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【飛騨市で田舎暮らし】実録! 田舎移住・中古住宅購入の5つの落とし穴

「家族の夢を叶えるために、飛騨市に移住し古民家を購入したい!」
そう思い立ってから約1年の月日が経った。

物件の内覧からはじまり、売買契約補助金の検討リフォームの検討移住先の町内の情報住宅ローンの申請 etc…

さまざまな峠を越えて、やっとで物件の購入契約までたどり着くことができた……!

初めての経験のため知識も浅く、まだ住み始めてもないのに購入までに多くの落とし穴にハマり、幾度と胃を痛めた(笑)。

今回は僕らのそんな体験が、今後地方に移住し田舎暮らしをしたい方への参考になればという想いで、「僕が住宅購入契約をするまでにハマってしまった5つの“落とし穴”」を解説しようと思う。

①「え!? 売れちゃったの!?」 “物件契約”の落とし穴

移住先が決まれば、次に考えるのは物件! これから一生住むであろう家に妥協はできない。
僕らは心惹かれる物件を求め、知識がないまま気になった物件を10件以上内覧した。

ある日気になった物件を見つけ、不動産会社に内覧をしたい旨と伝えると、
「今検討している先客がいるから内覧は待って欲しい」と言われ、断念。

数日後、その不動産屋から「先客が購入をやめたから内覧が可能」と連絡をもらい、内覧ができることになった。

内覧日、妻との予定が合わなかったため、自分一人で内覧することに。
物件自体はとても綺麗で気に入ったため、「購入を前向きに検討し、また家族で内覧させてください」と伝えた。

その数日後、妻といつ内覧に行くかの日程の調整をしている最中、不動産屋から電話があり、「本日内覧をしたお客さんが購入の契約をした」と伝えられた。

「え!? 僕らの先客の時は内覧ができなかったのに、どうして僕らが検討中のときは後客が内覧できたんですか!?」

正直かなりショックだった。

肩を落とし、その理由を聞くと、僕らの内覧はあくまで購入を前向きに検討していると言う段階であり、後客の内覧は可能な状態で、僕らの先客は購入をする旨を伝えていたために僕らは当時内覧ができなかったと言うこと。

これは無知だった僕らに落ち度がありますが、僕らの先客が購入を無償でキャンセルできたってことは、僕らもその時ウソでも「購入したい!」と口頭で伝えるだけで購入も後客の内覧も止めることができたってことのような……。

まとめると、物件の購入には
①内覧→②購入したい旨を伝える→③売買契約→④購入
大きく上記のような流れがあると言うことだった。

その後、幸い購入ができなかった物件より心惹かれる物件に出会うことができ本当によかった。
その物件も同じく先客いたのだが、購入を断念されたことで購入する権利が僕らに回ってきた!
僕らの後ろにも内覧希望の客が2組もがいたため、「もう同じ失敗はしたくない!」とその場で購入する旨を伝え、無事売買契約にたどり着くことができた。

②「え!?こんなに高いの!?」 “町内会費”の落とし穴

偶然にも売買契約をした物件の近所には知り合いが多く、色々と町内のことを聞く機会があった。

みな口を揃えて「自然がいっぱいで良いところだよ!」と言う一方で、
「町内会費がちょっと高いんだよね…」とも。

なんと町内会費は僕が想像する倍以上の金額だった。
田舎は人口が少ない分、一人当たりの町内経費の負担が多くなり、会費が高い地域が多くなるのだろうか。

ここまで配慮して物件選びをすることはできなかったが、今後地方に移住し田舎暮らしをしたい方は、ぜひ町内会費などの町内に係る費用がどの程度発生するかを事前に把握しておくことをおすすめしたい。

正直その町内会費の高さを飲み込んででも自分のものにしたいほど魅力ある物件に出会えたのは本当に幸せだ。

③「こんなに必要なの…!?」 “リフォーム”の落とし穴

物件の購入が決まったところで、工務店とのリフォームの打ち合わせがはじまった。
最初にあーしたいこーしたいと、理想を詰め込みまくり要望を出したら、予算の倍以上の見積もり金額になってしまった(笑)。

中でも思った以上に費用がかかる箇所としては、トイレやお風呂などの水廻りのリフォーム。加えて家が古民家のため、シロアリのチェックや駆除も頼みたかったのだが想像以上の金額だった。
幸いシロアリのチェックは以前のオーナーが近い年に駆除済みとのことでひと安心……。

また、蔵がある家を購入したのだが、積雪が原因で屋根の一部が崩落しており、これを修理するにも数百万の費用がかかるといわれ肩を落とした。
(蔵はいずれ自分の事業所にしたいのでその際に改修できればと思う(笑))

古い家には魅力がたくさんあるが、その魅力はレトロカーに似ていて、古い分修理やメンテナンスにお金がかかるのだなと改めて感じた。

④ 「あれ?僕らの家族は大丈夫?」“補助金”の落とし穴

僕らは隣町からとはいえ、立派な移住者だ。
移住先の岐阜県飛騨市は移住や住宅購入の補助金がとても充実した町だ。
住民票を移すだけで10〜15万円相当の金券がもらえ、10年分のお米ももらえる!(笑)。

また、住宅の購入やリフォームで最大230万円の補助があるほか、引っ越し費用の補助から住宅ローンの一部利子の支給に至るまで、拝みたくなるほど移住者への補助が手厚い!

しかし、注意しなければならないのはその補助の条件。
例えば兄弟姉妹・祖父母・孫などがすでに同市在住の場合、補助が受けられなかったり、住宅の購入は特定の場所から購入しないと補助の対象にならなかったりと、さまざまな落とし穴がある。

自分自身では分かり兼ねる部分が多いので、しっかりと移住先で担当職員と顔を合わせ相談することが大切だと思う。

⑤「事前審査は通ったけど…」“住宅ローン”の落とし穴

物件の売買契約と手付金の支払いを終え、おおまかなリフォーム内容が定まり、必要なお金も概ね見えてきたら、次はローンの申請だ。
同級生の担当者のもと、ローン申請で抑えておきたいポイントを学んだので書き残しておこうと思う。

借入額は住宅購入とリフォーム代を一括で借りた方が良い

中古住宅の購入は、販売価格の全額を支払わないと自分のものにならないが、リフォームに関しては施工が完了するまで、最終の金額がわからないため、当初は借入を住宅購入・リフォームで2回に分けて行う予定だった。
しかし、そうなると借入の審査を2回行うことになり、2度手間になることに加え、2回目の借入の審査が通らないリスクも発生するため、一括での借り入れをしたほうが良いというアドバイスをもらった。

今は保証人を立てるのではなく保証会社に依頼するのが主流

ローンを申請するうえで、いま主流になっているのは保証会社を立てて借り入れをすることらしい。個人的には親族に保証人になってもらうことをイメージしていたのだが、保証人を立てるやり方は、利息なども高くなるらしく、最終手段としての手法のようだ。
保証会社を立てるには、借入をする人間がしっかりと返済できるかどうかを、所得や勤続年数、信頼性(借り入れを踏み倒したりしていないか)を審査しているようだ。
審査は2回行われ、仮審査と本審査がある。仮審査が通っても、本審査までに自分の信頼を損なうような行動をしてしまうと本審査で落とされてしまうことも。

まだまだ道は長いぞ!

色々なアドバイスのおかげさまで、ローンの申請も通り、購入まであと一歩のとこまで来た!
これからリフォームや引っ越し、補助金の申請などやることはまだまだ山積みだが楽しみながら暮らしの実現に向けて進んでいこうと思う。

デザイナー / アートディレクター
竹本 純

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