見出し画像

“愉快なオトナたちのリアル講義”番外編〜説法〜

“愉快なオトナたちのリアル講義”番外編〜説法〜ということで、今回は番外編。前々回のインタビューを受けていただいたANTiFADボーカルの”僧侶”Koeiさんから、ありがたい説法を説いていただいたので。
3月17日、自分はYouth Youth Youthというバンドのギター・ボーカルなので、それに関する自分の想いとかも読んでいただけたらと思います。

フライヤー Youth Youth Youth ver.

説法…仏教の教えを説き聞かせること。

仏教の教えが説法なんですが、今回は説法ではございません!
どうかご了承を。
☟Koeiさんインタビュー記事!☟



ものすごいライブの前日、当日は緊張すると思う。緊張して当たり前。
でも、緊張する場に立てる自分を誇りに思えっていうのはすごくそうだと思う。
なかなかできる経験でもないから、誇りをもってステージに立つことで楽しんでほしい。

そうKoeiさんに言ってもらって、軽音部でバンド組んでるとかでもないのにライブハウスでライブするってこと自体がほとんどないことだと思うんですけど、しかも福岡の重鎮バンドど真ん中でやるっていう。時代錯誤の高校生パンクロックバンドが最高にカッコいい大人たちに揉まれるわけですよ。

例えるなら、3ヶ月受験勉強をした受験生が、中学生の頃から実践的な高校内容の勉強をしている中高一貫生が受ける難関大学に挑む、みたいな。

普通ならありえない状況に身を置けるチャンス。実質自分にとっては3回目とかなんですけど。だから、ちょっとだけ自信もある。1回目はメンバーいなくて1人でもライブに立ち向かったし、2回目はバンドメンバー全員で俺たち普通の高校生じゃねえぞって魅せつけて。

それは逆に1回成功したと言える立場にあるとも言えるから、重圧もあるわけで。前回よりもダメダメだったら高校生だしねってそこまでだし、前回よりもちょっと成長してれば高校生やるじゃんってなって。でもそれだけじゃダメで、大御所が占めてて東京からもCHIEさんが来てくれる中で、自分たちはほぼ同じレベルを魅せないといけない。F1のトップスピードに原付の免許取ったぐらいの人間が限界を超えて喰らいついていかないといけない。

うちのバンド、Youth Youth Youthはベースいないんですよ。そんなの喰らいつくのは愚か、ステージに立つのすら烏滸がましい。それでも見せ場をいただいたわけだから、縁と好機をプラスに変えたい。

喰らいつくんですよ。同じステージに立つために前回の反省を生かすことはもちろん、自分たちのできる部分を少し超えた理想の自分を魅せる。自分のことを下に見てくるやつも今回来るらしいですけど同い年の、もう眼中にすらないですよ。そのレベルにいないってこともそいつに見てもらえたらなとも思いますね。俺はパンクロックを人前でやりたいだけなんで。

説法に話を戻すと、あんまり自分は緊張しないんですよね。直前に時々「うっ、、」ってくることもあるけど、大体はアドレナリンが勝っちゃって、大勢の人前で話す時とかは特に楽しい気持ちいいってなる。
とはいえ不安はあるんでね、この機会も大切な財産になれば、というかえぐいくらい学んでやりますよ。誇りを持ってね。バンド仲間と思いっきりやります。

で、さっきから重鎮に喰らいつくとか言ってますけど、ちょっとそれもニュアンス的には違うかなとも思ってて。自分たちを鼓舞してさらに高みへって意味ではあるんですけど、自分のトップレベルに好きなアニメで『ぼっち・ざ・ろっく!』っていうのがあって。作中で1番好きな、主人公の師匠的な立ち位置のキャラクターにアル中の”廣井きくり”ってキャラがいて。

でも一応言っとくけど
今目の前にいる人達は君の闘う相手じゃないからね

敵を見誤るなよ

って名言を残してて。観に来てくれる人もたまたま観てくれた人も、出演者の人たちも当然敵ではないわけで。闘う相手は今の俺たちであり、過去のダサい俺たちであり、将来訪れるだろう栄光に輝く俺たちであり。全ての時代に生きる俺が相手だ。敵だと思うのは闘いの最中だけ。終わったら友だち。
しかして負けねえ。誰にも負けん。勝負の内容なんてないけど負ける未来なんて1ミリも見えるはずもない。

楽しむ。

これ書いてて1個思い出したことがあって。そういえば前回のライブはANTiFADさん主催のイベントにオープニングアクトで出演させていただいたんだけど、それが12月24日って世間じゃクリスマス・イブの日で。

