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錦 多希子 | Takiko Nishiki ● ことば(執筆) と 本(選書)/…

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錦 多希子 | Takiko Nishiki ● ことば(執筆) と 本(選書)/かたちないものの輪郭をたどる ● こちらは「書く」という行為を続けるための筋力を養う場所 日々感じることをつらつらと

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来歴

錦 多希子|Takiko Nishiki 1984年 東京生まれ ことば と 本 を相棒に かたちないものの輪郭をたどる 執筆とアートブックの選書を軸とした活動を繰り広げる ことばによる表現の場としてnoteにて日記を公開するほか、ときに展覧会で発表することもある 
あらゆる分野の表現者と手を結び、展覧会や作品集への寄稿、活動の意思表明にまつわる執筆をする 主にアートブックの選書や企画立案を担う みずからが読み手となる朗読会をひらくほか、音声配信やフィジカルな場

    • 20240509

      この季節には驚くほどの、寒の戻り 久しぶりに、お気に入りのくまのトレーナーを着せてやることになった なんとか雨もやみ、ウィンドブレーカーを着込んで、いざ児童館へ 体育館には三輪車やまたがって乗るタイプの自動車が用意されていて、壁にはボルダリングやネットの遊具がそびえており、屋内遊びにはもってこいの環境だ ミニカーを集結させて群をなし、それらを引き連れて移動するタチの坊やは、ここでも身体の大きさに匹敵するような乗り物を担いだりか変えては集めて、群で移動を試みていた 車の

      • 20240508

        雨あがりの朝 ようやく青空が出てきたかと思うと、雲がおひさまを隠してしまう こもれびがまばゆいなぁと目を細めていたら、さぁっと通り雨が降ったり なんともまぁ、ゆらぎのなかにおります それもそのはず だってきょうは新月だものね ゆさぶられ、削ぎ落とされ、そこに残ったものはなにか とくと自省の機会を促されているかのようだ

        • 20240507

          小雨が降ったり止んだり こういった日はお外遊びができないから、どうやって過ごそうか工夫が要る きょうは午前中に約束があったので、目的地まで歩いていくことに ベビーカーに乗ってくれたので助かった (雨よけは「いやだ!」だったけど、すんなりかけさせてくれた) 住宅街を抜けて、幹線道路沿いに進む 道中、消防署の前を通り、のちにゴミ収集車、ミキサー車、救急車のサイレンも鳴りわたり、興味は尽きなかったようだ のりもの好きでほんとうによかった…と、毎度ながら感じる 小学生のお母さん

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        記事

          20240506

          連休最終日は、流れのままに過ごす ベビーカーは窮屈で抜け出したくなる年頃になったようだ 疲れて「だっき(=だっこ)!」となるまでは、自分の足で歩きたいらしい 車通りのあるところは手をつなごうをルールにしているけれど、手をふりほどかれることもしばしば いつも通る緑道に、一台のラジコンカーが走っていた 思いがけず動く車を見つけ、すっかり魅了されていた じょうすに操作する所有者の男の子はどうやらサービス精神らしく、夢中になって目で追いかける坊やの興味関心に応じるようにすばらしい

          20240505

          こいのぼりのすきな子 見つけると指差し見つめるようになった 去年はきょとんとしてたのにね 1年でこんなに成長するものなんだなぁ そんな二度目の端午の節句は、はじめましての母娘さんといっしょに過ごす お姉ちゃんはやさしく頼もしげに、坊やの手を引いて歩いてくれた おもちゃを貸してくれたり、連れ立って街を散策したり 子どもたちと過ごすと、日常の景色が彩り鮮やかに映り、大冒険になるからおもしろい ベビーカーに乗りたくない!の一点張りの坊や わたしひとりなら青ざめてお手上げだけ

          20240504

          とうとう、底を打った きっかけをくれたのは、愛すべき相棒だった 久しぶりのランチ 近況報告からたわいもないこと、今後の協業に至るまで、たっぷりと話した しまいには、我が家の修繕についても現地調査してもらうことに 涙あり笑いあり 感情の振れ幅が広く、おかげで思いっきり換気ならぬ歓喜できた それにしても、久しぶりに大笑いしたなぁ 感覚値が近いひととの対話 トピックがささいなことだろうと人生観だろうと、スケールやフェーズを問わずに率直に素直に話せるって、なんてありがたくおもし

