「君は、これから先、何をして生きていくつもりなの？」まるで、私には未来が残されてなんてないという風に、ユイが素朴な疑問んを投げつける。自身のことを教えなさい、と。

「私とあなたが出会って、7日も経ったんだから」愉快気にそう呟く、ユイの示す事実に少し驚く。

　もっと時間が経っているものだとばかり思っていた。9ヶ月と1週間、体感では同じだった。
　ゆいがまたいつ砂に帰ってしまうかもわからない。そんな考えが目の前を横切ると、もったいなくて自分のことを話したくなっていた。ユイ自身の話には興味ないから、と断り、

　「私、こう見えてもここに来る前は明るい子だったのよ」

逆ロミオとジュリエットだと思ってみてもいいかもです。ご一読お願いします！