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