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ペニー株(低位株)は良い投資先か?

もしハイリスク志向なら、ペニー株(低位株)は良い投資先となりうることもあります。低価格の株式は、通常、あまり知られていない企業であることが多く、マルチバッガーを生み出す可能性もあります。しかし、低位株への投資は高いリターンを期待できる反面、潜在的なリスクを認識することが重要です。なぜリスクが高いのか、どうすればペニー株(低位株)に投資できるのか、ペニー株(低位株)に代わる投資方法はないのか、などを解説します。

ペニー株(低位株)とは何ですか?

ペニー株(低位株)は、通常5ドル以下の株価で取引されています。公開されている情報が非常に少ない小企業に該当することが多く、これらの株式は大抵、店頭(OTC)市場で取引されていることが多いです。ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NDX)で取引されているペニー株(低位株)企業は、ほんの一握りです。ペニー株(低位株)はマイクロキャップ株とも呼ばれ、時価総額3億ドル以下の企業が対象となります。

ペニー株(低位株)の購入は有益か?

ペニー株(低位株)は大きな利益を狙える可能性がある一方で、大きな損失を出す可能性もあります。価格が非常に低いため、少しの価格調整で保有価値が大きく変わってしまう不安定な側面を有しています。

例えば、A社の1ドルの株を100株持っているとして、株価が1.5ドルに変動すると、50%価格が跳ね上がり、最初に投資した100ドルは150ドルに増加します。同様に、株価が0.60ドルに下落した場合は、40%の損失となります。

さらに、ペニー株(低位株)は店頭市場で取引されることがほとんどなので、取引量もそれほど多くありません。つまり、取引をしたいときに、株の買い手や売り手が見つからない可能性があるということにも注意が必要です。

ペニー株(低位株)のデメリットとは?

ペニー株(低位株)に投資する際に、いくつかの課題があります。投資にはリサーチを行うことが非常に重要ですが、ほとんどのペニー株(低位株)企業の情報はあまり一般の投資家に対して公になっていません。そのため、大口投資家による株の投げ売りや詐欺的なスキームで操作が行われる可能性があります。

投資を保護するためには、取引所で取引されているペニー株(低位株)に投資することが賢明かもしれません。NYSEやNADSDAQなど大手の取引所では、一定の情報開示と会計基準の遵守を義務付けています。

パンプ・アンド・ダンプ・スキームとは何ですか?

もしペニー株(低位株)に投資するなら、「パンプ・アンド・ダンプ・スキーム」に注意してください。パンプ・アンド・ダンプ・スキームとは、詐欺的に企業の風説・デマを流して株価を吊り上げるものです。ソーシャルメディア上で噂を流し、ナイーブな投資家を誘惑して株を買わせると言う方法です。

株価が上昇すると、詐欺師は保有株を市場で大きく売りぬきます。その結果、株価が急落し、買い手のいない小口投資家が大きな損失を被ることになるケースがあります。

株価吊り上げを図るソーシャルメディア

Twitter (TWTR) や Facebook (META) 、Reddit などのソーシャルメディア・プラットフォームを利用して、投資家を操作し、自分たちの利益のためにペニー株(低位株)に投資を促します。話題を作り出しバズを作ることで、注目を集め、人々が投資を始め、株価を吊り上げるという一連の流れを生み出しているのです。

最近のミーム株騒動もその一例です。ベッド・バス&ビヨンド(BBBY)、AMCエンターテインメント(AMC)、ゲームストップ(GME)などの企業が1日のうちに株価が急騰し、最安値まで急落するという異常な操作が行われました。

ペニー株(低位株)に投資する方法

危険は承知でペニー株(低位株)に投資する場合に注意をしたい点をまとめています。

1. 自分のリスク許容度に合わせて投資する。つまり、自分が失ってもいい金額以上は投資しない。

2. 長期的な投資はしない - 他の株式市場の機会とは異なり、ペニー株(低位株)は「バイ・アンド・ホールド」することはほぼありません。短期的な価格変動から利益を得るために、ペニー株(低位株)投資していると割り切る必要があります。

3.分散投資をしない-通常の投資の原則に反するかもしれません。ただし、ペニー株(低位株)投資は例外です。 5つのペニー株(低位株)企業に投資し、2銘柄がプラスのリターンを上げたとしても、結局は資金をすべて失うことになりかねません。

4. 損失を計上する - ペニー株(低位株)に投資している間は、購入を平均化しようとしないことです。ペニー株(低位株)が大きく下落した場合は、通常、損失を確定してポジションを閉じたほうが良いでしょう。下降トレンドは、何か根本的な問題があることを意味し、その後価格が上昇しないことがよくあります。

5.流動性のある銘柄を買う-銘柄から撤退したいときに、常に買い手がいることを確保することが重要です。例えば、ある銘柄の一日の平均出来高が過去一ヶ月で100株で、500株所有している場合、売りたい時に売れないという事態に陥ります。

6. 証券会社の手数料 - ペニー株(低位株)への投資は、手数料がかからない証券会社を通して行うようにしましょう。利益幅が少なく、ブローカーに支払う手数料が負担になる場合があります。

7. 自分で調べてみること-噂を信じたり、ミームと呼ばれる株騒ぎに乗っからないことが大切です。

ペニー株(低位株)の調査方法

ペニー株(低位株)を研究するための株式分析ツールがあります。TipRanks ペニー株(低位株)スクリーナーツールは、最も優れたツールの一つ。注目すべき上位のペニー株のリストを提示します。さまざまなデータに従ってこのリストをフィルタリングすることができます。魅力的なペニー株(低位株)を選ぶのに役立つでしょう。

ペニー株(低位株)はヘルスケアで見られることがあり、今後登場する製薬会社やバイオテクノロジー会社は時価総額が当初小さいことが多々あります。ほとんどが医薬品開発の臨床段階にあり、医薬品が米国食品医薬品局(FDA)から認可を受けると、一夜にして人気銘柄となります。

ここでは、ペニー株(低位株)スクリーナーを使って、最も上昇率の高いペニー株(低位株)のいくつかのスクリーンショットを紹介します。

さらに、スクリーナーでは、インサイダー取引、ヘッジファンドの活動、個人投資家のセンチメントなどのデータも表示されます。このユニークなデータは、十分な情報に基づいた投資判断を行う上で役立ちます。

ペニー株(低位株)の代替案

株式投資するための予算金額が少なく、リスクの低い投資を希望する場合、端株が最適な場合があります。端株のおかげで、投資家は資本力のある企業、一般に各セクターの大手企業に投資することができるようになりました。端株投資は、米国株式と上場投資信託(ETF)で利用できます。

例えば、テクノロジー大手のアルファベット・インク(GOOGL)の株を買いたいが、投資資金は1000ドルしかないと想像してください。端株取引では、高価な企業の株式の数分の一を所有することができる。

チャールズ・シュワブ(SCHW)のような証券会社や、ロビンフッド(HOOD)のような取引プラットフォームで利用可能です。TipRanks スマート・ポートフォリオも端株に対応しており、より良い洞察が得られるようになっています。

最後にペニー株(低位株)投資の最終的な感想

ペニー株(低位株)への投資はリスクが高いです。一方で調査を行い、出来高の多い銘柄にのみ投資して、投資を保護する。より安全な投資を見つける最良の機会のために、アナリストの評価と目標株価を言うことができるペニー株(低位株)スクリーナーを使用してください。

Disclaimer

元記事:https://www.tipranks.com/news/labs/are-penny-stocks-a-good-investment


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