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転職後の年収と満足度について

前回転職市場の規模についての記事を書きました。

この記事で参考にしたリクルートワークス研究所のレポート「なぜ転職したいのtに、転職しないのか」の内容から転職後のアンケート内容についてまとめていきます。

転職による年収の変化

まずはレポート内の図表2-4を見てみる。
このレポートは年代別に転職による年収の変化を集計したものである。
これをみると49歳以下については平均で見ると年収が向上している。
また40%以上の方が10%以上の年収アップをしていることが分かる。
つまり、転職をすることでキャリアアップしている人の割合が多いという事実が読み取れる。

https://www.works-i.com/research/works-report/item/tenshoku.pdfより引用


転職の満足度

続いて、図表2-6を見てみる。
このグラフは年代別に転職の満足度を表したものである。
これを見ると全ての年代で転職に満足している人が過半数を超えていることがわかる。逆に言えば明確に不満がある人は約10%以下(35~39の10.3%が最大)ということになる。

https://www.works-i.com/research/works-report/item/tenshoku.pdfより引用

転職をするということ

前回の記事にて下記の事実をお書きした。

・転職希望者のうち実際に行動している人は34.1%

転職したいと考えているがさまざまな理由で転職活動をしていない人が65.9%も存在しているということである。

だが今回の記事で見たように実際に転職した方のアンケートでは
・年収の向上
・転職の満足度は高い
という結果が出ている。

つまり、行動した場合に得られるメリットが高いということである。
人間には現状維持バイアスが存在しているため、多少の不満があっても現在の環境に留まるという選択をしがちであるが、実際に行動をしてみるとより良い結果が得られる可能性があるという事実は行動の励みになるのではないか。

人材サービスに関わるものとして、こういった方達の背中を押すために何ができるか 考えていきたい。

コラム:その他気になったこと

リクルートワークスのレポートで気になった点をいくつか挙げていく。

転職時のスタンス

まずは転職時のスタンスである。
転職時に自発的に求人を探すか、スカウトメールを待つかの比較であるが、圧倒的に自発的に探している人 多いことがわかった。特に若年層においてはスカウトを待つのは15%に満たない。
求人情報とスカウトメールがあった場合には、ユーザーが求人情報を見つけやすくする施策の方が重要であるということがわかる。

https://www.works-i.com/research/works-report/item/tenshoku.pdfより引用

転職活動時に利用した経路

転職活動時に利用した経路について、
・民間人材紹介会社
・インターネットの転職情報サイト
のシェアが思ったよりも低いことがわかった。

一方で
・家族や知人の紹介
・ハローワーク
が高かった。
前者についてはリファラル採用なども活発化しているので、今後も伸びてくる可能性が高い。

https://www.works-i.com/research/works-report/item/tenshoku.pdfより引用

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