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サムライの心、品格と信望

 

蔵の宝より身の宝、身の宝より心の宝。

 この言葉は、サムライ(武士)の心や生きる姿勢を表したモノであり、それを実践することで周囲からの信望(しんぼう)も生まれる、という考え方を示したものです。信(しん)とは、嘘を言わない、まこと、思い込んで疑わない等のこと。また、望(ぼう)は、遠くを見やる、願う、人々から仰がれること等を意味します。

 信望(しんぼう)とは、誠実で真摯な姿勢や行いが人々から敬われること。


いっとき、“品格”という言葉が流行りました。

 国家の品格、議員の品格、女の品格、男の品格、シニアの品格、親の品格、横綱の品格・・これら全て書店で並ぶ本のタイトルですが、探せばまだまだあります。

 品格とは、一言でいえば、優れた気品のことで、信望に通ずる言葉かも知れません。心のありようが、外に醸し出されるものが品格であり、信望につながっていくのでしょう。