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2歳児の息子が「熱性けいれん」で倒れた話

休日、隣町のマルシェに遊びに行った帰り道、息子が突然大きな痙攣を起こして倒れた。

なんとかことなきを得ることができたが、「熱性けいれん」と診断された。

僕らの体験が同世代の子供を持つ方への共有になればと思い、書き留めておきます。

電車に乗って、隣町のイベントへ

休日の土曜日、電車好きな息子を喜ばせたい想いから、妻も含め3人で電車に乗って隣町のマルシェイベントに遊びに行くことになった。

息子は電車に乗るや否や満点の笑顔。興奮気味の声に気持ちの昂揚を抑えきれないようだ。「連れてきてよかったな〜!」と妻と目を細め合った。

その日の気温は30度近い夏日。僕らは「熱中症対策は万全に!」と息子には日除け付きの帽子をかぶらせ、定期的に水分補給も行っていた。

ただその日の息子はいつに増し「よく水を欲しがっている」と感じた。

もしかしたらこの時点で既に息子の身体の異変があったのかもしれない。

既に見え隠れしていた“異変”

イベント会場に着き、相変わらず楽しそうな様子の息子。
ランチにはキッチンカーで息子が大好きなフライドポテトとクレープを食べた。

このあたりで息子は若干目が虚ろな様子だったが、昼寝どきタイミングでもあったため「眠いのかもしれない」と息子のサインを誤って感じ取っていたのかもしれない。

息子、痙攣を起こし倒れる

ランチも終え、息子も疲れた様子のため「ぼちぼち帰ろうか」と駅に向かった。

帰り道、息子は階段につまずいたりすることがあったが、「眠そうだな〜」と大事に受け止めることは無かった。
駅に着き電車を待つ中でもしっかりと自分の足で歩く様子が見れたことから、まさか痙攣を起こし倒れるなんて考えもつかなかった。

そして電車がたどり着き、ホームへ向かおうと息子を抱きかかえ改札を通った瞬間、子供を抱えていた腕が急にずっしりと重たくなった。

すると息子がだらんとしており、「危ないからふざけちゃダメ〜!」と言いながら子供を抱え直した。

息子の顔を見るや否や、顔に生気が無い。
目は半分白目がかり、唇が紫色に、顔は青ざめている。

やっとで異変に気づいた僕と妻は、すぐさま息子を寝かせ、体をさする。

息子の口からは泡のような唾液が垂れ、身体全体を揺らすようなけいれんが十数秒続いた。

「どうすればいい?」、「このまま息子は死んでしまうのか?」、「この先どうなるんだ?」。

色々な思考が巡る中、冷静さを失いかけている妻を横目に、「自分は冷静にいなくちゃならない」と考え冷静を装っていたが、僕も相当パニックな状態だったと思う。

駅員さんがすぐに声をかけてくれて、救急車を呼んでもらった。

僕らはぐったりする息子を抱えながら、救急車が来るのをただただ待つことしかできなかった。

救急車に乗り込み病院へ

数分後、救急車がたどりつき、救命士の方に息子の様子を見てもらう。
けいれんを起こした数分前とくらべ、顔も赤みがかり、生気を取り戻した様子ではあったが、目の焦点が合わず、まだ会話ができるような状態ではなかった。

酸素ボンベを取り付けすぐに病院へ向かった。
救急車の中で熱を測ると、なんと40度近い高熱を出していた。

救命士の方からは、どんな痙攣がどの程度続いたのか、アレルギーは無いか、持病を持っている家族はいないかなど、色々なことを聞かれた。

息子に「パパの顔わかるか? 見えるか?」と声をかけても、反応がない息子の様子をみて、ただただ安否が心配だった。

病院での息子の反応に安堵

病院に着き、担架で検査室のような部屋に運ばれた。

目もだいぶ焦点が合っているように感じたので、「食べたいものあるか?」と息子に声をかけると、「ポテト〜…」と弱々しい声ではあるが、反応があった。

その後息子は数回、大きなあくびを繰り返し、すーっと眠りについた。
息子のいつも通りの反応に安堵した。

症状は“熱性けいれん”

今回の息子の症状はおそらく「熱性けいれん」だということ。

原因はわからないが、熱中症に近い状態から熱を出したのかもしれないし、もともと朝から熱があり、無理をさせたことで高熱に発展したのかもしれない。

これは個人的な推測ではあるが、「息子は朝から若干熱があったのでは?」と考えている。

いずれにしろも、息子の危険信号に気づかず、無理をさせてしまったことは深く反省し、今後同じことが起こらないように対策を取らなければならないと強く感じた。

熱性けいれんの対策

今回の一件で、同じようなことが起こらないよう、医師の方のアドバイスをもとに対策するべきことを書き留めておこうと思う。

① 子どもの熱は毎日測る

一見元気に見えても、子供は熱がある可能性がある。今回も元々熱があって無理をさせていたかもと感じている。毎日の体温想定を今後徹底していきたい。

② けいれんが起こったらその様子を動画で記録する

これは医師の方のアドバイスだ。子どもが大変な時に、「その様子を動画で録るなんて…」と感じたが、けいれんの原因が熱性の場合もあれば、てんかんなどの場合もあるため、正確な症状を把握するためにも、その症状を記録しておくことはとても重要だということだ。

③ いつにない行動には敏感であれ

今回の一件も、けいれんが起こる前にすでに色々な危険信号があったと思う。いつになく水を欲しがったり、思えば朝方寒がっていた言動もあった。
些細な信号に気づかないと取り返しのつかないことになるかもしれないということも今回の一件で強く学んだ。

一件を終えて

今回の一件で考えさせられることは山ほどあった。
息子の状態は、今も万全ではなく高熱が続いている(気持ち的には元気なのだが(笑))。
そしていまある幸せをもっと大切にしていきたいと改めて感じる機会でもあったかと思う。

デザイナー / アートディレクター
竹本 純










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