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青木真也選手の著書『ストロング本能』を読み終えた今の自分の素直な思い

これは、総合格闘家、青木真也選手の著書『ストロング本能 人生を後悔しない「自分だけのものさし」』を読み終えた大学4年生の僕の今の素直な思いを記したものだ。

1.きっかけ

実は、僕がこのnoteを始めたきっかけは、青木真也選手の影響だった。

2019年2月5日、青木選手が自身のインスタライブに乱入募集とのことで、コラボする人を募集していた。 そこに僕は、運良く参加することができた。

その時、僕は大学で4年間所属していたアメリカンフットボール部を引退し、ちょうど卒業論文を書き終えた頃だった。

これまでの学生生活が終わり、4月から社会人として働いていくが、自分は一体どうなって行くのだろうか、どうすれば良いのだろうか。そんな不安が漠然とあった。また、これまでずっと部活に注いでいた熱量みたいなものを次は何に注ぎ、昇華していけばいいのだろうかと悩んでいた。

青木選手本人のインスタライブに出ているという今まで味わったことのない緊張からか、僕はその不安や悩みをうまく自分の言葉で表現できないまま、いきなり「これからどうしていけばいいですか?」と質問してしまった。
しかも、画面に映っている自分の姿は、2月にもかかわらずタンクトップ。おそらく傍から見れば、僕は挙動不審で変なヤツに映っていただろう。

すると、青木選手は優しくこう答えてくれた。
「生きていくしかないよ。」
シンプルな答え。僕はそこに青木選手の懐の深さのようなものを感じた。

インスタライブ終了後、僕は思った。
今自分が感じている、この不安や悩みをうやむやなままにしてはいけない。これから社会に出て、何年後かに学生生活や部活を振り返り、「あの頃は良かった」なんて美化した過去の振り返り方はしたくなかった。今の僕の思いや価値観を残しておきたかった。
それをこういった形でアウトプットしておくことで、自分の考えが整理され、ひとつの答えが見つかるかも知れないし、自分にとって何かプラスになるかも知れない。

青木選手の著書を読み終え、まず一歩踏み出してみようと思い、僕はnoteを書くことを決めた。

2.自分だけの個性って何だ?

あなただけの個性を殺してはいけない

本を開くとまずこの言葉から始まる。

就職活動でも「あなたの個性は何ですか?」と何度も聞かれた。

ちゃんとした答えになっていないかもしれないが、僕の自分だけの個性は「劣等感」だった。

僕は身長が160センチ。アメフトを始めた時は60キロと小柄な体格だった。
「お前にはアメフト向いてないよ」と何度も言われた。

「うるせぇバカ」

青木選手はこういう時、「うるせぇバカ、このやろう」と伝えるようだ。
僕は直接言える程の勇気はなく、心の中でそのように思い続けた。

僕は練習後、試合後、授業の空きコマにウェイトトレーニングに取り組み、体重を95キロまで増やし、筋力値も部内で3位になるまでに成長した。
この本を読んでいる最中に、この時期を思い出し、ちゃんと自分なりの価値観を持っていたんだなと思った。

この著書に記されている青木選手の考えは、僕は共感できるものが多かった。その中の一つに、いまあるもので「やりくり」するという話がある。

ただ最近思うのは、圧倒的な伸びがなくなっていて、いまあるもので「やりくり」するようになってからが、人生は面白いということです。
「切れるカードが少なくなってからの方が、ゲームはおもしろい」

僕は体格に恵まれなかった。普通に戦うと勝てない。だから、他の人よりも当たり方を考えたし、取り組み一つひとつにこだわった。

「スタートの一歩はどこに足を置くのか」

「相手にどのタイミングで当たるのか」

「この瞬間ならこうすれば勝てそうだから試そう」

自分の「体格に恵まれなかった」という「劣等感」が、僕を強くしてくれたし、アメフトを面白くさせてくれた。
自分の身長が高かったら、もしかしたら、アメフトをここまで好きになってはいなかっただろうし、もしかしたら早々にアメフトを辞めていたかもしれない。

3.生きていくしかない

この本を読み終えて、自分の価値観を大切に生きていこうと思った。
正直、「不安や悩みが綺麗さっぱりなくなりました!」とまではいかなかったが、その不安や悩みのメカニズムや青木選手なりの具体的な対処法が記されており、自分は今何と戦っているのかが少し見えてきた気がする。

そして何より、青木選手も僕たちと一緒に日々戦っているんだなと感じた。

3月31日に試合がある青木選手は、試合に向けて‘‘本気・本物・真剣’’の取り組みをしている。だからこそ、僕には青木選手の言葉が刺さる。

あの時「生きていくしかないよ。」と答えてくれた青木選手はこのことを伝えたかったのか、と僕の中では繋がった。

だから、僕も日々必死に戦う。


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