抜毛症になって、克服した話

はじめに

この記事にたどり着いたあなたは、抜毛症になってしまい必死に情報を集めてるのではないでしょうか?
自分も抜毛症だった頃、胡散臭い記事ばかりヒットしてうんざりしていたのを覚えています。
今回は自分が実際に経験し、克服した話を書いていきたいと思います。
文章を書くのがあまり得意ではないので、読みにくい文章になってしまっていると思います。すみません….

自己紹介

ここで簡単に自己紹介をしておきます。
自分は高校1年生の頃から、高校3年生のはじめの2年くらい、抜毛症でした。
何をきっかけで抜き始めたのかはあまり覚えていませんが、いつのまにか抜毛癖がついてしまっていたのだと思います。
家族にカミングアウトし、通院もしました。
通院、対処法についてはのちほど記載します。

抜毛症って?

抜毛症について

抜毛症はトリコチロマニアとも呼ばれ、精神病のようなものだと自分では認識していました。
自分の手を使い、自分の髪の毛を脱いてしまう病気ですよね。
自傷行為の一つではありますが、リスカなどと同じって比べられると少し不快ですよね…
抜毛症は抜毛をやめたくてもやめられない、リスカはいつでもやめられるので…..

実は患者は結構いる

抜毛症は知名度はあまり高くないのに、自分の周りでは何人か患者がいました。
病気だって気づいてないで癖でやってしまっている人も、世の中には結構いると思います。
ただ、自分の家族や学校の担任は病気の存在を知らないようでした。

症状

自分の症状

自分の場合、前頭部->側頭部にかけての抜毛箇所がありました。
自分は幸か不幸か、あまり目立たない抜毛箇所だったと思います。
当時会っていた友達に、あの当時髪の毛ハゲてる部分あったよねと指摘され、隠れきってなかったとあとから知りましたが….
写真をあまり残しておらず、あまり症状がひどくなかったときの写真ですが、載せておきます。

後頭部にあった集中的な抜毛箇所


抜毛症の2つの症状パターン

自分の知識の中で、抜毛症は2つのパターンの症状の人がいると思っています。
一つは部分的に一気に抜毛してしまうパターン、もう一つは広く少しずつ抜毛してしまうパターンです。
自分は前者でしたが、友人には後者の人がいました。
後者の方は周りから見るとバレバレなので、キツいだろうなって思いました。

病院は行くべき?

自分の結論は、必要なし

抜毛症の患者の方で、この疑問を持つ人は多いでしょう。

自分は親に連れられ、皮膚科の毛髪に詳しい先生のもとに連れて行かれました。
診察のときは抜毛箇所を撮影され、治ったねーとか酷くなったねとコメントをもらう程度しかなく、何も得るものはないばかりか、心が削られていきました。
希望すれば発毛剤(育毛剤とは少し異なる)を処方してもらうことができました。ただ、抜毛時に毛穴は死んでしまっているので劇的な変化はあまり期待できません。自分も服用してみましたが、あまり効果は感じられませんでした。

抜毛症を扱う病院は、皮膚科と精神科があります。
自分は精神科の方には受診しませんでしたが、抜毛症というのは個人がやるかやめるかの話であり、薬で解決できる病気ではないため、あまり価値はないと思います。

結論は、病院に行く必要はない、です。

自分がどうやって克服したか

あまり参考になるかはわかりませんが、自分で効果のあった対処法を紹介したいと思います。
自分は高校2年生の頃が抜毛症のピークでした。受験勉強が本格化し、ストレスが抜毛行為に拍車をかけたのだと思います。

その作業をやめる

抜毛行為は無意識とは言われがちですが、「自分今抜いてるな」という意識はないことはないと思います。机の上や床が髪の毛だらけになっていたりして、認知はすると思います。
自分は抜毛を認知したら、一度気分転換に散歩に行ったり、休憩をしたりして一時中断していました。作業を続けないで離脱することが大事だと思います。

髪をさわれない状態にする

触ってしまうから抜いてしまうので、帽子をかぶるのは少しだけ効果はあると思います。
これはネットの記事などにも書いてあったりしますよね。ただ、自分の場合は帽子の隙間から手を入れて抜いてしまい、あまり効果がなかったような気もしました。
また、職場や学校で帽子はさすがにおかしいですよね….