そのちょうど1年前にはバンドメンバー、俺含めた3人全員で、ドラムの家で『ぼっち・ざ・ろっく!』をイッキ見してたんだ。12話放送前日っていうのもあって。つまりロックンロールに憧れてた高校1年のイブから、跳んでちょうど1年後に俺たちは最高の舞台に立ってて。そこはかとないエモさを感じつつも、終わって3ヶ月経った今はあの日あの瞬間だけ、俺たちが地球上で1番ロックしてたって豪語してた。それを3月17日には鼻で笑ってやる。

なんだよそれ、ぬりぃよ。って

高校生で数回箱でライブした程度でそんな熱く語ってんじゃねえよって人は当然いると思う。そしてこんな文章よりも、声で語れる動画の方が絶対に向いてる。だけど文章もいいもんだぜって、文字で読ませたい。文字の方がキレイに伝えられるんだって。
文字で発信したりパンクやったりって懐古的ではあるのかもしれん。そこで問題提起したいのは、このサイトもだけど、日本語なのに縦読みになったり映像・動画媒体が当たり前になった世の中で同じ若者としても思うこと。ストーリーやヒストリーを最近軽視するようになってしまっていないか。深くまで探求しようとする行動をめんどくさいで止めてしまっていないか。
だからこそ俺は勉強した、ちょこっとだけ。ようやく自分は無知蒙昧だったと言えるほどにはヒストリーとか頭に入れた。だからもっと、このライブを楽しめる。

あとコレ書いてて思い出したのがまたまたKoeiさんの言葉で、ちょうど1年前3月25日にいただいたありがたいお言葉。あの伝説の初ライブを経験する直前のこと

困難かと思われる試練となる壁を乗り越える機会がある。今がその時なのかもしれない。
そして壁から逃げるという選択肢もある。
でもその壁を越えた時、少し成長した自分が待っている。

成長が目的な訳じゃない。だけど後悔しないことは人生の目的だから。一度逃げた壁は迂回しようとしても手に負えないくらい大きく見えるように、また立ちはだかることがある。
フリーレンとヒンメルも言ってた、『私は(僕は)今の話をしている』のだと。
今なんだろう。たとえ時代錯誤なことをしていようと現実がクソったれでも、今やらないと短い人生、明日はない。

そんな1年前のあの日という今、1人でもライブに出ていてよかった。1年後の俺たちもこうしてロックすることができている。もちろん成長してな。

また明日、Youth Youth Youthの今として成長した自分へ
最高にロックしような。俺たちに明日はある!


1年前の伝説のライブを記したライトノベル☟

学校でライブした時の話☟



あとがき〜ライブを終えて〜

Youth Youth Youth

今読み返しても上の方はアツく語っちゃってるので、あとがきはゆるめに。。
前回も来てくれた友達とかにも、「声の精度増してるね」とか「音のバランスがちょうど良くなって聴き取りやすくなったね」とか言ってもらえて大満足だったし、やっぱりあの瞬間、世界で一番ロックな高校生だったなって胸張って言えるかな。初のオリジナル曲もしれっと出せたからね。
ブーストが多めで聞き苦しかったりボーカルの伸びが少なかったり、結局ベースいなかったり…笑。個人の課題で言えば演奏中に弦を抑える手が硬直して動かなくなって焦るとか、もっとMCうまくとかパフォーマンスとか色々あるんだけど。持ってる武器はほとんど出しきれたし、今の心情としては満足の不満足だ。満足したらそこで終わりだけど自分は労ってあげないとだからね。

実際あとで撮ったライブ映像見返したら、前より全然上手くなってたし。能力値ピカイチのドラムの狂わないリズムに何度助けられたかって話ではあるんだけど。ベースも早く見つけなくちゃね。

さて、ライブの打ち上げは福岡市内から北九州経由で関門海峡トンネルを渡るところまでの、自転車旅!1泊2日!!犬鳴きトンネルでのホラーあり・友情あり・感動ありのこの自転車旅の記録はまた後日。
ライブに来てくださった方、最後まで記事を読んでくださった方、ありがとうございました!


SE

南京ブギ/切腹ピストルズ
高校生アクション/Guitar Wolf


セットリスト

0,intro/Youth Youth Youth

1,世界の終わり/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

2,電撃バップ/Ramones

3,聖者が街にやってくる/LAUGHIN' NOSE

4,Seventeen/SEX PISTOLS

5,White Riot/The Clash

6,Cherished Memories/JOE ALCOHOL

7,Borstal Breakout/Sham69

8,Get the Glory/LAUGHIN' NOSE

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この経験に学べ

高校生アクション!応援してくださる方はクラウドファンディング感覚での投げ銭、よろしくお願いします(_ _) サポートで戴いたお金は、インタビュー記事をまとめた本の出版費用に使わせていただきます!