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思い出のミドリとめんどくさい人

思い出のミドリ

spinのトイレなんですが(トイレの話part.2)、壁を緑色に塗ってまして。
最初お店をデザインする時に、全体は白基調なんだけどトイレの壁だけ緑に塗ろうと決めてたんです。
塗装屋さんに色のイメージを伝える為に、スマホで色画像を何枚か出したんですよね確か。こういう緑でたのんますと。

2日後くらいに仕上がりを見に行くと、これがイメージとだいぶ違ってまして…あ、あれ?これは黄土色?と困惑。

言うか迷いに迷ったけど、やっぱ見る度に微妙だなってなるトイレにしたくなかったから、塗り直してもらうことにしました。どんだけトイレこだわるんよって思われてただろうな。

私、阪急電車が好きでして、実は緑のイメージってのは阪急電車のシートの色だったんです。
なんの恥じらいだか、最初からそれを言えばいいものの、色画像とかで伝えたもんだから塗り直しという手間を掛けさせてしまう事態に。

もう次はない!と、塗り直しを了承してくれた塗装屋さんに理想的な色味のシートを検索しまくり見せまくりました。

店前でしゃがみ込んでミドリミドリと連呼する私、通行人に怪しまれながら何度もペンキを調合し、色んな緑を作ってもらいました。

画像ってのもそうだし、外で見るのと照明の下で見るのもそうだし、色の見え方は人によっても環境によってもかなり違いが出るんですね。
色彩検定3級の資格は何の役にも立たんかった。

そうした涙ぐましい努力(塗装屋さんの)もあって、かなり良い緑壁になりました。という思い出。


めんどくさい人

そんな、ちょっとした譲れない部分って他人からすればほんとしょーもないことだったりしますよね。

歳を重ねていく程に、妙なこだわりがちょいちょい顔を出してくるなぁと感じます。
傘は大降りの時以外持ち歩かないとか、冷え性なのに家で靴下履きたくないとか、納豆にはマヨネーズと胡麻油入れちゃうとか。ない?

こういうのが強く出過ぎると「あの人クセあるよね…」と言われるんですね。

私は最近まで自分のことを至極凡人で箸にも棒にも引っかからんような、なんもないやつやなと思っていたのですが、よくよく考えると何かしら表現が好きでこれってものは主張しがちだし、自分がワクワクしたり納得出来る理由がないと1mmも動かないし、情報源が分からないと不安になるからすぐ調べ魔になっちゃうし、話がいちいち理屈っぽい… いやめんどくさ!と自分にツッコんでしまいました。

でも、そういうめんどくさくてしょーもないこだわりや性格によって『個性』が出来上がっていくのかなとも。

大人になってから周りの人を見てみると、こだわりがある人って魅力的なんですよね。美学と言うとさらにカッコ良かったり。

最初は「えっ、なにそれ」みたいなことでも理由を聞いていくと「深イイ〜」となったりします。

自分のめんどう具合にぐったりする日がほとんどですが、まぁそういうとこもあっていいんじゃない?と少しずつ考えられるようになってきました。埋もれてばかりも寂しいし、短所は長所、って言うもんね。

今日も今日とて、このめんどくささの答え合わせをしています。

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