あけましておめでとうございます。
12月30~1/3と短い間ながらSNSをお休みしてみたら
意外と心地よかったのですが

「SNS断ち、デジタルデトックス！」をストーリーズで発信する
1番ダサいやつになりかけるのを我慢した時に
「あー、まだまだオレもケータイに依存してるんだな」と思いました

さて、多様性。
ふと思ったんです。
インド人はカレー屋にいるけど、日本のレストランにいない。
ベトナム料理屋にベトナム人はいるけど、日本のレストランにいない。
不思議っすよね。
先人の力もあってか「ポイヤック」というボルドー@フランスで1番有名な村にて
働く唯一の日本人だったから、なおさら思うのかも。

LGBTQ, 多様性尊重や多文化共生…
いまいちよく分かってないけど
人に対して「それはおかしい」って思う事が、ほとんど無いので
「無関心」とは違くて、共に生きるマインドがあるかな

これに関しては、海外に行った事があるかどうかが結構ウェイトを占めてると思っていて。
日本にいる分には、日本語を使い、道徳の範疇で生きていれば
何の問題もないし、逆に問題が起きない。

多様性って、衝突するような衝撃で気づく時があると思ってて
それこそ、ボクがボルドーに住んでる時は、レストランの寮に住み込みで
最初の5日間だけ一緒の部屋にアルジェリア人の料理人がいた
香りも独特だし、勝手に買ってきたビール飲むし、夜中電気を消してから
「バッドボーイズ2バッド」を爆音で見るような奴だった

ここで、どんな選択肢が取れただろう。
「ビールを飲む、音がでかいのをやめて欲しい」と言う。
これは全然あり。そして、向こうもオッケーというはず。
ビールに名前を書き、ノイズキャンセルのイヤホンをして寝る。
なんか日本人的な解決法だ。

その場では何も言えず、後から人に(もしくはnoteに)「こんなアルジェリア人がいた」と伝える
そんな1番最低なチョイスをしているのが、何を隠そうワタシである

というより、ホントにビビった。
隣の部屋のフランス人が、叫びながら部屋に入って来なかったら
音も大きいままだったはず。

多様性を認めろという話じゃない
ボクは「多様性を認めよう」って変な話だと思う
なま物を食べ、麺を音を立ててすすり、「すいませーん！」と店員を呼ぶ
4月に子どもたちが入学をした(1886年に政府が3月を年度末にしたため、国・団体・学校がそこで区切るようになった)

ワケわかんない事に出会うことで、始まることってホントに多い。
そこで、日本人の美学に刺さると思う(ボクの価値観にはバチ刺さりの)
「知っててやらない」
を選択する権利も得られるわけで。

なんか、そういうもんだ

まぁ、多様性・共生の話はここまでで飲食の多様性について。

食について、日本人は誰かが「その食」の価値観を認めると
勤勉で、手も頭もいいから世界1レベルの形にする
逆に、みんなが認めないと、そのジャンルの時間が進みださない
「やっと、市民権得たね」みたいな感じのジャンルや食べ物がまさにそうだ。
昔から、そのジャンルやモノはあったのに。

承認の承認まで、確認しあってからじゃないと
みんなの時間が進みださない。

フランスに行った事ない人が作るフランス料理に納得し
ブルゴーニュの畑を見たことない人の説明を聞き、そうかそうかと
お客様も、両者納得の時間を過ごす
イタリアに行った事ない人が作るピザを、それと信じてデリバリーを待つ

そんな日本で確立された常識だけで、食に携わるのはどーなの？って思う
昔、こんな話をしてたら「じゃあ、フランス行ったからって、なんなんっすか？」と似たような歳の飲食から消えたヤツに言われたことがある。
答えはもちろんこちら。


「行ってから言えタコ」


さ、ちょっとイヤミな話でもしてみたく、ここまでダラダラと書いてました

まぁ、なんでこんな事を新年1発目から言うんだって話で。

ボクがフランスに行った理由は、若い時に
客「君、ロマネコンティ行ったことある？」
ボク「ないです」
客「あ、じゃあ、ボクのワインのサービスやめて上の人呼んできて」
と言われた時に「こいつ、マジでぶっ飛ばしてやる」って思った怒りがスタート。

サーチャージ、為替、物価。
全部、日本人にとっては今の海外は不利なことだらけ。
ボクが行った時なんかの比じゃない。壁は高い。

でも、ボクも「怒り」がスタート地点。
上の文章、なんかムカつくじゃないですか！
でも「怒り」きっかけになって1人でも海外へのチャレンジをしてもらえたら
日本の将来のためなんですよ。
若い人には、そんなことを思う、年始でございます。

ボクは「海外で仕事をする」というフェーズは終わったので
「海外に自分の仕事を持っていく」という世界線で戦います
みんな、甘っちょろい事いわず働いて、バチっとあそぼーぜー!!