就職氷河期世代のアンセム

↓このエントリがかなりばずっていますね。

「人間は生まれたからには結婚して家庭をつくるのが当たり前という社会観念が強く残っていたが、実際はできない人が大量に出現した世代」
(中略)
就職が厳しくなっても、「仕事を選り好みしすぎ」「若い頃は苦労するもの」という言葉を投げつけられ続けた。そして就活の厳しさで若者がのたうち回っているのに、メディアのバッシングを背景に、「改革」の名の下に公共事業や公務員の採用が大幅に減らされ、そのかわり非正規雇用が大幅に増えた。

うーん、、まさにその通り。就職、労働、結婚、子育て、そういうもののハードル自体がいきなり跳ね上がったのに、上の世代はそれを何ら理解せずにくそみそにけなされ続けたのが就職氷河期世代です。
今でも何も解決しておらず、未婚率は3割に及び、もはや手遅れになりつつあります。

https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20220822-00310983



就職氷河期世代は人数が多いのに、1990年代のクレジットクランチで、大不況に陥り、人がどんどん不要になっていく社会に転換したので人生の諸イベントのハードルが上がってしまうのは当然です。
この当時政府やマスコミが
「不況だからしょうがない、もしくはこのような状況にして申し訳ない、こうなるのは当たり前だ、今は助け合おう」のような風潮を作ってくれたらどんなに気が楽だったかしれません。

就職氷河期の雰囲気をアーティストも敏感に感じ取り、ヒット曲を作ってきました。このエントリでは就職氷河期の世相をよく表現していると思える曲をいくつかピックアップしたいと思います。

Number Girl - I Don't Know

I Don't Know→何が起こっているのか、なんでこうなったのか訳が分からない!

鬼束ちひろ - 月光

こんなものの為に生まれたんじゃない

坂本龍一 — energy flow

energy flow→宴が目の前で終わり経済成長の社会的エネルギーがスカスカに抜けていく~!

私は、就職氷河期の到来、低成長社会の固着などの日本の社会構造の大転換を人災だと思っています。


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