          20240503

          森から足を伸ばして、ソフトクリームを食べに行く 小休止したらお腹が空いた 目の前の幹線道路は、路線バスの往来も多い 思いついた街に向かってみよう 運行状況を調べてみると、もうすぐやってきそうな頃合いだ よしきた! 信号が変わったのを合図に、通りを渡ってバス停へ ふとみてみると、すでに目標にしていた一台が停まっていた 駆け足で向かうと、ちょうど乗務員交替のタイミング なんとも運がいいなぁ おかげさまで無事、乗せてもらうことができた 揺れが心地よかったのか、午前中に遊び回

          20240502

          ブランクーシの展覧会を観に行った うつくしさ 造形の洗練具合もさることながら、それ以上に、内側からひかりを放っているように感じた ほんものをみた そんな気持ちになった 本人が撮影した写真作品がすきだ 陰影を見事に捉えている 仏師が仏像を掘り出すように 素材に手をかけることで本質を象れるひとなんだろう そこにあるのは、圧倒的な美だけでない 混沌のなかにひかりを見出すことの容易でなさもまた、想いを馳せてしまったよ あぁやって生きていきたい そう思わせてくれた 希望を

          20240501

          続けることの苦手なわたしにも、かろうじて継続できているものがある やらない選択肢をとるのは、勇気のいることだね 後退ばかりではない、アップデートの過程でもあるんだ そう捉えられ得るよう、心持ちをととのえる 心の機微を察することに長けた子 わたしが打ちひしがれていると、本人以上にさめざめと泣く ただただ哀しみに暮れるような風情で泣くものだから、こちら側(もともと哀しさに満ちている)とも増幅しあって大変なことになっている うっかり伝染してごめんね 受け持ってくれてありがとう

          20240430

          大切なひとと、大切なことを交わした わたしがこれまで歩んできた道、やり方 それでいいんだよって思えて、安心感に包まれた 自分の感覚値を大事にする 心のうちに素直に、ワクワクすることを選ぶ 他者が大事にしていること、そのあり方をまるっと受け止める たとえスタンスが違ったとしても、そうであるのだなぁと捉える いつだって、愛とリスペクトを胸のまんなかに

          20240429

          いつも暮らす環境から離れたり、異なる時間の流れに身を置いてみる いろんなことに気づくことができる 訪れた先で出逢ったもの ふだんの生活のなかで見落としていた、すばらしいものがあったことに気づけた まだまだ咀嚼してる最中だから きょうはそのことだけ

          20240428

          電話でのブレストも、森のなかで 母と坊やとで遊んでもらっているあいだ、例のごとくイヤフォンをして手ぶらで対話する この季節ならではの、わたしにフィットするスタイル 心地よさに焦点をあてると、おのずと導かれていくものだね 約束をしなくとも、毎週末のようにばったりのお友だち親子 きょうもまた会えた あれだけ広い森で、すごい確率だよね ご縁があるんだろうな

          20240427

          雨があがろうとしているとき特有の、もわっとする感じ 湿度をはらんだ空気は、避暑地で迎える霧が立ち込める朝にも重なる こういうときは、案外半袖よりも薄手の生地で袖のあるものをまとったほうが心地よかったりする きょうは一重のカディコットンを着よう 1か月半に一度の周期でめぐってくる、美容院の日 今朝も一番乗りでおじゃますることに ひと駅分、おおきな公園のなかを歩いて行かれそう わずかな時間の余裕にうれしくなる 最近お気に入りの音楽を聴きながら、緑地を抜けて向かうことにした

          20240426

          ドゥーラさんにお願いして、子といっしょにお散歩に出かけてもらった そのあいだに、仕事にまつわる作業を淡々と たとえ、ほんのわずかに仕上げられる物事でも、子がいると永遠にできなかったりする すきま時間を創出し、そのあいだに集中してサクッと仕上げていく この積み重ねでやっていくほかない そのためには、 ・なるべくはやめに取り掛かること あとは、 ・締切までの時間をすこし長めに見積もっておくこと それと ・心にも余裕をもっておくこと このあたりが肝腎要になってくる 無事に終わ

          20240425

          久しぶりの青空 やっぱり心も晴れやかになる 友人のところへお引き取りに、そして園の忘れ物を受け取りに 自転車で出かけられるのも数日ぶり 空がひらけていて、おひさまのひかりを浴び、新緑の街路樹を抜けていくのは気持ちがいいね 最終的に森に到着 河津桜の樹のしたに、赤い実が落ちていた 先客に1学年くらい上だろうお友だちご一行がいる そのなかに混じって探しはじめる坊や、拾っては「あった!」と教えてくれていた ご一行に気に入られたのか、拾ったものを坊ややわたしにくれたり、めいめいの