10/13 台風一過

 昨日は、noteを書いて、ミルクティーを飲んで、しばらくぼんやりして、22時を過ぎたくらいだろうか、気がついたら外の風の音がやんで、静かになっていた。旦那さんが「台風の目に入ったかねぇ」と言った。自分たちの住んでいるところは、そんな台風が進路ど真ん中として通過していく予定ではなかったはず、と言ってみた。台風の目に入った説は違う気がしていたけれど、それにしても静かで。「これが『嵐の前の静けさ』ってやつか……」と怯えたりもしたのだけれど、その後真夜中まで、外が荒ぶることもなく。調べたら、どうやら当初の予定よりも早く、台風は通り過ぎて行ったみたいだった。夜から朝にかけてが本番だと思っていたので、急に力が抜けた。とりあえず、自宅は何事もなかった。よかった。けれど、テレビやネットを見ていると、川が氾濫して大変なことになっているところも多くて。ひとまず寝ようと思ったけれど、不安が抜けきっていないのと、がっつり昼寝してしまったのもあって、やっぱり上手く寝つけなかった。

 昨日の夜は、台風で空が洗われたからか、東京でもオリオン座がきれいに見えたらしい。後からそうやって聞くと、見てみたかったなぁ、と思う。けれど、視力の悪いわたしでは、外に出ていたとしても、オリオン座は見つけられなかったかもしれない。

 一晩経って、青空。『台風一過』『雲一つない』『抜けるような』全部、今日みたいな空に使うんだな、と思った。

 街に出かけようか、という話になったけれど、川が氾濫した翌日に地下鉄に乗るのが、大丈夫なのかと不安になって、「今日はやめとこう?」と言ってみた。夕方から、ちょっとそこまで、くらいは出かけるかもしれないけれど、基本的には家でおとなしく過ごすことにした。

 テレビやスマホの、緊急速報的なお知らせの警告音がいちいち怖い。ちゃんと怖い。ちゃんと聴こえて緊張して自分の身を守ろう、という気にさせてくる音量と音色と旋律。つくった人すごいなと思いつつ、怖い。もうちょっと心に優しくしてほしい、と思いつつ、そうすると意味がないのもわかっていて。でも心臓に悪い。自分で好みの警告音が選べればいいのにと災害のたびに思う。

 友達から「大丈夫だった?」のLINEが来た。お互いの安否確認して、他愛もない雑談をして、近々ごはんでも、と会う約束をした。そういう、何気ないやりとりに「あぁ、いつもどおりだ」と少しゆるんだ。

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