整髪スプレーを使う

自分で一番効果があったと感じるのはこれです。
このような整髪スプレーで髪を固めてみたのがとても良かったです。
髪が針金みたいに固くなり、何故かこれを付けてる間は抜毛行為が止まっていたと思います。
自分は抜毛箇所を隠すためにこのヘアスプレーを買っていましたが、抜毛抑止効果も間違いなくありました。

克服はする必要がある

抜毛症は自分との戦いなので、明確な解決法はありません。
ただ、上記の対処法で抑止していくことで、少しずつ改善をしていくことができると思います。

抜毛症の怖いところは、何度も抜毛行為を繰り返すことで、一生その箇所から髪が生えてこなくなる可能性があることです。
また、抜毛行為自体に罪悪感がなくなってしまったり、自分の中で抵抗しなくなることで、本格的に直せなくなってしまう可能性が出てくると思います。

少し気を悪くするかもしれませんが、甘えている自分がいるなら叱って、髪を抜くことは悪い行為。未来の自分を傷つけている。くらいの認識でいてほしいです。

薬は効果ある?どれくらいで髪は生える?

育毛剤・発毛剤

単刀直入に言いますが、効果はない or 気休め程度と思ってください。

抜毛症について調べているときに発毛剤やアートネイチャーのような会社の広告が出ると思いますが、効果は余り期待できません。
心が弱ってる抜毛症患者向けの搾取ビジネスもあるのが現状です。騙されないでください。

薬に頼ったところで、抜毛行為自体をやめないと改善はしません。自分で克服した、と気付くときには、すでに髪は生えています。

どのくらいで生える?

これは病院で教わり、自分でもそのくらいだなって思いました。

だいたい3ヶ月くらいだと思ってください。
しかしこれは毛が生え始めるときであり、違和感がないくらいまで伸びるのには個人差がありますが、4-6ヶ月程度はかかると思ってください。

終わりに

元患者なりに色々と書いてみました。
本当に辛い闘病生活出会ったし、他人にハゲと思われたくなかったので、とても辛かったことを記憶しています。

この記事に書いた対処法などで、一人でも多くの抜毛症患者が抜毛症を克服できてくれると、嬉しいです。

家族、友人が抜毛症だったら

お子さんが抜毛症で苦しんでいる、という保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
抜いている時に指摘してあげる、という対処法もみたことがありますが、効果は微妙です。
自分は親に指摘され、ストレスでした。

本人はあなたの想像以上に悩んでいますし、直したいという気持ちは誰よりも強いです。
どうか優しく、できれば抜毛行為から意識をそらさせる行為、例えば休憩を促してみる等 を実践してみてください。

抜毛箇所の症状の悪化を指摘するのはあまり良くない行為です。
先程も書きましたが、本人が一番症状に悩んでいます。
そこに追い打ちをかけるのは本当に正しい選択かを考えてください。
自分は医者と親から悪化を指摘されて、とにかく気分が悪かったです。
悪化してることは自分が一番わかっています。

頑張って!

これは厳しい話ですが、結局は自分との戦いです。
あまりネガティブに考えすぎるのも良くない話ですが、抜いている自分を嫌いになってください。
叱ってください。
一日に抜く本数を一本でも減らしてください。その毛は三ヶ月生えてきません。
抜毛症が意識から消えていると、いつの間にか治っています。

あなたがいつの間にか抜毛症のことを忘れ、コンプレックスを解消できる日があること、心から願っています
本当に頑張って!克服できる日はきっと近い!




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