辻山良雄さん「本屋、はじめました」-新刊書店Titleの冒険

 2017年12月。本屋Titleで会計を済ませ、扉を開けて店外へ出た後も外観を眺めながら
「いいお店だなぁ!こんなお店が家の近所にあれば・・・」などとボーッと考えていたら店主の辻山さんが外に出てこられて目が合いました。

 辻山さんに「いいお店ですね!」とだけでも話しかければ良かったのですが、なぜか話しかける勇気がわかず会釈だけして立ち去りました。(東京に行く機会は少ないのにもかかわらず・・・チャンスを1つ逃した瞬間でした。)

 この本は2016年1月10日に「本屋Title」が開店するまでの記録とその後を綴った作品で、巻末の事業計画書は本屋さん立ち上げを考えてなくとも新鮮に読めます。

 感覚として本屋さんは減っており、またコンビニでも雑誌や漫画を置いてたり、amazonやメルカリなどネットで購入する機会も増え、さらに電子書籍の出現もあり、本の買い方も昔より多様化しています。
 本屋さんという場は店舗独自イベントを開催するなど色々工夫しないと生き残っていけないようです。

 本のある空間と本との偶然の出会いの場をいかに確保するか。課題解決は難しいものの、10月27日~11月9日は読書週間とのことですのでまずは本屋さんに行くことからはじめたいところです。

「本屋、はじめました」苦楽堂2017.1
「本屋、はじめました」増補版 ちくま文庫2020.1

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?